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International Baccalaureateとせいぼ
公開日:2024.06.20


NPO法人せいぼは、国際バカロレア(IB)のカリキュラムの一部に使用を頂き、IBの登録校とも協働しています。
その中で特に「奉仕」という側面が強調される「CAS」において、せいぼの給食支援のミッションを学生と共に体現し、持続可能な活動を生み出す学習にしています。

国際バカロレア(IB)
国際バカロレア(IB)は、スイス発祥の国際的な教育プログラムで、批判的思考や探究心、多文化理解を重視するカリキュラムです。特にディプロマ・プログラム(DP)**は16~19歳向けの2年間の課程で、6つの教科に加えて、CAS(Creativity, Activity, Service)、TOK(知の理論)、EE(課題論文)の3つの中核要素を含みます。

CASとは
CASは、学生が学校外で自発的に取り組む**創造(Creativity)・活動(Activity)・奉仕(Service)**の3つの分野からなるプログラムです。芸術活動、スポーツ、ボランティア活動などを通じて、学業だけでなく、自己成長や社会貢献の姿勢を養うことを目的としています。DPの必修要件であり、生徒の主体性や協調性を育む大切な要素です。

静岡サレジオでのCASワーキンググループ
静岡県の私立学校静岡サレジオ高等学校では、せいぼとともにCASプロジェクトを実施して頂き、有意義で創造的な活動を実施することができました。
実際には、3人のグループでチームワークを大事にし、活動をしてくださいました。
以下で、そのリーダーからの感想をご紹介します。

「マラウイのコーヒーについて学び、実際に販売するときにどういった点をPRすべきか、どのように声がけするかなどをグループで話し合ったうえで販売を行いました。話し合いで挙がったキャッチーな言葉をモチーフにしたプラカードを用いました。なかなか足を止めて聞いてくださる方がおらず最初はとても苦戦しましたが、声のかけ方、目線の合わせ方、誘導の仕方など、参加者同士で情報を共有しながら続けていくと、だんだんとうまくいくようになってきました。プログラムを通して、今回販売したコーヒー・紅茶の魅力を知るだけでなく、その魅力を他者に伝えることがいかに難しいかを学ぶことができました。」

せいぼのスタッフによってファシリテーションを行いつつ、活動を0から生み出していったグループで、とても印象的でした。
せいぼのIBでの活動については、是非こちらから詳しくご覧ください。

※プレゼンテーション:せいぼとIB

[IB Consortium] 文部科学省IB教育推進コンソーシアムへの入会
せいぼは、現在IB教育推進コンソーシアムにも入会しており、定期的な学校の皆様との情報交換や活動の紹介を実施しています。
こうした活動の中で、さらにマラウイの次世代を継続的に支える活動が、日本の次世代の教育に繋がっていけば幸いです!

2024年4月の活動レポート
公開日:2024.06.13

2024年4月は、2023年4月のコレラの蔓延が終わったばかりに始まった新しいCBCCの支援についてのレポートも、マラウイから頂きました。
開始当時の様子はこちらから、ご覧頂けます。
KatondoとChibanzi CBCCは、まだ開始して1年ですが、共同体として成長し給食を継続的に提供をすることができています。
他の学校も踏まえて、4月の給食支援の様子を紹介させて頂きます。

Matew(マテウ)小学校
Matew小学校は、生徒数が195人いる学校で、多くの子供達を保護者のお母さんが支えています。
2016年の給食の開始当時は、野外で勉強をしていたり、栄養失調の子供がふえてしまったりしましたが、現在は少しずつお陰様で、安定した学校の運営状態になっています。
2016年当時の様子は、こちらからご覧ください。

(給食を受け取ってうれしそうな表情の子どもたち)

Kazomba(カゾンバ)小学校
カゾンバ小学校は、せいぼマラウイが給食を始めた2016年の最初の北部におけるパートナーで、その後現在まで中学校に行く子供たちの数も増え、小学校の欠席率も減ったとのことを、副校長先生が語っています。

約700人の子供達が通っており、カプータ小学校などと同様、朝と昼に分けて生徒が学校に通い、給食を摂っています。
せいぼマラウイというNPOだけではなく、朝早くから給食を多くの子供たちに提供してくれるお母さんを始めとしたコミュニティのボランティア精神がなければ、ここまで継続ができなかったと思います。

2024年4月現在も、以下のように子供達が元気に給食を摂ることができています。

(給食の列に並ぶ子どもたち。給食休憩は子どもたちが最も楽しみにしている時間です)

Chibanzi(チバンジ)CBCC
Chibanzi CBCCは、2023年4月に給食支援が始まった学校です。
小さなコミュ二ティですが、せいぼとの覚書の内容も十分に実際の実行に移すことができており、これからの成長をとても楽しみにしています。
こちらから、給食開始時の様子を見て頂けます。

Phala(給食で提供するお粥)の配布。学校会議のメンバーが学校を代表してPhalaの材料を受け取っています。

子どもたちが給食を受け取り、見守られながら食べている様子です。教師たちと会議のメンバーが給食の提供を手伝っています。

Katondo(カトンド)CBCC
Katondoも、Chibanziと一緒で、2023年4月に給食支援を始めた場所となります。

学校会議のメンバーが石鹸と4月に提供するPhalaの材料を受け取っています。

Makapwa(マカプワ) CBCC

せいぼの職員であるVictorとともに給食の調理・提供をしている様子です。
せいぼ職員、ボランティア、学校関係者などチーム一丸となってプロジェクトに取り組んでいます。

Holy Cross (ホーリー・クロス)幼稚園
続いて、南部の幼稚園を一部紹介します。
幼稚園は、CBCCと違い保育士や免許のある先生たちが存在していて、CBCCよりもカリキュラムが安定しています。
CBCCは、共同体の中の子供センターとして機能しています。

(小さな子どもたちが給食を食べている様子です)

CBCCの管理者とのミーティング
CBCCの管理者が集まるミーティングでDarwinがプレゼンテーションをしている様子です。
せいぼのスタッフたち(ムジンバ地区を担当するチーム)もCBCCの間の協力を促すためこのミーティングに出席し、プレゼンを行いました。

こうした定期的なミーティングによって、せいぼのスタッフが南部のCBCCとそれに関わる管理職のメンバー、もしくは共同体の人々の給食の管理状態、コミュニケーションの状況などを把握しています。


ミーティングには非常に多くの人々が集まり、学校や地域の人々が積極的に給食支援プログラムに参加していることが分かります。

4月19日のCBCCの管理者たちのミーティングではプログラムに関する様々な記録を安全に管理するためにハードカバーとファイルが配られました。

4月以降も、マラウイのコミュニティが成長していく姿を、見守っていくとともに、給食支援のサポートを続けていきます。

長崎国際大学での授業
公開日:2024.06.11


2024年6月、長崎国際大学の皆さんとの授業を実施しました!
授業に流れとしては、以下のような形でした。

・マラウイの地理的特徴と貧困課題
・マラウイの職業と給食支援の重要性
・コーヒーの産地の特徴
・大学生として実施できる活動

様々な国籍の方々が集まり、12人の学生の皆さんとオンラインで実施しました。
NPOはそもそもマラウイでどのくらい重要なのか、世界の将来を考えた際に、アフリカ大陸の国を支援することは、どれくらい重要なのかについても、お話しました。
授業後は、グループごとに自分の持っているスキル(Seeds)、授業で聞いた支援できること(Needs)、その二つを組み合わせて作り出せるなるべくユニークな実行可能アイデアを創出する課題を出させて頂きました。
今後の活動を楽しみにしています!

せいぼの教育事業、特に大学との繫がりについては、こちらもご覧ください!

Annual Conference on Global Higher Education
公開日:2024.06.10


NPO法人せいぼは、東京都で行われたAnnual Conference on Global Higher Educationで、登壇者や出席者にコーヒーを出させて頂きました。
イベントについては、こちらからご覧ください。

会場は、Lakeland大学の日本キャンパスになり、多くの国際的な交流をすることができました。
せいぼの活動も、多くの方々に知って頂ける機会となり、とても光栄でした。
せいぼは、国際学会でも多くチャリティコーヒーで出席しており、JALT(Japan Association of Language Teaching)などでもコーヒー、紅茶を提供しております。
せいぼの学会での活躍は、こちら

雲雀丘学園中学高等学校様との授業
公開日:2024.05.31


2024年5月30日、兵庫県宝塚市の雲雀丘学園中学高等学校の皆さんへ、Feeing the Future Projectと題して、マラウイの給食支援に繋がるソーシャルビジネスを学ぶ授業の一回目を実施しました!
担当の先生からは、「入社しきみたいなもんや!」とのお言葉があり、学生たちがこれから私たちNPO法人せいぼという非営利組織のミッションと経済を生み出す自分たちで作っていく模擬会社の仕組みを繋げていく初回となりました。
これから雲雀丘学園中学高等学校の皆様は、私たちと一緒プロジェクトを進化させ、それぞれが作った「会社」(グループワーク)を成長させていきます。
わくわくする初回に対面でご一緒できたことは、とても光栄でした!

初回となった今回の授業では、これから支援活動の対象となるマラウイについて知る機会も、多く取りました。
例えば、現地のチェワ語の挨拶、ZICOMO!(ありがとう!)などの表現を実際に使ったり、それによってお互いの交流を持ちアイスブレークにつなげチームワークを実施したりしました。

それぞれのチームは、会社の組織を疑似体験し、学校が社会人として活動する「小宇宙」として機能していきます。
これからも、皆さんの活動を全力で応援していければ幸いです。

成蹊大学 Special Lectures on International Communications
公開日:2024.05.30


2024年5月29日、成蹊大学のSpecial Lectures on International Communicationsという科目で、授業をさせて頂きました。
サプライチェーン間のコミュニケーションの中で、企業とNPOが適切にミッションを共有し、繋がることで社会的付加価値の高い商品を作ることができる点を、お話しました。

一方で、日本のNPOが持つ課題についても、質問を頂きながら議論をさせて頂きました。
さらに、海外のチャリティ法人との違い、日本で活動する海外支援のNPOが、NGOなどの政府との協働をしている団体、JICAなどのパブリックセクターと比べて、どのような影響力を持っている中などを、ご指摘頂きつつお話しすることができました。

上記のような内容とともに、マラウイの文化的側面やカジュアルな挨拶の体験ワークショップ、最後には学生として活動に関わって頂く方法なども、紹介をしました。
こうしたアカデミックに国際支援を日本から考える機会は、団体にとってとても重要な機会でした!
貴重な機会を、ありがとうございました!

福井工業大学にてJALTに出席しました
公開日:2024.05.28


2024年5月25日、福井工業大学にて、JALT(Japan Association for Language Teaching:全国語学教育学会)のPanSIG大会に参加しました。
せいぼは、このイベントでマラウイでの学校給食支援につながるコーヒーを提供させていただき、マラウイの給食費で約3,244食分に相当するご寄付をいただきました。

今回のPanSIG大会はJALTの分野別研究部会が企画している年次大会で、言語教育に関する様々な分野を研究している方々が集まり、研究発表・交流ができる場となっています。せいぼはJALTの多くのイベントにお招きいただいており、日本国内外各地で活躍されている方々と交流しながら、コーヒーを提供しています。その中で、せいぼが行っているマラウイでの学校給食支援についてもお話しし、学校給食が子どもたちの教育の機会を作っていることも多くの方にお伝えすることができました。

また、せいぼが行っている教育事業や学生との関わりについてもたくさんの方が興味を示してくださり、今後の活動のモチベーションになったとともに、新しいコネクションを作ることができました。
今後ともいい関係を築くことができたらと考えています!

JALT関係者の皆様、今回も多大なご支援ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします!

名城大学にてJALT Conferenceに出席しました!
公開日:2024.05.20


2024年5月18日~19日は、名城大学でのJALT(Japan Association of Language Teaching)の学会でした!
皆さんのご支援を頂き、ありがとうございました。

Warm Hearts Coffee Clubは、チャリティコーヒーのケータリングで、スペシャリティコーヒーで風味が豊かでさらにマラウイの未来を作るコーヒーを、会場にお持ちしております!
JALTは二日間で、約2,600食分の給食支援に繋がりました!
ケータリングを始め、企業の皆様との支援の取り組みについては、こちらもご覧ください。

名城大学の外国語学部の皆様とも、ボランティアスタッフとしての活動にてご一緒し、有意義な時間を頂きました。
今後も、お繫がりでできる取り組みがあればと考えています。
学校とせいぼのの繫がりについては、こちらからも詳しくご覧ください。

神戸女学院ボランティア論での講演
公開日:2024.05.16


2024年5月10日、神戸女学院の「ボランティア論」にて授業をさせて頂きました。
授業の中では、大学時代のボランティアを通して、せいぼの代表がどのような人脈とビジネスにも繋がる機会、そしてチャリティの魅力に迫ることができたかを紹介しました。
そして、マラウイが現在自分が熱意を持ってその支援に取り組むことができる国であることに触れ、それぞれの人間が違った形でチャリティに導かれ、自分の職業を見つけていくことにも触れました。

確かに、ボランティアと聞くと生活に余裕がある人が実施するといった側面もあり、NPOもその延長でみられることが、日本では特に多いのが現状です。
しかし、ボランティアをする人々の多くは、新しい人間関係を同じビジョンの元で求めている人々で、生活に変化が必要な人、人間のネットワークが必要な人であり、とても人間的な必要性に近い人でもあります。
こうした思いのある人が集まることで、新しいイノベーションの可能性にも繋がってきます。

神戸女学院様では、ボランティアフェアなどの多くの形で活動に学生が関われる場所も創設されています。
今後とも、せいぼが関われる機会が見つけられれば幸いです。

聖母大学同窓会での活動
公開日:2024.05.15


上智大学看護学部の聖母キャンパス(聖母大学)の同窓会のイベントにて、コーヒーを提供させて頂きました。
貴重な機会を頂き、ありがとうございました。
聖母病院が隣接するキャンパスは、閑静な住宅街の中にあります。
看護、助産のお仕事の第一線で活躍されている、もしくはその世界を支えてきた皆様が一同に会していらっしゃり、命を育ててきた皆さんの中にご一緒できたことは、マラウイの子供たちを支援する団体として、とても嬉しかったです。
私たちNPO法人聖母のマラウイ産コーヒーも取り扱って頂くことを、とても光栄に感じております。

コーヒーの売り上げによって、マラウイの給食支援で約2,000食分の支援となりました。
この度は、誠にありがとうございました。

金沢星稜大学FTGs(Fair Trade as a Global Commons)との協働
公開日:2024.05.13


金沢星稜大学サークルFTGs(Fair Trade as a Global Commons)様は、せいぼとWarm Hearts Coffee Club(せいぼのコーヒー寄付型販売ブランド)を通して、協働しています。
その大学生の皆様から、以下のご報告が届きました!
とてもユニークで、楽しく国際支援に関われる取り組みにため、ご紹介させて頂きます!

オリジナルラベル作成体験ブース

私たちFTGsはオリジナルラベル作り体験のブースを開きました。
参加してもらう際にwarm hearts coffeeさんのフェアトレードコーヒーがマラウイ産であり、売り上げの100%が給食の支援に使われることを説明しました。
また、マラウイの地図を準備するなど、伝え方も興味を持ってもらえるように工夫しました。

説明を聞いた参加者は「マラウイってどんな国なんだろう」や「給食が当たり前じゃないんだ」などといったそれぞれの視点からその人自身の疑問を持っていただいて、少しフェアトレードへの興味が高まっているように感じました。

まず、知ってもらうことがフェアトレード問題解決の中で1番大切だと私たちFTGsは考えております。
ですので、今回warm hearts coffee さんの協力で少しでも多くの人にフェアトレードについて知ってもらうことができたので大変うれしく存じます。
これからも活動を続けていきますのでよろしくお願いいたします。

以上の言葉を頂きました。
私たちも、こうした学生の取り組みに関わることができ、とても光栄です。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

せいぼの教育活動については、こちらからもご覧ください。

光塩女子学院「国際NPOせいぼの活動に参加してみよう!」がスタート!
公開日:2024.05.12


2024年5月8日、光塩女子学院様にて2024年度の初回授業を行いました。昨年度も特別講座として10か月間、NPO法人せいぼが特別講座を担当させていただきました。今年度は昨年度の学びをさらに深めるために、「国際NPOせいぼの活動に参加してみよう!」という授業を行います。

授業の概要
今回は初回授業として、NPO団体やマラウイの説明など今後の学びに繋げるためのイントロダクションを生徒と双方向に行いました。また授業の中盤では、マラウイの小学生とオンラインで繋ぎ、これから支援活動を行う先で給食を待つ子供たちと交流しました。

授業の狙い
まずはこの授業を通してどのようなことを学ぶことが出来るか、それを将来どのように活かすことが出来るかという話をしました。
その後、普段の生活ではあまり関わりのないNPO団体はどのようなミッションをもって活動しているのか、生徒と共に私たちのミッションはどのようなものか説明しました。

日本とマラウイの違い
日本の学校給食とマラウイの学校給食の違いを考えていただきました。
そこで今後支援をする国であるマラウイについて学び、なぜマラウイなのかなどを学びました。
その後、マラウイのセントポール小学校とzoomを繋いでどのような子供たちが支援の先にいるのか、交流を通して体験しました。小学7年生(中学1年生)のマラウイ人の学生2人から英語で感謝の気持ちを伝えていただいたことで、これからの活動目的をより明確なものにすることが出来ました。

学校給食の重要性
最後に、学校給食があることの意義について考えました。
子供たちが学校に通うことで1食が保障されると、親は子供を安心して学校に送り出し、食事を作る時間が空いたことで仕事に充てることができます。それにより子供たちは退学することなく学校に通い続けることができ、結果的には子供たちが将来就ける仕事の幅が広がります。だから学校給食支援のもつ影響力は大きいという説明で終えました。

今回の授業を通して、これからの授業の意義や支援するための当事者意識を醸成することが出来たと考えています。

光塩女子学院の皆さまは、この授業のまとめとして実際に支援に繋がるコーヒーの販売活動を実施して頂き、その売り上げを、マラウイに寄付しました。
その際の販売のマニュアルについて、こちらからご覧いただけます。