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北部ムジンバのKabuku小学校
公開日:2021.11.04

2021年9月、せいぼの現地スタッフは、自宅への持ち帰り制度として、学校給食をKabuku小学校に提供しました。
Kabuku小学校は、北部ムジンバの小学校です。
以下で、いつもご支援を頂いている皆様に、その時の写真をご提供いたします。
いつもご支援ありがとうございます!





北部ムジンバのDavy小学校
公開日:2021.11.04

2021年9月、せいぼの現地スタッフは、Davy小学校で家庭への持ち帰り制にて、食事の提供を実施しました。
Davy小学校は、北部のムジンバにある小学校です。
下記にて、その際に写真を皆さんにご提供ができればと思います。
いつもご支援ありがとうございます!






2022年の学校の予定
公開日:2021.11.04


2021年10月25日の通知により、マラウイ政府は2022年度の学校のスケジュールについて発表しました。
すなわち、せいぼのパートナーとなっている小学校の来年度の計画について、明確になったことになります。
2022年1月4日から9月9日の間で、3期制の学校の計画を実施します。

2022年 カレンダー
1学期 1月1日~3月11日 (10週間)
2学期 3月28日~6月3日 (10週間)
3学期 6月20日~9月9日(12週間)

9月以降の流れ
9月9日からは4週間の休みとなります。
2022~23年においては、おそらく教育省としては10月の早期から学校の開始をしていきたいのだろうと思います。
この時期から学校のシステムが変わり、2022年~2023年の移行期間は、ある意味で実験的にこの制度が行われます。
とにかく、今後2022年1月4日以降、せいぼが学校給食を提供できることは、大きな良いニュースです!

2022年:希望の年!
公開日:2021.11.04


2020年の年末、私たちは皆さんからこちらでお知らせをさせて頂いたように、多くのご支援を頂きました。
しかし、それに限らず、今年の年末に向けても、マラウイ現地は大きく活動を展開しています。
北部では、子供たちが学校給食を家に持ち帰る形で、60,000㎏のリク二パーラーを、せいぼから提供しました。

希望とともに活動を続けること
現地スタッフは、2020年と2021年、学校の閉鎖、そして再開、さらに現在の閉鎖など、混乱の中で進んできました。
一方で、せいぼは一度もその働きを止めず、給食を提供し続けてきました。
提供方法は、家庭への訪問や、学校での配分を通して、子供たち、もしくはその関係の家族に食事を配ることで、学校給食の提供を続けていくことができました。
学校の授業がなく、そこに通うことがないので、子供たちは教育の機会が失われたり、危険な出来事があったりと、通常よりも多くの困難がありました。
しかし、来年1月からは、このままの状態で行けば、政府が学校の再開を決定する予定です。
せいぼ一度、良いニュースを期待しています。

公式な発表について
保険省と協働している教育省は、大統領の作成しているコロナウイルスへのタスクフォースが、学校内での給食の作成、小学生への提供について、認可を出していることを知らせています。
私たちスタッフは、とても喜びがあるのと同時に、これから新たな課題が待ち受けていることも覚悟しています。
2年間機能をしていないキッチンを衛生的にもう一度復帰させ、働いていたボランティアたちをもう一度雇い、体制を再構成していく必要があります。
教育省は、今まで実施してきた家庭への持ち帰りの形と並行して進めるのは困難であることも認識して、学校内での食事の提供に全面的に切り替えるサポートを実施してくれることも了承しています。

私たちの次のステップ
今後のために、せいぼはコロナウイルスへの対応ガイドラインを発表しています。
1mの距離をお互いに取ることや、ボランティア、生徒がマスクを必須とすること、そして手の消毒の徹底が含まれています。
また、万が一学校が再度閉鎖になった際に必要となるコストも鑑みて支援計画を設計しています。
ここまで多くの困難の中、支援を続けることができているのは、皆さんのおかげです。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

Bana Mbatose Nurseryのご紹介
公開日:2021.11.03


4年前、Bana Mbatose保育園が開園し、4人の子供たちを受け入れました。
今日においては、92人の子供たちが登録されていて、72人が定期的に通うことができています。
教室も人数が増えるにしたがって開設されています。
現在は3つの教室がありますが、椅子が少ないため、数人の子供たちがマットに座っています。

‘Bana Mbatose’保育園の一日
7時に子供たちが保育園にやってきます。
そして、8時30分には子供たちが朝食を食べます。学校給食の時間です。
お昼休みは11時30分に取ることになっています。
毎週火曜日と金曜日は、パンとお茶を子供たちが摂ることができます。
コストの関係で、1週間に2回だけですが、子供たちはお昼にこうした食事ができます。

両親たちの協力
食事を作るのに、両親が助けてくれています。
メイズ、砂糖、薪の提供を、月曜日、水曜日、そして木曜日に実施してくれています。
そして、木曜日と金曜日には、保育園のスタッフによって、食事が提供されています。
もしくは、CBO(Community Based Organization)と言って、保育園を管理している組織の担当者が、食事を作ることもあります。

保育士へのインセンティブ!
最初は、保育園には1名の保育士しかいませんでした。
しかし、現在は子供たちも増え、4人の保育士が勤めています。
1人の保育士は障害があり、もう3人の方は一人で子供を育てているシングルマザーです。
保育園を含む、このCBOの立役者であるレクサ・ハリソンさんは、20,000クワッチャの給料を、彼らのために自分の年金から提供しています。

子供たちの姿
最も年下の子どもは、わずか15か月になっています。
ある子供は、保育園に通うのに4kmも歩かなくてはいけません。
以前は、既に卒園した子供たちに頼んで、幼い子供に同伴してもらい、昼食だけでも摂れるようにしていました。
現在は、人数が増えすぎてしまったため、こうした形の提供は一旦ストップしています。

保育園はどのように成り立っているか
保護者の方々の協力に加え、Bana Mbatose保育園は、CBO(共同体主体の組織)によって地区単位で運営されているため、多くの人々の支援を受けることができます。したがって、地元の人々の人的支えに加え、金銭的なサポートも受けることができています。

Bana Mbatose保育園を支える団体の皆様
CBOは、保育園の子供たちがちょっとした栄養が摂れるために、豚や鳥などの家畜を準備しています。
そして、野菜を自分たちで育てています。
場合によって、保育園に共感した支援者が、サポートをしてくれることがあります。
以下のような団体が挙げられます。

・せいぼは、パーラー(トウモロコシで作られた粉)を提供しました。
・キリスト教の共同体が、砂糖、ミルクなどを提供してくれました。
・Harvey MunthaliさんがWord Alive Churchからとして、メイズを20袋提供してくれました。

‘Bana Mbatose’を支援、運営する団体の詳細
Kurya Ndiko UkoというCBOは、今回ご紹介している保育園と同様で、レクサ・ハリソンさんによって運営されているCBOです。
このCBOによっても、今回のBana Mbatoseは、サポートされています。
Kurya Ndiko Ukoは、2005年から始まり、2015年から正式に認可を受けた女性の共同体です。
木を植えて販売をするなど、地元の働きとして自立しています。
このCBOは、2名のJICAのボランティアを通して、日本からも支援を受取り、そしてさらに在マラウイアメリカ大使館からも、支援を受けています。
その後も、アメリカ大使館、National Aids Commission、プランインターナショナル、ユネスコ、TEVETなどからの支援を受けており、色々な団体によって認めらえている女性共同体です。

Kurya Ndiko Ukuはどのように始まったか
彼らは、10%の利益がCBOの運営に回されるシステムで成り立っているレストランを、自分たちで始めました。
その後、豚牧場を始め、保育園や他の活動を保持することができました。
その豚は、もともとはKurya Ndiko Ukoのトレーニングを受けた女性共同体から、感謝の気持ちとして受け取ったもので、そこからこうした事業まで大きくなりました。
現在では、Kurya Ndiko Uko自身が、17の村の豚牧場にて、女性たちの職業トレーニングを提供しています。

CBOの土地は、レクサさんとその兄弟が提供したもので、その後CBOの名前に土地の管理社名も変えました。
また、車も所有していて、レクサさんのイギリスの知り合いから提供されたものです。
運転するときはドライバーを雇い、その人に食事の手配などをしなくてはいけませんが、自分たちでその車を使用することもできます。
さらに現在は、訪問者のために宿も貸すことができます。
そして、現在進行中のビジネスは、蜂の巣を使ったもので、収益性については、今後の観察が必要です。

Kurya Ndiko Ukuの主な活動は何か
三つのグループがあります。
– The HIV Support Group
– Child Protection Group
– Children’s Corner (現在は、支援が追い付かず閉鎖となっています。)

Kurya Ndiko UkuはどのようにCBOとして成り立っているか

Kurya Ndiko Ukuは、規則に基づいたメンバーシップ性(会員制)の組織です。
メンバーが朝仕事に送れて来たり、会議に送れたり、不適切な服装をしていたりすると、罰金があります。
一方で、組織内の独自の支援制度もあります。
例えば、6,000クワッチャが家族の葬儀の際には提供されます。
メンバー内では、シフト制で仕事を実施しています。
大抵は、2名の女性が2日間働き、その日分の食事としてメイズが提供されています。
最近は、日曜日にクリニックを開くようになり、村の人々のために医療のサービスを提供しています。
医療関係者には、交通費、それに関連する費用を負担しています。

どんなプロジェクトにCBOは関わっているか
Kurya Ndiko Ukuは、現在新しい保育園を、貯金を使って建てています。
トイレの部分の建築は既に終了していますが、水を引いてくるためには、さらに300,000クワッチャの資金が必要となり、これから大きなプロジェクトとなります。
今後、概要の保育園は3つの教室ができる予定です。
さらに会議室が1つ、図書館も建設予定で、15,00万クワッチャ(USD18,000)のコストがかかります。

私たちができること
2018年1月に、私たちはKurya Ndiko Ukuに井戸を提供しました。
当時の記事がこちらになります。
2021年9月には、400㎏のリクにパーラーを提供することができました。
現在、この共同体は、その支援の期待にしっかりと応え、成長をしています。
次のステップも、応援をしていければと思います!

2021年10月の家庭訪問
公開日:2021.11.03

2021年6月、都市部の保育園では学校給食支援が再開されました。
その際は、せいぼの拠点があるチロモニ地区での給食支援も再開となりました。
そして、せいぼのスタッフは、実際にSeibo Kids制度の対象になっている子供たちが、どのような成長ができているかなどを確認する意味を含め、10月20日~26日にかけて、家庭訪問を実施しました。
以下で、その時の様子、インタビューをまとめました!

GraciousとGraceさん

2021年4月から保育園に通うようになった双子です。
彼らは現在、1~20までの数字を数えることができ、さらにアルファベットを読むことができます。
お母さんも、子供二人が良く学校で頑張っていると、伝えてくれました。
残念ながら、お父さんは事故に遭ってしまい、1か月間の入院となっています。
お父さんが仕事ができかった間、お母さんはビールの醸造の仕事を始め、家賃を返していました。
現在はお父さんも退院し、ガードマンとして雇用されています。
一方で、お母さんは副業としての以前の仕事を、これからも生活の助けとして続けていく予定です。

Sungeniくん

Sunguniくんは、Fatihu Deen保育園に通っていて、よく学習が進んでいます。
お母さんは、彼が多く成長し、様子が変わったことを、とても嬉しく感じているようです。
アルファベットを書き、さらに1~10までの数字を言うこともできるようになりました。
Sungeniくんは、先生とも仲良くしていて、現在は良い関係だそうです。

Shanaiくん

Shanaiくんは、Bachi保育園で2018年8月から勉強をしていますが、一つ心配しているのが、文字を書くことができていないという点です。
いつも学校では手が止まってしまい、なかなか進まない様子が多いとのことです。
原因として考えられるのは、家庭でお母さんが十分に子供の世話ができていなかったり、様子を見てあげられなかったりという状態があることが考えられます。
従って、今後せいぼスタッフは、定期的にShanaiくんの家に訪問して、様子を見ることにしました。

Favourくん
Future Leader保育園に、2021年3月から通っているFavourくんは、学校に安定して通っています。
1~10までの数字を数えられ、せいぼにも感謝を伝えてくれました!

以上のような現地の家庭の具体的なレポートによって、現状を今後も伝えていければと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

2021年10月 Seiboの保護者会の実施
公開日:2021.11.01


私たちNPO法人せいぼの現地スタッフは、定期的にSeibo Kidsという奨学金制度の対象になっている、特に貧困で苦しんでいる家庭に訪問をしています。
Seibo Kidsのプログラムは、貧困状態が特に厳しい家庭を一定条件で選び、彼らをサポートする制度です。
保育園に受け入れの枠を頂く代わりに、該当の保育園に対して、学校給食をせいぼが提供しています。

以下の記事は、Seibo Kidsの保護者とのミーティングで、76人のうち、51人が参加しました。
場所は、St. John Paul II Leadership & IT Institute(南部ブランタイアのチロモニ地区のITとリーダーシップについての学校)で行われ、せいぼスタッフとそのパートナーのMother Teresa Children Centerによって、実施されました。

ミーティングで話し合ったこと
ミーティングの主な目的は、保護者の皆さんに自分の子供たちのケアにおいて必要な点を、もう一度確認するために実施されました。
特に目立ったのは、学校を休みがちである点です。
また、注意をして欲しいこととして強調したのは、子供たちにとって幼児のうちの教育がとても重要であるという点です。
最後には、下記の点について確認した上で、覚書を保護者の方と結びました。

– 保護者は、特別な理由がない限りは、学校を欠席させず、子供に通学させること。
– 保護者は、時間通りに子供を保育園に連れてきて、時間を守って子供を迎えに来ること。
– 子供が病気の時は、保護者が十分に保護を提供すること。
– 保護者が保育園、関係委員会と有効な関係を保つこと。

こうしたSeibo Kidsのようなプロジェクトは、現地スタッフの日々の監督が、とても重要になります。
今後も、こうした保護者とのやりとりを大事にしながら、日本にも情報を提供していければと思います!

2021年9月の北部での食事提供
公開日:2021.10.31

ムジンバでの食事提供レポート
9月において、マラウイでは3学期が始まりました。
せいぼは、この際も直接の学校給食の提供は不可能でしたが、家庭の人々が食事を取りに来て、家に持って帰る形で、食事の配分が実施できました。
もちろん、今後コロナウイルスの影響も弱まり、給食を直接学校で調理して、子供たちが食べられる日が来るために、準備を重ねています。
今回の食事の配分は、9月20日~24日に実施され、対象者は小学校の1~7年生となっていました。
8年生は、最高学年で、せいぼの食事の配分時期には、学校が終わっていました。
12校を回り、何千人もの子供たちに食事を提供するのは、とても素晴らしいことですが、多くの困難も伴いました。

せいぼは再度、学校給食委員会の皆さん、ボランティア、マラウイRed Cross、ムジンバ地区委員会そして、学校保健栄養委員会のメンバーの皆さんの協力を仰ぎました。
そして、共同体内の人々も雇い、食事の袋の配分の手伝いをしてもらいました。
62,000kgsの食べ物が運ばれ、60,080㎏sが現地でせいぼの支援学校に登録されている学校の子供たちに配分されました。
そして、残りの1,880kgsは、現地のムジンバ地区病院、Bana Mbatose保育園に提供されました。
40㎏s分に関しては、残念ながら運送中に劣化してしまいましたが、気温が高く、乾燥した時期に食事の配給ができ、とても運が良かったとも言えます。

12,116人のせいぼに登録されている小学校の生徒がいますが、11,893の家族の代表者に対して、今回せいぼは食事を渡すことになりました。こうした結果は、多くの困難があるこの時期において、とても大きな成果となります。
これからは、この結果がどのように実っていくかを見ていき、皆さんにご報告する必要があります。
マラウイの子供たちのために、本当にありがとうございます!

PempheroさんとToweraさん:
二人は、Davy小学校の生徒で、8歳になり、Hezekiah Mwanza村出身です。
お父さんは二人の奥さんがいて、子供たちはそれぞれのお母さんが違います。
仕立て屋さんとして働くお父さんが、一家を支えています。
仕事は順調ではなく、一日1食しか摂れないこともあり、朝食なしで学校にいくことも多いです。
そんな中で、食事の支援パックを持ち帰ることができ、学校の授業をしっかり受けられることを、とても喜んでいました。

Gomezganiさん:
Davy小学校の生徒で、13歳になっていて、7年生です。
彼は、両親と住んでいて、4人の兄弟がいます。
お父さんはガードマンとして働いていて、お母さんは野菜を売っています。

Mr. Kamangaさん:
彼は、Kazengo小学校の責任者です。
2016年からせいぼの学校給食がスタートしましたが、その後食事に影響で学校の登録者も増え、子供たちの出席率も伸びました。
子供たちの多くは、貧しい家庭に住んでいるため、教育が大きな希望になると、彼は言っています。

Chisomoさん
Kazengo小学校の生徒で、以下のような言葉を述べていらっしゃいます。
「リク二パーラーは、私に元気をくれて、勉強に集中できるエネルギーをくれます!」

Websterさん:
Kazengo小学校の生徒で、彼はもらった食事を保育園に通う彼の妹に分けています。
せいぼは、南部で保育園の支援をしていますが、その影響で北部でも一部、保育園の支援の機会を得ることができています。

Nicholusさん
Kazengo小学校の学校給食委員会のメンバーで、学校給食の影響の大きさ、学校の出席率の増加との関係に気づき、彼の学校がKaputaという地区の中で最も出席率が高いことを、とても喜んでいます。

Tikambeさん:
Kabuku小学校の生徒で、給食がいつも与えられることを、とても喜んでいます!

Matthewsさん:
Kabuku小学校の生徒で、朝食としての学校給食のおかげで、疲れることなく学校で勉強ができると言っています。

せいぼは、これからも学校給食を通じて、日々の小さな積み重ねによって、大きな成果に繋げるために、活動を続けていきます。
ご支援は、こちらからも可能です。
引き続き、どうぞよろしく御願いします。

せいぼキッズ:家庭訪問レポート
公開日:2021.10.30

せいぼは、マラウイの子供たちに学校給食を届け、彼らの未来を変えることが役割です。
その中では、せいぼキッズという制度があり、制服、家族のサポート、そしてもちろん学校給食を、特に貧しい子供たちに対して、奨学金制度に似た形で提供しています。
さらに、せいぼはこの被支援者の子供たちの家庭にも訪問し、日々の経過の観察なども行っています。
今回は、その子供たちの様子を、紹介ができればと思います。

【家庭訪問の主な意図】
– 家庭の環境を確認するため。
– 該当の子供が通っている保育園から得たレポートの内容の確認
– 家庭での教育のサポート

せいぼキッズの制度は、特に皆さんからの支援がなければ進展が困難な事業です。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

ChimwemweとChikondiさん

ChimwemweさんとChikondiさんのお母さん(写真の左側に座っている方)にお話を聞いたところ、2019年10月に保育園に通い始めた二人の彼らの子供は、学校にとても楽しく通っていて、数字を書いて、数えることができるようになっています。
また、色についても識別ができるようになりました。
また、家庭環境も改善し、お母さんは食事の販売を充実して実施できています。
お母さんは、じゃがいものフリッターを売っています。

Giftさんのストーリー
Giftさんは、お母さんに育てられ、2021年3月に保育園に通い始めました。
10まで数字を数えられるようになったことなど、彼女はお母さんに学校で習ったことを楽しそうに報告しています。
現在、図形の理解をするのに、頑張って勉強をしているそうです。
現在、お母さんは、パートタイムで仕事ができるようになり、水を汲んだり、薪を売ったりなどの仕事が、以前よりもできるようになりました。その結果、家族が食事を一日三回摂れるようになりました!

Seanさんのストーリー
2021年3月から、保育園に通い始めました。
彼は、保育園で大きな成長を遂げていて、10までの数字を数えることができるようにもなっています。
写真の真ん中に座っているお母さんは、息子さんの生活の態度も大きく変わったと言っていて、学校の教育のおかげだと思うと言ってくれています。お母さんは、トマトの販売などを実施しています。
お父さんは、タクシーの運転手でしたが、現在免許の期限が切れ、更新ができない関係で、仕事はできていません。

Divineさん、Emmanuelさんのストーリー
2021年3月、最近学校に通い始めた二人は、学校をとても楽しんでいます。
電気工のお父さんの収入に頼り、お母さんは現在は失業をしてしまっています。
そんな中でも、子供たちの教育は大きな希望になります。

皆さんも、困難が続きますが、私たちと一緒に、今できるボランティア活動を実施してみませんか?具体例などは、こちらからもご覧いただけます。ご連絡をお待ちしております!お問い合わせはこちらから。

Makapwaの発展について
公開日:2021.10.30


新しい保育園への最初の一歩
2021年1月、皆さんにMakapwa保育園のことについて、発信を開始しました。
皆さんのご支援を頂く前から、保育園の建設に関する計画は始めており、トイレ付の子供たちがしっかり勉強ができる保育園の環境を、なるべく早く提供するために動いてきました。
もう10月に入り、だいぶ工事も進んでいて、皆さんのご支援によって、6,000個のhydraformという建設用のエコブロックと、150袋のセメントを、現地に提供できました。
まだ完成までの道のりは長いですが、皆さんに改めてこの場で感謝を申し上げます。
本当にありがとうございます!

共同体の温かさ

Makapwaは、共同体で運営する保育園を、いつでも積極的に運営をしてきました。
しかし、多くの試練があることも事実です。
現在は、学校給食の管理だけではなく、共同体のメンバーは保育園の建設へも、力を貸して下さっています。
学校で働いている会計係の方は、建設材料などを管理するために、整った部屋を提供してくれています。
そして、作業員の人々が、仕事後に泊まることができるように、手配もしてくださっています。
さらには、共同体の皆さんがトラックを手配して下さり、私たちせいぼのトラックで運べない物も、運ぶことができています。

共同体からの声

Ethelさん(写真の左側)は、3人の子供のお母さんで、彼らは保育園に通っています。
Kajawo村という場所で育ちましたが、彼女は共同体内で安全な学校ができることに対して、とても喜んでいた人の一人です。
そして、彼女は共同体の全ての人々が、おそらく学校に子供たちを送り出すための、大きなモチベーションになるだろうとおっしゃっていました。
私たちも、それをもちろん望んでいます!

「Makapwaは、『いらない場所』といった意味があります。私たちはアクセスが難しい場所にいるため、いつも見過ごされてしまいますが、今回は共同体の発展の事業に継続的に取り組むことができ、皆さんに辛抱強く支援を頂いていることに、とても感謝をしています。」

Moresonさんは、村長でカウンセラーとして働いています。
彼は、今までこのような建設事業は想像をしておらず、感謝をしているとのことです。
リーダーとして彼は、必ず共同体全体がこの事業を通して成長をしてくれると考えています。
「私たちは心からせいぼに感謝をしています。その感謝を、今回の建設事業にしっかりと関わること、そして受け継いだ後の利用を通じて、しっかりと応えていきたいと考えています。」

Lamsonさん(上の写真)は、MakapwaCBCCの責任者です。
彼は、保育園の存在は、子供たちの教育だけではなく、保護者の共同体全体への協力体制を強化してくれると信じています。
「せいぼに心から感謝しています。この事業は当たり前に起こることではなく、とても重要な瞬間だと考えています。」

Milesさん(写真の左側)は、70歳の男性で、1987年からMakapwaに住んでいます。
彼は、こうした支援を受けることは想像していなかったと言います。
その理由としては、この共同体がとても小さく、田舎にある方です。
しかし現在は、彼も砂を川沿いから運ぶなど、共同体の変革に関わっています。
「今後、こうした教育の場が提供されることで、このコミュニティは大きく変わっていき、未来が明るくなるでしょう」

Aliceさんは、Makapwaに通っているお孫さんのおばあちゃんで、3歳の子供になります。
彼女は最初、今まで多くの工事が途中で失敗しているのを知っていたため、この事業がここまでうまくいくとは信じることができなかったそうです。
しかし、現在はこうして開発が進んでいるのを見て、自分も水や砂を運んで、関わっていきたいという姿勢になっています。
Aliceさん自身は、学校教育にあずかることはできませんでした。
しかし、孫が教育を受けられることは、彼女にとって大きな希望になります。

Lovenessさんは、保育園の運営委員に入っています。
「私の子供のうちの3人が、この学校を卒業しました。
 さらにもう一人が、この学校で学んでいるため、私はここの発展に大きな責任を感じています。
 これから、せいぼのおかげで大きく発展することをとても感謝しています。」

ご支援は、こちらからも可能です。
引き続き、どうぞよろしく御願いします。

現在のご支援の必要性

現在、上記でご紹介したMakapwaは、大きなチャレンジをしています。
共同体のみんなが一つの希望に向けて、大きく変わろうとしています。
皆さんのご支援によって、大きく進歩ができ、今後のマラウイの将来に繋げていくためにも、是非皆さんのご支援が頂ければ幸いです。
こちらから、ご支援が可能です。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

One Door Closes, Another Opens!
公開日:2021.09.06

せいぼはもともと、私たちの現地スタッフ自身が住んでいる周りの環境において、多くの子供たちが栄養失調に陥っているのを目撃し、支援を始めたところからスタートしました。
その場所は、南部の都市ブランタイアの郊外にある、チロモニ地区という場所でした。
当時は、チロモニ地区の私立幼稚園のサポートに絞っており、その幼稚園のスペースの10%をもらい、学校給食の支援をしていました。
その10%の場所をもらう代わりとして、学校給食は定期的に提供をし、地元の特に貧しい子供たちを無料で幼稚園に入れてあげることを許可して頂いていました。そして、この制度は現在でも続いています。
一方で、貧しい地域では私立の幼稚園はなく、それらとの提携状態を作るのは、不可能に近い状態です。
従って、その貧しい地域の共同体が主体として作られている組合と連合し、その組合が管理しているCBCC(Community Based Chidren Center)とパートナーシップを組み、学校給食を提供しています。

このように、貧しい山間部とそうでないところでの対応は異なっていますが、コロナウイルスの被害の中では、双方とも大きな困難があり、閉鎖に追い込まれてしまうCBCC、保育園などもあります。
さらに、現地のCBCCは特に、共同体内のボランティアに運営、保育を実施してもらっているため、コロナウイルスの中では、安定した運営スタッフを確保するのが困難な状態です。

一方で、貧しい子供たちの、せいぼの特別支援(せいぼキッズ制度)への申し込みが多くなってきています。
そうした背景も考え、現地のスタッフは、10%のスペースを与えてくれ、学校給食が実施でき、無償で子供たちを受け入れてくれる保育園のパートナーを、必死に探しています。
皆さんから頂く支援を効率よく現地の支援に充てていくためには、こうした工夫が必要になります。
2021年9月の時点で、53校とパートナーシップを組んでいますが、その中の40校程度が実際には日々の活動を実施しています。
昨年2020年には、5校のパートナーを失うことになってしまいましたが、全てが都市部の学校でした。
それでも、彼らは保育のための場所の提供は実施しているという状態です。
こうして学校が閉まっていても、せいぼのスタッフは希望を持って、違う受け入れ先のパートナーを探しています。

実際に、せいぼのスタッフは2021年2月、既に閉まってしまった2校のCBCCに対して、家庭に子供たちが持って帰ることができる食事を提供していました。

新しい希望
2021年6月には、FaezaとCross LifeというCBCCが、新たなパートナーとなりました。
彼らは保育園として機能を始めただけではなく、せいぼキッズの受け入れ先になり、無償で貧しい子供たちを受け売れてくれています。
さらにこの二つの保育園について知りたい方はぜひ、FaezaCross Lifeからお読み頂ければ幸いです。
この二つの保育園が、これからも成長していけるように、祈っています!

マラウイ保育園便り51
公開日:2021.09.06

チロモニ地区のCross Life Nursery CBCC:
給食支援開始日:2021年6月4日

せいぼが最初にCross Life CBCCとのパートナーシップを取ったのは、2021年2月となっていました。
その際は、子供たちが家庭に持って帰る用に食事を分配していました。
その後、6月から正式に給食の提供を始めることができています。

Cross Life CBCCについて
マラウイ南部のブランタイアにあるチロモニ地区の中心に位置していて、運営が始まった当初は、17人の男の子、7人の女の子で、合わせて24人の子供たちが通っていました。年齢は、1歳から5歳までとなっていました。
一学期(3か月間)にかかる費用は、約55,000MKほどでとなっています。

今後、これらの子供たちがみんな、せいぼの支援があり、朝8時から9時までの朝食を、無料と摂ることができます。

教室自体の状態はとてもよく、子供たちが遊べるおもちゃなどもあり、テーブル、椅子なども備えています。
外にスペースはありますが、子供たちが遊ぶには少し適していない点もあり、子供たちは外で遊ぶことはできていません。
3人の先生たちがおり、彼らはみんな中等教育まで終了していて、早期乳幼児教育についての免許も持っています。
給食を提供するために必要な貯蔵庫、薪などは常備することができており、水もトイレも使用することができます。

コロナウイルスの中で、多くの保育園、CBCCなどが閉鎖に追い込まれてしまうケースもありました。
しかし、せいぼはその中でもより多くの子供たちに給食を与えるために、給食提供が可能なパートナーを見つけ、活動を継続しています。
これからも、こうしたCBCCの先生、保育士の皆さん、そして子供たちが、安全に元気で過ごせるように祈っています。