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Seiboキッズの成長記録(2024年3月)
公開日:2024.03.20


せいぼのスタッフは、定期的にSeiboキッズの成長測定を実施しています。
彼らは、せいぼがAllocation Meetingと言い、貧しい家庭として認定した家の子供に対して奨学金を提供し、地元のCBCCに受け入れを依頼した上で、通えるように支援している子供達です。
以下が、詳しい測定の方法となります。

年齢ごとの体重の比率
子供の過去と現在の栄養状態を評価するのに役立ちます。年齢の予想体重の標準化されたデータと比較して、子供の体重が現在の年齢の平均的な体重に対して低いことがわかった場合、子供は栄養が不足していることが分かります。

身長に対する体重の比率
子供の現在の栄養状態を評価するのに役立ちます。身長の割に体重が少ないことが判明した子供は、栄養の不足が考えられます。

年齢に対する身長の比率
子供の過去の栄養状態を評価するのに役立ちます。年齢の割に身長が低い子供は発育不全であると結論付けられます。
この活動を通じて、学校給食プログラムを通じて子どもたちの健康に及ぼす影響を知ることができます。
以下は、2023年3月にモニタリングされたSeiboキッズの事例です。

・アーロンくん:
オールセインツスクールに在籍。
3歳でSeiboキッズになりました。現在、5歳5ヶ月で順調に成長しています。
当初、彼の両親は失業していましたが、彼の母親はその後、Nthukwa Marketで野菜を販売するビジネスを始めました。
母親が家族に食べ物を提供できるようになり、家庭の状況が変わりました。

・フェイバーくん:
4歳でSeiboキッズの一人としてAtamandike CBCCに通っています。
当初、彼の父親は無責任なアルコール依存症であり、両親の間で頻繁に衝突したため、家庭環境は複雑でした。
しかし、母親は実の父親と別居し、母親は果物、野菜、スナックを販売する小さなビジネスを始め、フェイバーには新しい思いやりのある父親がいます。
これらの良い変化により、フェイバーは家庭生活の安定が得られ、積極的に学校に通うようになりました。

・マルグレットさん:
2歳3ヶ月で、Seiboキッズになりました。
現在、保育園を卒業して小学生になる5歳8ヶ月です。彼女の両親は離婚し、数ヶ月後、父親は再婚し、マルグレットと彼女の兄弟は支援を受けられなくなりました。
彼女の母親は、求職中であることが多く、子どもたちは空腹で眠る日々が続きました。当時のマルグレットの健康状態は良くありませんでしたが、今では背が高くなり健康です。
また、人付き合いの困難を克服し、現在は授業にも積極的に参加し、より自信を持って自分を表現できるようになりました。

暁星国際高等学校での講演
公開日:2024.03.10


2024年2月29日、暁星国際高校にて高校1年生を対象に「総合探究」の授業の一環として、せいぼが講演を行いました。

今回の講演では、NPO法人せいぼが取り組んでいるアフリカ・マラウイの子どもたちへの給食支援活動についてお話しさせていただきました。
講演では、マラウィの国の現状や文化についての情報を提供し、さらにコーヒーの収穫から出荷までのプロセスについても詳しく解説しました。
参加者の生徒たちは、この国の農業や経済の実情について興味深く耳を傾けてくれました。

また、私たちの事業モデルであるソーシャルビジネスの仕組みについても説明し、生徒たちにビジネスの視点から国際的なチャリティ事業を考えてもらう活動を行いました。
このような取り組みにより、生徒たちは国際的な問題に対する理解を深め、社会貢献の重要性を感じる良い機会となりました。

今後もNPO法人せいぼは、教育機関や地域社会との連携を強化し、社会的課題に取り組む活動を続けていきます!

東京日仏国際学園でのコーヒー提供
公開日:2024.03.02


東京都北区西が丘にある東京日仏国際学園にて、アフリカ大陸とマラウイ、現地の学校給食についてお話しました!
現地の子供たちの笑顔や、家族の様子をお見せして、小学生と有意義な交流ができました。
せいぼは、幼稚園、小学校でもワークショップや講演会を実施しています。
マラウイの子供たちと日本の学生を繋ぐ架け橋として、これからも活動をしていきます!
小学生とのアクティビティについては、こちらからもご覧ください!

静岡雙葉高等学校ソーシャルビジネス探究
公開日:2024.02.28


2024年2月、静岡雙葉高等学校の1年生に対して、公共の授業の一環としてソーシャルビジネス探究の授業を実施させて頂きました。
静岡雙葉高等学校の皆様とは、普段から課外活動でお世話になっており、社会科の先生方、フォースターフレンドという子どもたちの支援の学生グループともご一緒しています。
こちらからも、活動の様子をご覧ください。

また、せいぼでは公共のカリキュラムに対して、以下のような取り組みを実施しています。

関連性のあるトピックとせいぼの繋がり教科書シラバス参考

第3章 経済的な主体となる私たち
「公正かつ自由な経済活動をおこなうことを通して資源の効率的な配分が図られること,市場経済システムを機能させたり国民福祉の向上に寄与したりする役割を政府などが担っていること及びより活発な経済活動と個人の尊重を共に成り立たせることが必要であることについて理解する。」

主題9(社会の変化と職業観:企業の活動)
「企業の役割や種類から,株式会社のしくみや企業の社会的責任について考察,構想し,論拠をもって表現している。」
一般的な企業、株式会社などが社会でメジャーの中で、せいぼのような日本では稀有なソーシャルビジネスを行っている団体の例としてせいぼの活動を紹介しています。
企業は利益を生み出すことだけが目的であるという概念をせいぼの紹介によって覆し、社会的責任の問題などに繋げられる可能性があります。

主題13(経済のグローバル化)
経済のグローバル化に関わる現実社会の事柄や課題を理解してもらう活動として、協働しています。
グローバル化の進展により,貧困や格差の問題,地球環境問題などの解決が,地球的な課題となっていることを、意識するきっかけとなります。

また、国際協力のあり方、国際協調の重要性から、日本の役割について自分自身の問題として,主体的に解決しようとする姿勢を、磨くことができます。
マラウイの話やせいぼを通しての日本とマラウイのつながりを実感してもらえればと考えています。

世界最貧国の一つであるマラウイは一見生徒たちにとっては遠い話に感じるかもしれないですが、実際にせいぼの活動例を通して貧困、そしてあらゆる社会課題は人ごとではないと実感させ、グローバルな視野を養って頂けます。

第3編(持続可能な社会づくりの主体となる私たち)
「国際社会の課題〜フェアトレードを考える〜」
Warm Hearts Coffee Clubの紹介と、収穫から販売までのプロセスの可視化、利益の還元などの資料を提供し、フェアトレードの関連するビジネスを見て頂けます。

せいぼ設立8周年!
公開日:2024.02.25


NPO法人せいぼは、皆さまのおかげで2024年2月11日、8周年を迎えました!
現在、マラウイの北部ムジンバでは15771人の小学生に給食を届けています。
そして、南部ブランタイヤでは、2330人の幼稚園生に給食を届けることができています。
学校の出席率も小学校は100人以上の向上があり、さらに幼稚園も250人程度の子供たちの出席率が増えています。
2月の活動レポートは、こちらからもご覧ください。

こうして、皆さんのご支援による給食支援が、子どもたちの基礎的栄養、そして教育の場に繋がっています。
せいぼは、現在30校以上の日本の学校とも繫がり、マラウイ産コーヒーの販売や寄付を頂いております。
日本の教育が、マラウイの教育に繋がっている姿も素晴らしいです!
現在の学校パートナーについても、こちらをご覧ください。

これからも、皆さんと活動をさらに盛り上げていくことができればと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。

JALT Hokkaidoでの活動
公開日:2024.02.06


2月4日日曜日に北海道札幌市の北海学園において開催された「JALT北海道」にて、コーヒーの提供をさせて頂きました。
JALTは、 “NPO The Japan Association for Language Teaching”(全国語学教育学会)で、全国の英語を教えている先生たちが、国籍を越えて多く集まるイベントです。
私たちせいぼは、このイベントに全国的にお世話になっており、マラウイコーヒーを通して給食支援の輪を広げるきっかけを作っています。

当日は腰まで積もった雪の中、JALT関係者の方、出版社の方、そして受講者の方で100人近くがお集まりになり、和やかなJALT様独特なwelcomeな雰囲気で開始されました。

たくさんの方にマラウイコーヒーを飲んで頂き、味を気に入ってくださった方の中には、100gコーヒーやドリップ型のコーヒーも購入して頂けて皆様からの味の評価も好評であったと感じております。
コクがありすぎず、飲みやすいと数杯飲んでくださる方、「明日の朝のために」とドリップをお買いくださった方もいらっしゃいました。

おかげさまで、寄付金¥20571をマラウイへ届ける事が出来ます!
心からの感謝をお伝え致します!

2023年12月-2024年1月の活動
公開日:2024.02.01


NPO法人聖母は、皆様のおかげで継続的に、マラウイの子供たちの給食支援を提供することができています。
今回は、2023年12月~2024年1月の活動について、ハイライトをまとめさせて頂きました。

2023年12月のハイライト

北部ムジンバ地区にあるカプータ小学校に新しいストーブ(ロケットストーブ:加熱調理器具)と鍋が届きました。
毎日の給食調理で使用して古くなった器具を新調し、より衛生的な環境で子どもたちに食事を届けることができるようになりました。


上記の写真は、プエンバのCBCC(地域の子供センター)でのLikuni Phala(給食)配布の様子です。マラウイには民間の保育園とCBCCという二つの保育機関があり、幼稚園制度の整っていない北部では地域一体型のCBCCで子どもたちに安定した食事の機会を提供しています。


(南部チロモニ地区に位置するチリンガリ CBCC での食料配達の様子です。)

2024年1月のハイライト

ムジンバのセント・ポール小学校で子どもたちが学ぶ様子です。子どもたちは学校給食の支援があることにより、毎日学校へ登校し勉強することができます。
未来ある子どもたちに教育を受ける機会を与えるために給食は重要な役割を担っています。

上記の写真は、北部ムジンバ地区の奥地にあるカニャレレ小学校でコミュニティーの女性が子どもたちに給食のお粥を渡している様子です。この地域は川や森を超えなければ小学校にたどり着くことができないため、多くの子どもたちが比較的早い段階での中途退学をする傾向があります。しかし、この給食が子どもたちの継続的な通学の一助となっており、一度退学した子どもが復学することもあります。


上記は、北部ムジンバ地区にあるカゼンゴ小学校でコミュニティーの女性が給食を調理している様子です。前述のロケットストーブを用いて調理します。


上記は、チャベーレ小学校の子どもたちが食事をとっている様子です。この小学校では200人ほどの児童が毎日授業に出席し、学んでいます。弊団体では学校給食の提供を通して子どもたちの出席率向上を図っています。


ムジンバ地区のデーヴィ小学校では、700人以上の子供たちが毎日学校へ登校しています。

現地からの感謝の言葉
北部ムジンバからの活動レポートです。
給食支援や子どもたちの生活の様子、現地のスタッフ・ボランティアの活動についての動画となっておりますので、ぜひ現地の声をお聞きください。

南山大学女子部での授業
公開日:2024.01.30

2024年1月26日、南山高等学校女子部にて授業をさせて頂きました。
授業を通して、ソーシャルビジネスの企画を体験してみるというテーマで実施しました。

・団体の紹介(マラウイの学校給食支援ストーリーを知り、国のニーズへの理解を深める)
・Warm Hearts Coffee Clubの取り組みを知る(実際の活動をケーススタディとして知る)
(休憩:以下の3点から質問を考える ①マラウイってどんな国? ②コーヒーってどんな仕組みのビジネス? ③こんな活動で関われる?)

・質問の回答を受け、自分のチームごとの関心ごとを整理(チームワークをはぐくむ)
・自分のできることを考える(シーズ分析で自分たちの関心、できることを考えて、ニーズと繋げ、アイデアを出す)
・アイデアを班ごとに発表、他の班の意見とも繋げて、一つの活動を完成させる。(独自のビジョンとミッションを構築)

以上を実施し、2024年6月以降に、南山大学の皆さんと一緒に、活動に起こす予定です。
これからの活動の展開を楽しみにしています!

TEDxSophiaUに出演しました!
公開日:2024.01.15


せいぼじゃぱんの代表、山田が上智大学で開催されたTEDxSophiaUで講演を行いました。
この度は、ご招待を頂きありがとうございました。

・講演の内容
内容としては、大きく二つに分かれます。

-Doing Charity by Doing Business
まずは、Doing Charity by Doing Businessという代表が2017年に入社したせいぼの支援企業、Mobell Communications Limitedの創立者、Tony Smithの言葉と山田のその言葉との出会いについてです。
自分の大学時代、神学と英文学を学ぶ中で、チャリティという社会貢献に対する時間の投資を多くしている人々に出会い、その姿が崇高であることは認めつつも、持続可能性に疑問を抱いていた中、Tonyによって「ビジネスの手法でチャリティをする」というチャレンジをしている会社に、代表の山田は出会うことができました。
創立者のTonyと代表の山田については、こちらからもご覧ください。

その結果、マラウイにも行きMobellの実施しているチャリティを体感し、携帯サービスの営業をしながらNPO法人せいぼを成長させるというミッションに繋がっていきました。
Mobellのチャリティとせいぼの関係は、こちらからもご覧ください。

-Intrepreneurship
二つ目は、Intrepreneurshipという言葉です。
アントレプレナーという「起業家」と同一視される言葉がはやっていると思います。
この言葉はもともとは、「既存のものを組み合わせて新しいものを作る」という意味で、誰も完全な0から作り上げる人はいません。
代表の山田は自身のキャリアを通して、Intrepreneurshipという言葉についてお話しました。
これは、「一つのミッションを持つ会社に入り、その中で新しいことを実施していくこと」です。
MobellのDoing Charity by Doing Business、そして携帯電話サービスという世界中の人の移動を支えるとともに、世界を変えていく(Not Only Traveling the World, but Change the World)というミッションの中で、日本でのチャリティで世界を変えるせいぼの働きを、マラウイの給食支援に貢献する形で始めたことを、お話しました。

講演内のメッセージ
2024年現在、「起業家」という言葉がはやっていて、自分が好きなことを仕事にするという「コンテンツ」にわくわくして、それをお金にできるような人にあこがれる人も増えています。
もちろん、それも素晴らしいことです。
しかし、一方で仕事のコンテンツではなく、「ミッション」(作りたい世の中)に共感して入社し、その中でミッションを体現できることを新たに始めていくことも、一つの働き方です。

こうした自分がわくわくする価値観(バリュー)を見つけ、それに合うミッション(具体的な未来像)を見つけていくために、大学では色々なことを勉強して自らが「こんなことに感動するんだな」とメタ認知できることが重要です。

高校の授業での応用
こうした後援内容は、大学への進路選択や職業観についてお話し、さらにTEDを通してスピーチの作り方、プレゼンテーションのデリバリーの仕方をお伝えすることに繋がりました。
長野清泉女学院中学・高等学校の英語の授業では、実際に代表の山田訪問し、生徒様の前で以下の点を特にお伝えしました。

・スピーチを作る上での前提となる自分独自のストーリー
・伝えたいことのシンプルな明確化
・制限時間という縛りの中で生み出される創造性(Ristriction and Realization)
・今後の学習への応用

以上の点を、実際のプレゼンを行いつつお伝えしました。
最後には、実際に模範となるいくつかのTEDの動画も紹介し、今後の英語の勉強だけではなく、自分の伝えたいことを相手に伝達し、心を動かすことができる方法について学びました。
こちらから、実際のプレゼンを見て頂けます。

・せいぼの教育事業とこれから
Seiboは全ての人々の母となる「聖母マリア」に由来する団体で、マラウイでその名前が日本との関係から付けられました。私たちせいぼじゃぱんも、マラウイの子供たちの日々の食事、そして教育を支え未来を作っていくだけでなく、日本の教育にさらに還元をし、全ての子供達と一緒に世界の将来を切り開いていくことをミッションとしています。

せいぼは、そのため積極的にマラウイのことを日本の学校でも紹介し、実際にその支援に関わることができる活動もご一緒しています。
こちらから是非、事例をご覧ください。

Cococolor Earth様のご紹介
公開日:2024.01.07


NPO法人せいぼは、寄付型コーヒーブランドのWarm Hearts Coffee Clubにおいて、売り上げの10%を支援企業から紹介基に提供する寄付型コーヒーの紹介制度の促進を介しました。
その旨について、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアであるCococolor Earth様に取り上げて頂きました。
記事については、こちらをご覧ください。

NPO法人せいぼは、日本の団体として、マラウイの給食支援に加え、様々なNPO様が関わる社会課題、企業様の考えるSDGsも応援させて頂くために、マラウイコーヒーを紹介頂ける皆様に対して、紹介制度を設けさせて頂いております。
登録は、こちらから。

これから、皆さんとともに、社会課題を協働して解決に向けて動いていける団体となり、その姿が将来社会的企業に就職を考える皆様にも良い影響になれば幸いです。

NPO Seibo and Global Compact on Education
公開日:2024.01.02


NPO法人せいぼは、マラウイのカトリック学校の給食支援を行っている日本のNPOで、”Global Compact on Education“(グローバル・コンパクト・オン・エデュケーション)(以下GCE)のアイデアに基づいて活動を進めたいと考えています。
GCEは、ローマ教皇フランシスコとユネスコから発表され、包括的で人間中心の教育を推進しています。

NPO聖母は、25校以上のカトリックの中学校や高校と提携しており、これらの学校を通じてグローバルな動きに触発されたカトリック教育のアイデアを展開し、学生たちが平和を築き上げるための教育プロセスを推進しています。これは、「新しい普遍的な連帯とより深い社会との繫がりを養成する教育プロセス」を目指しています(GCEガイドライン – 英語版、P4)。
提携校の具体例は、こちらからご覧いただけます。

NPO法人せいぼは、「教育に関するグローバル・コンパクトの7つの約束」(GCEガイドライン – 英語版、P8-9)に特に同意しており、その中で項目1の「人間を中心にする」および項目6の「経済と政治を理解する新しい方法を見つける」といった内容に賛同しています。

私たちは、GCEでフランシスコ教皇が述べているように、NPO、協力企業、地元の教会と共に日本のカトリック学校を「教育の村」として作り上げることを目指しています。(GCEガイドライン – 英語版、P33)。

以下では、NPO法人せいぼが実際のカトリック高校でGCEのアイデアの実施例をいくつか紹介しています。
学生がNPO法人せいぼを通じて社会的使命を持ったビジネスアプローチを学び、それが彼らの使命を実現し、将来の進路を見つける手助けとなっています。

日本の教育の識別のとき
2002年から、日本の学校では総合的な探究学習の科目が導入され、学校教育において積極的な学びと社会への広い視野が求められていました。しかし、実際の教育現場では、学生たちが社会に目を開かせ、探究的瞬間で統合的なスキルを学ぶための内容を考えることが難しい状況が続いています。徐々に、学校制度は更新され、生徒たちが職業関連の科目や体験を通じて学ぶ手助けが必要です。

一方で、カトリック教育の文脈では、日本における教育の分かれ道を、バチカンでの若者の優先課題の進展と比較することも興味深いです。2019年、フランシスコ教皇は「グローバル・コンパクト・オン・エデュケーション」を発表し、教育が平和、正義、相互の受け入れの態度を育むべきであるとの意向を表明しました。手引書では、「教育の村」(global village)という言葉を用い、社会との協力、多くの人々に対する開かれた姿勢、そして人間中心の教育の展開が必要であると強調しています(GCEガイドライン – 英語版、P4-5)。

日本のカトリック学校の実態とNPOとの連携の必要性
教育を継続しながらもカトリック学校のアイデンティティを維持するにはどのようなシステムが必要かを、こうした文脈の中で考える必要があります。
これまで宗教教育は教会や修道会によって導入され、教師は一般科目や課外活動のトピックについて教育を提供してきました。しかし、この中では宗教教育が教職員全体に浸透していない可能性があり、学校外の社会とのつながりを教師が広げる活動の範囲にも限界があるかもしれません。宗教教育を担当する神父やシスターたちがもはや存在せず、教師たちは学校外の出来事について知る時間や機会があまりありません。さらに、カトリック教師の数が少ないため、地元や世界のカトリック教会の状況について知る人が少ないのが現状です。

そのため、NPO法人せいぼのようなNPOは、GCEのアイデアを実施するために不可欠であり、カトリック学校が若者を社会に開かせるglobal villageとなるために、協働していきたいと考えています。

NPO法人せいぼのカトリック学校とのGCE実施活動
NPO法人せいぼは、2016年以来アフリカのマラウイで学校給食の支援を行っており、その一環としてマラウイのフェアトレードコーヒーも取り扱っています。

この組織の活動と連携することで、カトリック学校は社会に向けた教育の仲介者として、NPOが機能することができます。さらに、第三の組織であるNPOの参加は、教会内の実践司牧的な活動への結びつきを生み出し、社会的な福音宣教にも繋がっていきます。

また、企業との協働も、実現をしています。
NPO法人せいぼは英国の通信会社であるMobellからスタッフの給与や運営費などの支援を受けており、コーヒーの販売から得られる寄付金は完全にマラウイの学校給食支援に充てられています。このようなビジネスの仕組みをmカトリック学校との「チャリティパートナーシップ」を通じて学ぶことで、企業やNPOなどとの協力を通じて社会とのつながりの機会が生まれます。

これらの活動は、学生が社会やその経済システムについて知り、次第にコーヒーの農園の機能、そこにいる人が働いている場所、彼らの環境が持つ生態系についても知ることができる仕組みを具現化しています。
これらの洞察は、フランシスコ教皇がGCEに「Laudato Si」(特にその第六章「環境教育と霊性」)と繋がっています。

(サレジオ学院のカトリック研究会がボランティアアワードを受賞しました)

日本のカトリック高校からの実例
記事のボリュームのため、活動のすべての事例を紹介することはできませんが、日本でGCEのアイデアを実施するための一部の事例をこちらからご覧いただけます。
(参照:www.charity-coffee.jp/en/learning-and-exploring-with-malawi-coffee)

最後に、NPO法人せいぼとして、この機会を通じてGCEの影響を受けた活動を紹介する機会を頂けたことに感謝したいと思います!
この記事が全ての国の教育の発展に対して、有益であることを願っています。

2024年のビジョン
NPO法人せいぼは、サレジオ会のメディア会者であるドン・ボスコ社と協力し、GCEに関する研究を継続しいくつかのケーススタディを実装していく予定です。
また、GCEのガイドラインを翻訳中で、近く完成させる予定です。
完成版は2024年9月までに公開する予定です。
さらなる研究情報や協力に関するお問い合わせは、こちらからご連絡を頂けます。

※備考:
NPO聖母代表、山田真人はバチカンの「信徒、家庭、いのちの部署」において国際青年諮問機関でも活動しています。


(GCEの実際のニュースレター)

American School in JapanのWinter Festivalに参加しました!
公開日:2023.12.20


2013年12月、せいぼはAmerican School in JapanのWinter Festivalに参加しました。
コーヒーを多くの方に飲んで頂くことができ、新しい出会いにも感謝しております。
約3,300人分の子どもたちの給食支援にも繋がり、当日は様々な国籍、背景、さらには他のNPOの皆さんとも触れ合いができ、その取り組みがマラウイの給食支援に変わったことを、とても嬉しく感じています。

AICJ(American School in Japan)の皆さんとは、2024年も活動をご一緒する予定です。
今後、ソーシャルビジネスのプランニングや、サステナブルに一つのプロジェクトを計画し、インパクトを創出していける仕組みを作っていく活動を、今回のイベントもきっかけにして始めていければ幸いです。
これからも、どうぞよろしくお願いします!