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私たちのチャリティの起源‐メジュゴリエの十字架
公開日:2023.03.25


せいぼの代表の山田真人は、2023年3月11日~19日まで、ボスニアヘルツェゴビナのメジュゴリエに滞在しました。
ここは、1981年6月24日~29日にかけて、6日間の間、6人の子どもたちに聖母マリアが現れたとされている場所で、さらにイエスキリストが亡くなって1900周年として、1933年にCrnica Hillという丘に十字架が建てられた巡礼地です。

私が努めているMobellの社長のTony Smithは、ここで自分のビジネスをチャリティにも繋げていくことを決断した巡礼地としています。その後、マラウイにも同じ十字架を立て、宗教的なコミュニティ支援とし、さらにその後2015年からは教育支援として学校給食支援も開始しています。

※マラウイの十字架についてはこちら

Tonyは当時、マラウイで最も必要なものは何かを、現地の高齢の女性に尋ねたところ、答えとして「若い人への仕事」という言葉が返ってきたそうです。
それがきっかけになり、彼は職業訓練センターを始めましたが、その同時期に立てたのが、この十字架です。
そして、職業訓練センターを運営する自社のチャリティ団体の名前を、Krizevac Projectと名付け、ボスニア語で「十字架の丘」としました。

上記の写真は十字架の丘、そして聖母の出現の場所近くに立てられたSt. James Churchです。
ビジネスを実施する中で、なぜ自分がそれに取り組んでいるのかを考える瞬間が持てないことも多いですが、こうした巡礼地が世界に存在することで、NPOの考えるミッションの重要性を考え直し、自分の召命、職業観についてもしっかり見つめることができると思います。

NPO法人せいぼでは、学校でキャリア教育の一環として、職業、召命についてビジネス、チャリティの側面で考える授業も実施しています。教育関係者の方を始め、多くの方に有意義なストーリーをご提供でき、少しでもお役に立てれば幸いです。

※NPO法人せいぼの教育事業はこちら

2024年2月の南部ブランタイヤの活動
公開日:2023.03.07


2月は、ワークショップと南部ブランタイヤへの薪の提供が、通常の給食支援に加えて目立った活動となりました。
こうした給食支援に繋がる補足的な支援について、定期的に実施できることは、日本の皆さんの支援があるおかげです。
いつも誠にありがとうございます!

下記で、詳しい情報をご覧ください。

幼児教育における給食支援の重要性について:ワークショップの実施
2月4日、TapiwaさんはChigumulaのJacaranda校で行われたECD教育会議に出席しました。ワークショップのテーマは「マラウイにおける幼児期の発達の卓越性を明らかにする」でした。
Seiboは、ECDによる子どもたちにとって最善の学習環境を維持するための方法について学びを得ました。さらに、Seiboとして他の組織に認知してもらうことでネットワークと存在感を高める機会となりました。

南部ブランタイヤへ薪配達
2月5日、学校給食の停止が解除された後、通常の学校給食の再開に備えるため、せいぼはブランタイヤの全学校に薪を届けました。薪の不足が学校給食に滞りが生じている原因になっていることが分かり、31校に毎月薪を提供することで改善に努めました。
毎月13mの薪3つを調達し、各学校には1ヶ月分を想定して200本の薪が集まります。

せいぼスタッフは、Sigerege(シゲレゲ)やMakapwa(マカプワ)など農村部に比べ、都市部に位置するチロモニという地域でも、山間部と同じく薪の深刻な不足に直面しているため、学校で毎日の調理とお粥の提供を保証するために、薪を継続的に提供する必要があります。

対照的に、小学校にも給食しているムジンバ地区では、提携校が人々の交流の中心地となる農村部にあり、薪を手に入れるのに苦労していないため、薪を提供していません。

政府から寄贈された給食の配送
2022年11月、せいぼはマラウイ政府ジェンダー省からリクニパーラーの寄付を受けました。その一部は2022年に配布され、2023年には1,200kgの配給がありました。この在庫は、供給していないCBCCで配布されました。配布は2023年2月9日と10日に行われました。CBCCの毎日のリクニパーラー要件に従って、彼らが受け取った量は40日間使用できます。

以下の学校に小麦粉が与えられました。

北部のCBOへの給食支援
公開日:2023.02.27


せいぼチームは、データ収集とパートナー校の調査のために北部ムジンバを訪れた際、同時に南部ブランタイヤの職業訓練センターで、事業パートナーのBeehiveの一事業である、Torrent Car Hireのトラックを使用して給食を北部の小学校にも届けました。

カゼンゴ学校は、2023年1月5日から2月22日までの2ヶ月間、6,225人に配給をする予定でしたが、保管するのに十分なスペースがありませんでした。
従って、残りの600kgはKurya Ni Ukoというコミュニティベースの組織(CBO)に保管されました。
CBOは、孤児となった子どもたちのために給食の提供をせいぼに依頼していました。したがって、せいぼスタッフは300kgをKurya Ni Uko CBOに寄贈しました。

Kurya Ni Uko CBOは、北部で以前せいぼが井戸、トイレの設備の支援も実施しました。
長く続くコミュニティで、子どもの頃勉強をする機会がなかったお母さんを育て、自給自足で食事を作ることができるスキルを付けさせるのと同時に、その子供たちの保育園としても機能している場所です。
CBOのリーダーのレクサ・ハリソンさんは、アラブ首長国連邦で優れたアフリカのコミュニティであることで、表彰も受けています。

2018年当時のせいぼとの繫がりについては、こちらからもご覧ください!
また、こちらからもコミュニティの仕組みについてもご覧頂けます。
こうして、長く継続的に支援を続けることができ、とても感謝しております。

学習用タブレットの導入で教育促進!
公開日:2023.02.20


せいぼは、南部の幼稚園、北部の小学校の支援を展開しております。
給食支援は、教育の質の向上、コンディションの円滑化に繋がり、子どもたちの学びを促進しています。
これらをさらに良くしていくために、せいぼは給食と共に、学習用タブレットを導入しました。

早期学習キオスクと呼ばれるタブレットは、携帯電話のタブレットにインストールされ、保育園の保育士によって保育園で教えられるカリキュラムプログラムです。
一般社団法人幼児発達センター協会からタブレット端末の寄贈を受け、CBCCの保育士全員を対象に、タブレット端末の使い方に関する研修を実施しました。

トレーニングは1月19日に始まり、1月23日まで行われました。
このトレーニングは、Mlambe、Tawina、Tikondane、Chilingani、Chiutsa Ndeuの各学校から来たメンターが受け、彼らが学校の残りの保育士を訓練しました。トレーニングはせいぼの現地スタッフが進行し、生徒をカリキュラムに登録する方法、カリキュラムの指導方法、授業中に生徒が従事すべきサンプリング活動などの問題を取り上げました。

専門家は、保育園の子どもたちが分かりやすいように、カリキュラムの内容を英語からチチェワ語に翻訳するために雇われています。
これらのタブレットによって、CBCCの子供たちに、都市部や私立学校の子供たちと同等の質の教育を与えています。

コレラの発生と緊急支援(2023年1月)
公開日:2023.02.01


せいぼは、2023年1月3日の政府の発令を受け、学校給食提供停止に伴い、緊急の対応を実施しました。
そんな中でも、皆さんの支援により、給食の提供を続けることができました。
以下で、その活動の流れをご紹介させて頂きます。

コレラ流行による学校閉鎖
南部の都市で、せいぼがCBCCと幼稚園を支援しているBlantyreでは、1月3日に学校が通常運営する予定でしたが、Blantyreはコレラの流行によって最も大きな打撃を受けた地区の1つであったため、政府はコレラ感染の蔓延を防ぐため、地区内のすべての学校を閉鎖しました。

1月17日、政府がすべての学校の衛生習慣と公共公益設備に関するガイドラインを作成した後、学校が開校しました。

コレラによる試練
Blantyreでのコレラのさらなる蔓延を防ぐ方法の一つとして、政府は学校での給食を中止し、お粥を学校で調理してはならないとしました。
コレラは減りましたが、生徒は空腹のまま学校に通い、それによってせいぼのミッションは達成できませんでした。現地スタッフはすぐに、学校給食を届ける代替手段、つまり食料を家に持っていくことにしました。

給食の家庭への配布
毎朝、生徒が学校に行く前に、親が責任を持ってお粥を準備し家で食事を摂れるように、すべての生徒に5kgを与えるという取り決めをしました。
給食の家庭への配給は1月26日に始まり、2月7日まで続きました。

給食配布の課題
この方法は、お粥が一人分の子供の食事ではなく家庭分の食事になるため、長持ちしないという点で多くの課題をもたらしました。また、親が食事を作らなかったり、他の事業活動に専念していたりする場合、生徒は家にリクニパーラー粉があっても空腹のまま学校に行くことがありました。

学校給食の持ち帰り用食料の不足を補うため、現地スタッフは生徒にリクニパーラーを配らず、保護者に取りに来てもらいました。そのため、配布の際にはまずお粥の作り方について保護者に教育し、次にプログラムの健康上の利点が十分に達成されるように、保護者が子どものために政府のガイドラインに沿った一貫性のある食事を準備することの必要性を啓発しました。

合計490世帯に5kgのリクニパーラーが配られたため、下表のように2,450kgの小麦粉が配布されました。

こうして、多くの家庭でコレラの蔓延という試練がある中でも、給食を得ることができました。
皆さんのご支援、ありがとうございます。

北部小学校マネージャーの会合
公開日:2023.01.25


せいぼは、定期的にパートナーの学校の管理職と給食の提供の効果や状態について、ヒアリングと意見交換会を実施しています。
会議は1月6日、Mzimba・Bomaにあるトヴウィラン・ホールで行われました。
全12校が参加し、各校から校長、学校保健栄養(SHN)担当教員、母の会、SHN委員会、学校運営委員会(SMC)から3名の委員が派遣され、60名が参加しました。

会議の目的と今後
会議の目的は、せいぼと学校の両方が前四半期の実施の進捗状況を評価できるようにすることでした。
委員会のリーダーが集まり、リクニパーラー、情報の共有、調理の取り扱いにおける標準的な作業手順に関するオリエンテーションを実施しました。その際には、Seiboと締結した覚書について再度、理解を促しました。

この会議は、一部の学校で小麦粉が腐っていたり、在庫帳簿のデータを定期的に更新していなかったり、元学校給食担当官による小麦粉の窃盗、薪やボランティア不足による業務の停止など、多数の課題に対処するための長期的な解決策の一環として開催されました。せいぼチームは、元学校給食担当官のピリラニ・ムトンガ氏の解雇について、誤解があったため、時間をかけて説明しました。

北部の学校におけるリクニパーラー監査
上記の会合と並行して、2023年1月3日から5日にかけて給食の在庫の調査が実施され、せいぼスタッフは全12校を訪問し、リクニパーラーの配達記録を確認し、学校給食担当官から南部ブランタイヤに送られた記録と照合しました。
また、役員から送られてきた入学者数と出席率のデータが正しいか、学校給食担当官が提出したデータ通りに学校が実際に給食提供を行っているかを確認しました。

この調査によって、ナンチェンワ・ジャスティスが北部の学校の記録を十分に取っていたことが分かりました。2023年1月当時、ブランタイヤに本部をおいていたせいぼに提出したデータ内容と、現場の一致から明らかになりました。
その一方で、学校側は給食の在庫の積み重ね方が不十分であったり、配給の記録を更新しなかったり、倉庫や調理場の衛生面にも問題がありました。
これらは、学校への実地研修と上記の四半期ごとのレビュー会議を通じて対処され、大きな改善が見られました。

こうした取り組みの中で、せいぼは現地の課題とも向き合いつつ、皆様の支援を最大限に生かしていく方法を模索しています。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

盛岡第一高校様とのコーヒー販売
公開日:2023.01.18


岩手県盛岡市の盛岡第一高等学校様と、百貨店川徳様にて、コーヒーの販売をさせて頂きました。
今回、高校生合計4名の方と一緒に販売会を実施し、私たちとしても初めての百貨店での販売となります。
盛岡第一高等学校様には、Rafikiという学生団体があり、その学生の皆様とInstagramで繋がったことがきっかけとなり、今回の協働が生まれました!

学生団体Rafiki
『Rafiki』は、スワヒリ語で、『仲間・友達』という意味で、アフリカの人々を身近に感じ、友達のようになってもらいたいという思いを持って、活動をされています。
私たちせいぼも、日本でアフリカのマラウイを広め、現地の人々をコーヒーなどの通した活動で身近に感じて頂くことを、目指しているため、今回のようにご一緒できたのは、とても嬉しかったです。
Rafikiさんのアカウントはこちらから、ご覧いただけます!

販売当日の様子
最初はみんなで緊張していましたが、1月7日~8日の二日間の販売で打ち解けてきて、次第に商品の紹介もしっかりできるようになっていました。
開店前の百貨店に入り、準備をし始める段階から関わらせて頂いた点は、私にとっても良い経験になりました。
売り上げによって、約4,300食分のマラウイの給食費となりました!

販売した場所は6階で、Loftに立ち寄る方々が、「マラウイ?」、「高校生がやってるんだ」と言って、ふらっと立ち寄って、コーヒーのストーリーを高校生から聞いた上で、購入して下さっている様子が印象的でした。
まさに、マラウイの支援を通して、日本の人々がアフリカを身近に感じてくれる瞬間が作れたと思います。

探究学習の支援
盛岡には、「盛岡という星でBASE STATION」という盛岡市の施設があり、高校生や大学生の探究学習、プロジェクト活動をサポートしています。今回の販売会でも、販売場所やプロジェクトの進め方など、高校生へのサポートをしています。
販売会終了後は、そちらでスタッフ様と高校生とお話し、マラウイについて紹介させて頂きました。
「盛岡という星で」のウェブサイトは、こちらからご覧いただけます。

地元の盛岡の活性化、学生の方々の自由な探究学習の支援、そのための施設提供を実施されております。
私たちも、全国の学校との繫がりができてきているため、こうした形で市の取り組みで、学習支援を行っている施設には、とても魅力を感じました。

今後も、学生の皆様との探究学習の機会を増やし、よりよい学習の場を様々な場所で展開できるノウハウを、私たちも身に付けていければと思います。
人との関わりが大事だなと感じた2日間でした!

盛岡第一高等学校の皆様、株式会社川徳の皆様、この度は本当にありがとうございました。
こちらの記事からも、当日の様子、その後の学生の皆さまの感想も見て頂けます。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

中高生の焙煎店の訪問(サレジアン国際学園)
公開日:2023.01.18


NPO法人せいぼは、全国の学校法人と提携し、課外活動としてマラウイの支援に繋がるコーヒーについて学び、チャリティ型のマーケティング、セールスの学習を経た上で、実践をしています。
こちらから、事例を見て頂けます。

その中の1校である、東京都北区赤羽にあるサレジアン国際学園の皆さんが、夏休みを使ってコーヒーの実際の焙煎店に訪問をしました。
その際の報告を、以下の文章で下さったので、載せさせて頂きます!

サレジアン国際学園中学高等学校 クラフト部
サレジアン国際学園中学高等学校クラフト部では、クリスマスチャリティーでコーヒー販売時にWarm Hearts
Coffee Clubの店長の山田様に「これからのコーヒー販売に活かせる知識について学ぶことが可能で、コーヒー
の焙煎の様子などを見ることによって販売時のアプローチの仕方が変わってくると思うよ。」と焙煎工場のライブコーヒー月島店への見学に誘っていただきました。

また私たちも、ただ売るだけではなくマラウイの子どもたちの現状やコーヒーについてよく理解している方が、商品を買ってくださるお客様にお勧めしやすいと考えたため、2022年12月22日に焙煎工場のライブコーヒー月島店へ見学に行かせていただきました。

(コーヒーの跳ねる「ハゼ」を聞き、ローストが深まる様子を観察)

サレジアン国際学園中学校高等学校はカトリックの学校で初めて、焙煎工場のライブコーヒー月島店への訪問をさせていただきました。
焙煎工場のライブコーヒー月島店へ訪問させていただくまでは、ドリップパックに粉が入った状態で受け取らせて頂いていたので、焙煎時のコーヒー豆の色の移り変わりなど目にすることは私たち生徒にとって興味深い体験となりました。

また今回の見学は、私たちの販売活動が多くの過程を経て成り立っていることを実感する場となりました。
今後の販売活動も、その方々の努力を心に留めながら、サレジアン国際学園中学校高等学校クラフト部のコーヒー販売者として責任を持ちながら取り組んでいきたいと思います。

焙煎工場のライブコーヒー月島店に訪問させていただく前と後の変化は、マラウイの子どもたちの現状を知り、様々な人たちの協力により、マラウイ・コンゴの子どもたちの給食支援が成り立っているということがわかり、この活動についてよりわかりやすくコーヒーを買ってくださるお客様に説明することが可能になりました。

推薦入試対策特別講座!
公開日:2023.01.06


大学入試の推薦入試に特化されたサービスをされているリザブロ株式会社様と、マラウイ産コーヒーを使ったプログラムを実施させて頂きました!
チャリティに繋がるフェアトレードコーヒー販売のビジネスモデル、団体のミッションを、高校生と一緒にさらに具現化していく方法を模索していくワークショップとなり、参加者がそれぞれの進路を胸に、具体的な活動から体験価値を期待して、受講してくれました。

高校生が受験が終わりではなく、その後も社会にインパクトを与え続けることができるように、私たちも同伴させて頂ければと思います。
せいぼにも大学受験を終え、さらにその学びを入学後も続けて実践的に継続をしてくれた方がたくさんいます。
以下から是非、動画でご覧ください。

私たちは、学校や塾の皆さんと、事業の教育的価値を付加しつつ、ご一緒しています。
こちらから、事例などもご覧頂けます。

せいぼの活動とSDGs
公開日:2023.01.04


皆さん、子どもたちの原動力の根源には何があると考えますか?
”腹が減っては戦ができぬ”という言葉を皆さんはどこかで聞いたことがあると思います。
おなかが空いていれば、エネルギーが足りないので何も大切なことを成し遂げることはできないという意味ですよね。

子供にとって教育を受けることは大事なことですが、せいぼは、子供たちが学校に行き、将来働くためにはエネルギー源を蓄えることが第一と考えています。

私達も朝食を食べずに学校や職場に行くと昼食まで空腹で勉強や仕事に集中できませんよね。
そこで、私達はお腹を空かせた子供たちが多くいるマラウイに対して給食支援をし子供たちにエネルギー、つまり”原動力”を与えよう!という想いを持って現在まで活動してきました。

今回は、以前掲載させていただいた”「風を捕まえた少年」を読んで”の記事を書いて頂いた、静岡サレジオ高等学校一年の青島愛美さんにマラウイとSDGsから「貧困」について記事を書いていただきました。南アフリカという日本でもあまり知られていない国に”なぜ彼女が興味を持ったのか”、そして彼女が今回の”記事を書く原動力になったものは何か”について注目しながら読んでいただければ幸いです!

・青島愛実さんの記事

こんにちは!静岡サレジオ高等学校一年、青島愛実です。
私が、海外の貧困問題について興味を持ったきっかけは、「風を捕まえた少年」という絵 本を読んだことです。
この本の登場人物であるウィリアム君は、学校に通えなくなってし まったため、自ら図書館に通い勉強をします。
私は、学校へ通えているものの、自ら好んで 勉強はしないと思います。
日本の殆どの学生もそうなのではないでしょうか。国やクラス環境が違うと、勉強に対する思いまで変わってくるのかということ、いま自分のいる環境が当 たり前のものではないということを認識させられました。

このようなことをきっかけに、マラウイの支援活動をしている”NPO法人せいぼ”と関わることになりました。
私は、日本にいる皆様に、私自身も学びながら貧困の状況に関して広めたいと思い、このような記事を書くことを決めました。
そして、今回はマラウイの給食支援や、マラウイの現状などについて、せいぼのDeclanさんにインタビューをしたので、その内容を掲載したいと思います。
また、SDGsのゴールにどのように繋がっている活動なのかということを紹介しようと思います。

《学校給食について》

○まず、なぜ学校給食という形で支援をするのかということを聞いてみました。
マラウイという国は、子供の人口がとても多いのですが、その中でも学校に行けていない 子どもたちがたくさんいます。
そのため、教育の環境が提供できず、将来の国の発展に繋がりにくいという問題点があったそうです。

そこで、学校給食という形で支援をすることによって、
「学校に行けば給食を食べることができる」
つまり、食べ物だけでなく、教育の面にも繋がっていくのです。
現状を解決するだけでなく、マラウイの発展にも繋がる活動なのだそうです。

○そんな学校給食で提供されている食べ物はどんなものなのでしょうか。
”給食一食は、たったの15円なのだそうです。”
その理由として、現地で取れる食材を使用 しているためというものが挙げられます。

給食の内容は、「リクニパーラー」と呼ばれる、とうもろこしをお湯で溶かしておかゆの ようにしたものです。
そこに、WFP(※飢餓のない世界を目指して活動する、国連の人道支援機関)が推薦する栄養分を加えた粉末を加えて提供します。
この栄養分は、せいぼが購入し、現地の人達とスタッフが調理をして提供をしているのだそうです。

野菜などの作物を育て、それを配給している小学校もあります。
学校の規模というものは 地域によって違いがありますが、大きいところでは数百人規模の学校も支援をしているのだそうです。
すべての人に平等に配るということが大切なので、数百人ともなると、収穫が間に合わなくなってしまいます。
そこで、WFPの推奨する栄養価が含まれ、継続的、安定的に提供することができるリクニパーラーはとても効果的だと言えます。

《活動やマラウイについて》
私は実際にマラウイに行ったことがありません。
また、この給食支援の活動も最近知ったばかりです。
なので、Declanさんに活動をしていく上でのやりがいなどについて質問してみました。
Declanさんに話を聞いてみると、マラウイという国の人々は、とても優しく、あたたかい 人ばかりなのだそうです。
紛争などの争いごともなく、自然に溢れている平和な場所です。
「そんな国にはぜひ暮らしてみたい」と思うかもしれませんが、実際に暮らすとなると食料など、貧困という問題がとても深刻だということに気付かされるのだそうです。
せいぼは、マラウイの人達の笑顔を糧に、マラウイを支援する活動をしています。

《SDGsについて》
せいぼの給食支援という活動は、SDGの17の目標のうち、主に1(貧困をなくそう)や、2(飢餓をゼロに)、そして4(質の高い教育をみんなに)に関係していくものです。
 
給食を提供することで、飢餓を減らすことができ、学校給食という形で支援をすることにより、学校へ行く理由の一つになり、教育の場も提供することができます。
支援をしてい るうちは問題は解決していくのかもしれませんが、将来的には支援なしでも貧困や飢餓の問題から抜け出せるような状況にならなくてはなりません。
学校に行くことができない子どもたちはたいてい、家の農業を手伝っているそうです。
そのため、発展がしにくい現状にあります。
子どもたちに質の高い教育がされることによって、将来の国の発展にも繋がっていくことが予想されます。
結果的に、貧困という問題を解消することが期待されます。

《まとめ》

学校給食の支援活動×教育という形がとても重要なのだと言うことがわかりました。
私は今まで、このような支援活動は、募金などから食事を提供し、飢餓をなくすということが一 番の目的なのだと思っていました。
支援の形を工夫すれば、その問題の先にあるさらなる問 題解決につながり、結果的に支援なしでも大丈夫な形が出来上がっていくのだとわかりました。

せいぼの活動は、現状を回復するだけでなく、未来の国の発展にも繋がっていきます。
それには、日本からでもできる募金やコーヒーなどでの寄付、実際に活動をするボランティア活動など、できる形での協力というものが大切になっていきます。
せいぼの活動内容などを見て、少しでも協力してみたいと思っていただければ幸いです!

静岡サレジオの生徒様は、中学から総合学習としてSDGsについて学生一人ひとりが興味を持った目標に対して理解を深める学習もされており、SDGsに高い意欲と関心があるように感じられます。
今回の静岡サレジオ様の様にこれからも学校や企業と共同し、マラウイとSDGsについて理解を深めることができるような活動をせいぼから提供していきたいと考えております。

実際に過去に企業様にCSR活動として協働させて頂いた記事をこちらからご覧なっていただけます。少しでもご興味がございましたら、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。
引き続き、私たちせいぼをどうぞよろしくお願いいたします。
コーヒーによる寄付は、こちらから!

上智大学オールソフィアンクリスマス
公開日:2023.01.04


NPO法人せいぼは、2022年12月10日にて、上智大学のオールソフィアンクリスマスに出店しました!
3年ぶりの対面での実施となり、多くの方々とお会いすることができ、とても貴重な機会となりました。
出店した際には、マラウイの支援としてコンゴ産のコーヒーの販売を実施しました。
総額で現地の約2,500食分の給食支援分の金額となり、それ以外にソフィア未来募金としても、一部の売り上げを寄付させて頂くことができました。

NPO法人せいぼは、上智大学の社会貢献推進委員会にも所属させて頂いており、こちらの団体は、上智大学を通して社会貢献を進めていくために、活動をしています。
これからも、大学の皆様との繋がりも生かし、NPOとしての展開を増やしていければ幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!

津田塾大学でのコーヒー販売
公開日:2023.01.03


11/19-20の2日間、我々津田塾大学の千駄ヶ谷キャンパスにて、津田ヶ谷祭が開催されました。
せいぼのWarm Hearts Coffee Clubのマラウイ、コンゴコーヒーを販売頂いたことで、約4,000食分に相当する寄付を頂きました。
この度も、誠にありがとうございました!

津田塾のTsuda Outreach様とは、2020年3月から活動をご一緒させて頂いており、企業やNPOをつなぐための政策、具体的でユニークな方法を模索されています。
私たちは、Mobellという英国企業にサポートを受け、活動をしている団体ですが、こうした企業とNPOのつながりが、日本でも活性化されていくためには、大学生を始め、多くの若い世代の皆様のお力添えも必要です。

津田塾様には、Mobellがソーシャルビジネスや国際課題を発信し、終了時にインターン終了証が贈られる、オンラインインターンシップコースを紹介頂いています。
詳しくは、こちらからもご覧ください。
これからも、大学生との協働も進めさせて頂き、高校の皆さんとのコーヒー販売や探究学習での繫がりに加え、社会を一緒に変革させていくために、進んでいければと思います。

これからも、どうぞよろしくお願いします。