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広尾中学校との地域に根差した協働活動
公開日:2025.01.10

渋谷区に位置する広尾中学校は、地域のバスケットボールチームであるサンロッカーズ澁谷様、渋谷区の一般社団法人であるシブヤフォントと提携し、Project実施型学習を行っています。

プロジェクト概要
広尾中学校は、学生たちが授業の通じて地域社会と交流し、社会福祉活動に参加する目的のProjectを実施しています。
その一環として、このプロジェクトはコーヒーのドリップパックを販売し、売り上げの一部をマラウイの子供たちへの支援に加え、コミュニティへの貢献に充てています。
これにより、学生たちはビジネススキルやコミュニケーション能力を磨くとともに、地域社会に役立てることができます。

教育とコミュニティの架け橋
この活動は、単なる学校での勉強を超えた教育の一環として、学生たちの成長を促す多様な学習機会を提供しています。

地元の人々を知り、さらにスポーツや社会福祉、国際支援などの様々な分野について理解を深めた上で、その要素を組み合わせるという創造的な取り組みとなりました。
こうした取り組みは、中学生でも可能で、今後学校で重要であり促進されるものになると思います。
地元に根差した、国際支援、ローカルとグローバルの双方の展開は、こうして実践ができます。

今回の狙いと今後
渋谷の地域社会と学校、プロスポーツチームや社会福祉団体、国際支援NPOが一体となることで、持続可能な社会貢献を目指しています。
今後もこのような取り組みを通じて、より多くの人々が地域に貢献し、共に成長できる未来を築いていくことを期待しています。

2024年のマラウイの家族のストーリー
公開日:2025.01.08



2024年も、多くのマラウイの家族にとって、給食支援が大きな影響を与える年になりました。
今回の記事では、いくつか具体的な家族、お母さんのエピソードを紹介できればと思います。

1. Graceさんの家族

子供がせいぼの支援を受けて栄養価の高い給食を食べ、健康状態が劇的に改善したストーリーを、Graceさんは語ってくれました。小学校進学の準備が整い、彼女はせいぼの支援を受けながら高校に進学し、卒業試験にも合格しました。「せいぼは私たちの家族にとって本当の恵みでした。」と語っています。

2. 保育園へ入学!

経済的な困難から学校に通えなかったですが、せいぼの支援を受けてFaeza保育園に通い始めることができました。
彼の祖母は涙ながらに「せいぼの給食支援のおかげで、私の夢が叶いました。」と喜んでいます。

3. お母さんが仕事に集中できた

貧困の中で暮らす写真の子供の母は、仕事を探しながら幼い子供を抱え込む日々を送っていました。せいぼの支援によって、子どもは学校に通えるようになり、母親は仕事に集中できるようになりました。「せいぼの支援は私たちの生活に大きな変化をもたらしました。」と母親は感謝の言葉を述べています。

4. 家庭の食糧難からの回復

食糧難に苦しむ写真の家族は、せいぼの支援によってAngellaが学校に通えるようになりました。母親は「子どもが学校に通えるようになり、私は仕事に専念できるようになりました。
せいぼのおかげで、私たちの家族に希望が生まれました。」と語っています。

5. 祖母と保育園に通えるようになった孫

祖父を亡くし、貧困の中で暮らす家族の子供は、せいぼの支援によってBizzy Bees保育園に通うことができるようになりました。祖母は「せいぼの支援は、私たちの家族にとって希望の光となりました。」と感動とともに感謝を述べています。

6. 学校という希望に満ちた場所

せいぼの支援により、シングルマザーのJudithの娘は、Tikwere保育園を卒業し、小学校に進学することができました。Judithは、「せいぼのおかげで、彼女は学校に通い続け、素晴らしい進歩を遂げることができました。」と感謝の言葉を述べています。

7. 給食が支える学びの未来

以前は、貧困により学校に通うことが困難だった写真の女の子は、せいぼの給食プログラムのおかげで、学校に通い続けることができるようになりました。
彼女は、「せいぼの給食のおかげで、毎日学校に通うことが楽しくなりました。」と語っています。

In 2024, meal support once again significantly impacted many families in Malawi. In this article, I hope to share some specific stories of families and mothers.

1. Grace and her child

Grace’s child’s health dramatically improved by consuming nutritious porridge supported by Seibo. She is now ready to enter primary school, and her mother, Grace, also advanced to high school and passed her graduation exams with Seibo’s support. “Seibo has truly been a blessing for our family,” says Grace.

2. A child who can go to the nursery by a school meal

The child in the photo couldn’t attend school due to financial difficulties, began attending Faeza Nursery School with Seibo’s support. His grandmother, with tears of joy, says, “Thanks to Seibo’s meal support, my dream came true.”

3. Job hunt story

Living in poverty, her mother was juggling job hunting and caring for young children. With Seibo’s support, she was able to attend school, allowing her mother to focus on work. “Seibo’s support brought significant change to our lives,” the mother expresses her gratitude.

4. The power of school meals for poverty

Her family, suffering from food shortages, enabled her schooling through Seibo’s support. Her mother says, “With my child attending school, I can now focus on my work. Thanks to Seibo, hope was brought to our family.”

5. A story of grandson who can attend a nursery

After losing her grandfather and living in poverty, she could attend Bizzy Bees Nursery School with Seibo’s support. Her grandmother tearfully expresses gratitude, “Seibo’s support has been a light for our family.”

6. Progress to elementary school!

Judith: Hope for School

Thanks to Seibo’s support, the child in the photo, the daughter of single mother Judith, could graduate from Tikwere Nursery School and progress to primary school. Judith shares her gratitude, “Because of Seibo, my child could continue attending school and made amazing progress.”

7. A Future Supported by School Meals

She previously struggled to attend school due to poverty but now she could continue her education thanks to Seibo’s meal program. She says, “Thanks to Seibo’s meals, I look forward to going to school every day.”

関東学院高等学校有志の高校生のワークショップ
公開日:2024.12.31


関東学院高等学校有志の高校生は、NPO法人せいぼと連携し、マラウイの給食支援を広げるための取り組みとして、寄付型コーヒー「Warm Hearts Coffee Club」のロゴやマラウイに関するイラストを取り入れた消しゴムはんこを作成しました。

このプロジェクトは、12月21日に開催されたSDGsフェスタにおいてワークショップとして実施され、参加者にコーヒーを購入してもらうきっかけとなりました。その結果、現地での給食分に相当する約2600食分の寄付が達成されました。

消しゴムハンコの作り方

必要な材料
・消しゴム(やわらかいのがおすすめ)
・スタンプパッド
・デザインナイフ(カッターでも彫れます)
・カッティングマット
・ネームペン
・作成手順

手順
デザインを消しゴムにネームペンで描きます。
ネームペンで描いた部分を彫ると、描いていないところが浮き出ます。
(描いた部分を浮き出したい場合は、そこ以外の余白を彫りましょう)
スタンプパッドで消しゴムに色をつけましょう。

これで消しゴムスタンプの完成です。
完成後は、一度試し押しをして彫り具合を確認してみると良いでしょう。

この取り組みを通じて、関東学院高等学校は、マラウイの子どもたちの給食問題に対して具体的な支援を行い、地域の参加を促進しました。

日本大学文理学部社会福祉学科での講演会
公開日:2024.12.31


2024年12月、NPO法人せいぼは日本大学文理学部社会福祉学科にて、講演会とワークショップを実施しました。
きっかけは学生の方で、NPO法人二枚目の名刺という団体の活動の中で、私たちのプロジェクトで協働をしてくださった方が作って下さり、充実した時間となりました。

NPO法人せいぼの給食支援の意義と、国際社会福祉との関わり
NPO法人せいぼは、マラウイ現地のスタッフと協働し、政府のパートナーとして学校教育省の社会福祉的な活動として給食を提供し、子どもたちの教育の促進、該当の地域の活性化に繋げています。
給食支援の単なる栄養補給の点だけではなく、福祉全体の視点から、国の地域コミュニティの発展にはどのような副次的な効果があるのか、人間のウェルビーイングにはどのような影響があるのかを、福祉的な観点からも考えました。

社会福祉の概念の応用
日本においても、相対的な貧困や学力の格差、体験の格差など、多くの異なる背景から生まれる社会課題があります。その内容は、いつも人と向き合い活動する社会福祉現場のソーシャルワーカーなどの人々の仕事にも支えられています。

国は異なっていても、マラウイでは地域のお母さんがたくさんいる子どものために始めた子どもセンター(Community Based Childcare Center)などがあり、CBCCとも言われています。
こうした場所で必要な人間的なスキルは、日本でもマラウイでも大きく違いはなく、人間が活動して幸せな生活を人々に届けていく上では共通して重要なことになります。

子供たちの笑顔を見て考える、フォトボイズ

以上のような社会福祉の共通点から、日本において社会福祉現場を見てきた学生や先生と一緒に、マラウイの子供たちの笑顔や現場の写真を見て、どんな状況で生きているのかを想像し、言葉を書いていくというフォトボイズを実施しました。

このワークショップの狙いとしては、日本の子供たちやその他の人々の笑顔と、マラウイの子供たちの笑顔を繋ぐことで、その二つに見える共通点を考え、社会福祉に置いて必要なメンタリティや姿勢について応用的に考えることでした。

ソーシャルビジネスでの応用的理解

従来の社会福祉は、行政などとの連携のもと、固定したスキルを使って与えられた地域で活動をするというイメージがありました。
しかし、変わりゆく世の中の中で必要なスキルや支援は拡張し、行政の対応などを待つだけではなく、自分でニーズを見つけて対応をしていく柔軟性も必要な点が出てきています。
その中で、社会の課題を解決するために、その課題と繋がった商品やサービスでビジネスを起こし、その収益で福祉的な活動をする姿勢も重要になります。

そんな中、講演会の中では、NPO法人せいぼが実施するマラウイ産コーヒーを使ったソーシャルビジネスを紹介し、学生様には、実際にコーヒーを味わって頂きながら授業を受けて頂きました。

今回の授業によって、福祉の概念が広がり、マラウイというアフリカの国と日本を繋ぐユニークな瞬間になればと思います。
機会を作ってくださった日本大学の皆さま、二枚目の名刺の皆さま、どうもありがとうございました!

2024年11月の活動レポート
公開日:2024.12.31

いつもご支援を頂き、本当にありがとうございます。
2024年も、多くの方に支援活動について知って頂ける機会を頂き、とても光栄でした。
マラウイの子供たちは、皆さんのご支援により基礎的栄養をしっかり取り、日々の学校での学習にさらに高い動機を持って取り組むことができています。

以下で11月の主な活動記録、そして最後に実際の給食支援の提供数について報告させて頂きます。
改めてこの度もご支援ありがとうございます!

北部ムジンバ地区

Kazengo(カゼンゴ)小学校
小学一年生のディバインとホープの二人は、カゼンゴ小学校で初めて学び始めました。学校に通うことは、給食プログラムのおかげで毎日ワクワクする冒険のようになりました。この給食はただの食事ではなく、彼女たちにとってエネルギーと幸せ、そして学ぶモチベーションを与えています。
『学校で美味しい給食を一緒に食べるのが大好きです!』とディバインが笑顔で語り、『給食の時間が一番好き。エネルギーが湧いて勉強や遊びが楽しい!』とホープが話してくれました。
このプログラムはディバインやホープのような子どもたちに栄養を与えるだけでなく、学校に通い続ける意欲を高め、学び、そして大きな夢を持てることにつながっています。

(11月19日撮影:給食の時間に笑顔を見せるディバインとホープ)

Mzimba LEA(ムジンバLEA)小学校
「多くの子どもたちにとって、給食は一日の中で最も嬉しいひとときです。それは単に空腹を癒すだけでなく、授業への集中力を高める助けにもなっています」と、ムジンバLEA小学校の健康栄養(SHN)担当教師は語ります。

この給食プログラムを通じて、子どもたちは夢を追いかけ、教育に意欲的に取り組むための力を得ています。彼らの笑顔は、一杯の給食が子どもの人生にもたらす影響を物語っています。それは単なる食事ではなく、希望と可能性を与えるものなのです。

(2024年11月15日撮影:給食を受け取って喜ぶムジンバLEA小学校の生徒たち)

Chabere(チャベレ)小学校
「チャベレ小学校の校長として、生徒たちが教育をどれほど大切にしているかを目の当たりにするたびに感動します。毎朝、生徒たちは遠い距離を歩いて学校に来ており、教育への並外れた熱意を示しています。

給食プログラムのおかげで、私たちは温かい給食を彼らに提供できるようになりました。
このシンプルな食事は、彼らの体を栄養で満たすだけでなく、学校に通い続ける意欲を高め、授業に集中する力を与えています。生徒たちがこのように支えられると、学業面での成果が向上するだけでなく、地域の他の人々にも教育の重要性を伝えるきっかけとなります。」と学校長が語ってくれました。

(2024年11月12日撮影:給食を食べて1日を始めるチャベレ小学校の生徒たち)

St. Paul’s(セント・ポールズ)小学校
セント・ポールズ小学校に通う3人の少女、レジーナ、エレン、ワリナセが並んで立っています。その喜びに満ちた表情は、教育と学校給食が彼女たちの生活にもたらした変化を反映しています。

以前は、学校に通うことが彼女たちにとって遠い夢のようでした。家族は生活費を賄うのに精一杯で、教育よりも家事を優先することが多かったのです。さらに、学校に通えたとしても、空腹で授業に集中するのは難しい状況でした。
しかし、学校給食プログラムの導入がすべてを変えました。毎朝、温かく栄養たっぷりの給食が待っているという約束が、彼女たちの一日を始めるきっかけとなっています。

「この給食のおかげで、大好きな教科である科学に集中できるようになりました」とレジーナは話します。家事のために学校を休むことが多かったエレンは、今では看護師になる夢を描いています。一方、ワリナセは給食から得たエネルギーを大好きなスポーツ活動に注ぎ、他の生徒たちにも学校に通い続けることを促しています。

このプログラムは、栄養を提供するだけでなく、レジーナやエレン、ワリナセのような少女たちが空腹に邪魔されることなく目標を追求できるようにしています。彼女たちの笑顔と笑い声は、教育と栄養を組み合わせることで、すべての子どもたちの可能性を引き出す力を示しています。

(2024年11月12日撮影:温かい給食を楽しむレジーナ、エレン、ワリナセ)

南部ブランタイヤ地区

Makwika(マクウィカ)幼稚園
給食時間は子どもたちが集まり、温かい朝食を心待ちにする時間となっています。この取り組みは、経済的に恵まれない家庭の子どもたちにも無料で教育を受ける機会を提供し、教育への平等なアクセスを後押ししています。

(2024年11月1日撮影:マクウィカ幼稚園の様子)


(2024年11月1日撮影:マクウィカ幼稚園の様子)

Tivwirane(ティヴィワラネ)幼稚園
子どもたちの体重と身長の測定は、リクニパーラ(学校給食)が子どもたちの全体的な成長と発達をどれだけ支えているかを評価する重要な手段であり、私たちの取り組みが実際に子どもたちの成長に寄与しているかを計測しています。

(ティヴィワラネ幼稚園の写真:身体測定)

Agape(アガペ)幼稚園
子どもたちのために給食を準備することは、学校給食プログラムの重要な要素です。給食が準備される際、学校の敷地内に漂う香りは、栄養豊富な食事への期待感を子どもたちに抱かせ、希望を与えています。
リクニパーラは、子どもたちにとって喜びの源であり、心待ちにされる瞬間でもあります。

(アガペ幼稚園の様子)

All Saints(オールセインツ)幼稚園
学校給食プログラムは、チロモニ地区の小規模な幼稚園もの発展と成長を支援しています。

(オールセインツ幼稚園の写真)

Holy Cross(ホーリークロス)幼稚園
「学校給食プログラムは、親、教師、子どもたちが集まり、健康的な成長と発達を促進するための貴重なガイダンスや親と教師が交流する場を提供しています。」

(ホーリークロス幼稚園の写真)

給食支援データ(11月)
合計支援給食数:337,297食
北部ムジンバ地区:295,996食
南部ブランタイヤ地区:41,301食

クラーク記念国際高等学校 新宿SDGsフェス 2024
公開日:2024.12.30

2024年12月、クラーク記念国際高等学校の生徒様との授業の集大成として、イベントに参加して頂きました。
その生徒様から、以下の感想と今後の展望について頂きましたので、ご紹介できればと思います!

〈授業内容〉
クラーク記念国際高等学校では、ライフデザインの授業としてNPO法人せいぼと約1年間、マラウイの色々な話をしてきました。
授業は数回に分けて行われ、何度か様々な国の方々がお越しになられました。
詳しくは、こちらの記事もご覧ください。

そして、マラウイをより知ることができる体験としてコーヒーの試飲やコーヒー豆の模型を見る機会などがありました。

〈経緯〉
今回のイベントに至った経緯は授業の中でいくつかのテーマの中から自分たちでイベントを考え発表するという機会があり、そこで選ばれた私たちの案として今回のイベントに結びつけました。ただコーヒーを販売するのではなく何かの楽しさを入れることで、興味を持ってもらいやすいのではという考えがワークショップと重なり実施させていただけることとなりました。

〈内容決定までの流れ〉
授業で「マラウイの魅力について知ることができるクリスマスの企画」というテーマで考えた時、次のような案がでました。クッキーをデコレーションし、コーヒーやミルクと一緒に楽しんでもらうという案とマラウイ湖をレジン液で再現するというマラウイチャームの案が出ましたが、より心に残ると考えたマラウイチャームの方が採用され、山田さんと一緒にワークショップをしないかと誘っていただきました。

〈準備内容〉
ワークショップで必要なものを厳選し、コストの関係と見合わせながら準備を進めました。放課後、マラウイチャームの試作をし、制作にどのくらい時間がかかるかをざっくりと測り、何が必要かなどを考えました。休日に聖母じゃぱんの皆様と各自オンラインで顔合わせをし、その後マラウイチャームを色んな型で試作しました。そのほかに、効率よく動けるように当日の動きを試行錯誤しました。

〈マラウイチャーム 制作方法〉
制作時間:約20分

①型にレジン液を流し込む。

②着色料を入れ、好きな模様になるまで混ぜる。
→今回使用した着色料の色:黄・青・白

③UVライトで固める。

<注意点>
・日光に当たると固まってしまうため、外でやる場合は影がある場所でやらなければならない。
・レジン液が目などに入ると危険なため、必ずスタッフが付くこと。そのため、手袋を必ず着用する。
・砂埃が容易く入らない平らな環境で行うこと。
・制作の場合はUVライトの種類によるが、電源の確保が必要。

そして、より良く知っていただくために、ポスターの制作や、コーヒーかすの再利用方法などが分かるものを制作しました。

・ポスター

・コーヒーかすの再利用

〈全体の感想〉
実際に出店することが出来て、お客様との会話や当日の動きなど、小さなことから大きなことまで全てが学びの場となっていました。
準備期間にもお客様のニーズに答えられるよう励んだこともあり、終わったあとの達成感がとても高かったです。

環境のことを調べる機会があったからこそ理解が深まり、たくさんの人に広めたいという思いも募りました。このような素敵な機会を頂いたことをありがたく思います。

※大学生スタッフが作成してくれたイベントレポートはこちら

せいぼとカトリック教育2024
公開日:2024.12.30


2024年、NPO法人せいぼのカトリック教育に関する取り組みは、「教育に関するグローバル・コンパクト」 を推進する動きによって実り多い進展を遂げました。
この記事では、NPO法人せいぼとしての実践からいくつかの事例を挙げ、ソーシャルビジネスについて学ぶ学生と共に、マラウイや世界中の子どもたちに学校給食支援を行う活動について触れていきます!

2024年1月

バチカンの「教育に関するグローバル・コンパクト」に触れたカトリック教育についての記事を公開しました。
記事はこちらからご覧いただけます。

その後、日本国内でカトリック校のみならず、他のミッションスクールとも様々なパートナーシップを築きました。これらの学校は、学生がグローバルコンパクトの考える教育の「グローバルビレッジ」(Global Village)を体験し、NPOを通じて世界で何が起きているか、そして自分たちに何ができるかを学ぶ教育カリキュラムの一環として、実践的で司牧的な機会を提供するビジョンを共有して活動しています。

※2024年に築いたパートナーシップはこちら

EDU-Portメンバーとしての活動開始:日本発のグローバル教育プラットフォーム

日本の文部科学省主導の公私連携型プラットフォーム「EDU-Port Japanプロジェクト」に2024年4月よりNPO法人せいぼが参加しました。
これは、日本の教育文化がカトリック倫理や実践を必要としていることを示しているとも考えられます。
日本に多くあるカトリック学校で求められる教育が、全国的にも大きな影響を持っていると思います。

プラットフォームの詳細はこちらをご覧ください。

シノドスでの「霊における会話」の手法をワークショップに適用

NPO法人せいぼの代表である山田真人は、日本のシノドス特別チームのメンバーとして「霊における会話」の手法を実践しています。この手法を通じて、カリタス修道女会を含むさまざまな宣教グループとの活動を行いました。
その詳細はこちらでご覧いただけます。

こうした活動により、修道会とNPO、カトリック学校がお互いにどんな活動をしているのかを知り、ともに進んでいくシノドス(協働)的なプロセスを作り上げています。
これにより、サレジオ会やイエズス会など各修道会とのさらなる協働とコミュニケーションが促進されます。

日本カトリック教育学会での発表
東京都の光塩女子学院中等科・高等科の具体的な事例を基に、カトリック学校との成果について発表しました。
学生たちは、商品の社会的影響(ソーシャルインパクト)を学んだ後、マラウイ産コーヒーの販売を通じて、地域教会や保護者にも活動を広めた実践例をオンラインで発表しました。

光塩女子学院についての詳細はこちら、発表した学術論文はこちらをご覧ください。

カトリックミッションスクールとのIB(国際バカロレア)コース開始
日本のカトリック学校である聖ヨゼフ学園が、CAS(創造・活動・奉仕)などの共通点からIBコースをNPO法人せいぼと共に開始しました。
活動内容の詳細はこちらでご覧いただけます。

こちらから是非、カトリック教育としてのIBの提案について、ご覧ください。

CEDE(カトリック起業・デザイン体験)の新カリキュラム開始
カトリックアメリカ大学と協力し、若者にカトリック倫理に基づく実践的な方法で、「召命」(vocation)を教えるCEDEコースを導入する準備を進めています。
NPO法人せいぼのプログラムを、召命を考えるアクティビティ、社会と繋がり経済を動かす体験の一例として利用し、次年度から東京のSt. Mary’s Internationalと共同でカリキュラムを展開する予定です。

カリキュラムの詳細はこちらをご覧ください。

保護者様向けの聖書講座を開始
NPO法人せいぼは、聖書研究に基づいた講演会を実施し、団体のマラウイでの給食支援というミッションとも繋げながら、聖書が語る「食」「貧しさ」「愛」「召命」「奉仕」といったテーマを通して、現代社会における私たちの生き方を見つめ直す機会を提供しています。

講演会の目的
・聖書の教えを現代社会に活かすヒントを提供する。
・参加者が聖書の世界観を理解し、日々の生活に活かせるよう促す。
・食、貧困、愛といった社会問題への理解を深め、具体的な行動を促す。
・キリスト教の精神に基づいた奉仕活動の意義を再確認する。

講演会の内容
私たちの講演会では、聖書から具体的な箇所を引用し、以下のテーマについて解説します。
・聖書と食: 食を通して語られる聖書のメッセージ、文化としての食、現代の食との比較。
・聖書と貧しさ: 社会的精神的状況としての貧しさ、聖書が伝えるもの、現代との共通点・相違点。
・聖書と愛(チャリティ): 愛の概念、聖書における愛の表現、現代社会における愛の適切な応用。
・聖書と召命: 旧約・新約聖書における召命、イエスの役割、現代における個人の使命、教会の役割。
・聖書と奉仕: キリスト教の奉仕の概念、その歴史的背景、現代社会での奉仕のあり方、NPO法人せいぼの活動。

申し込みなどは、こちらからご覧ください。

2025年のビジョン

・「教育に関するグローバル・コンパクト」の動きはまだ小さいため、国際ネットワークを活用して海外のさまざまな学校や教育機関にも広げていきたい。

・修道会やさらに多くのカトリック学校、ミッションスクールと協力し、カトリック教育をより実践的な分野に適用して学生が召命をより明確に理解できるようにする。

・日本国内の学校だけでなく、必要に応じてイタリアを含む海外の大学や高校とのネットワークも広げる。

せいぼのカトリック教育について、さらに詳しい情報は、以下のプレゼンテーションからもご覧ください。

上智大学でのクリスマスイブ
公開日:2024.12.30


2024年12月24日、上智大学のクリスマスミサ後の懇親会にて、マラウイ産コーヒーを提供させて頂きました。
ボランティアで一人の高校生と、大学生が来てくれて、大学の皆さんとも良い交流の機会になりました。

大学では毎年、クリスマスイブと、同窓会の集いであるAll Sophian Christmasに、せいぼは出席しています。
この中で、毎年多くのマラウイへのご支援にも繋げて頂いております。
今後も、クリスマスのチャリティに繋がる機会を作っていければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします!

サステナNETで企業との取り組みを紹介しました
公開日:2024.12.30


「社会課題を解決するためのインフラづくり」を実践されているICHI COMMONS株式会社様からインタビューを頂き、NPO法人せいぼは動画にてSDGsに関する取り組みについて紹介させて頂きました。
動画では、企業の皆さまとのSDGsの求める未来の世界の姿への貢献として実施している活動や、学校法人様との教育的付加価値を置いたソーシャルビジネスの活動について、紹介させて頂いております。

ご作製を頂いた記事は、こちらになります。

私たちは、現在学校給食支援に賛同をして頂いたり、フェアトレードコーヒーを活用頂いたりなどを通して、多くの企業様にご支援を頂いております。
特にマラウイ産生豆を提供頂いているアタカ通商様を始めとした活動について、こちらで紹介をさせて頂いております。

また、学校法人の皆さまとは、マラウイを通して国際課題、支援方法を学び、それに関わる商品とその流通について実践的に理解を深め、一緒にファンドレイジングを実施する活動をし、協働を増やしています。
こちらから、現在協働している学校を見て頂けます。

以上のような仕組みで、マラウイから始まった給食支援のムーブメントは多くの世代に広がりを見せています。
企業と様々な世代が関わる接点を、NPOが生み出すことで、共創、Innovationの機会、将来の人材育成、企業のアピールにも繋がっていくとして、Tomowel 共同印刷株式会社様でも、講演をさせて頂きました。

講演の様子は、こちらからもご覧ください。

これからも、多くの共創を生み出し、日本が世界に目を向け活動をしていけるきっかけとなっていければと思います。

TOMOWEL 共同印刷株式会社様との協働
公開日:2024.12.29


TOMOWEL 共同印刷株式会社様の社内企画である、「ミライを考え、創る」をテーマにされているGo! Innovationにて、NPO法人せいぼは講演をさせて頂きました。
セミナーの狙いは、「イノベーション創出に向けた風土作り」です。

今回は特に、NPO、一般社団法人という法人格を用い、外資系の会社も含む支援企業とともに国際支援を行うNPO法人せいぼの活動についてご紹介することで、日本国内の企業様とSDGs、CSRを特に通して、どのように関わりを持つことができるのかについて、考えていきました。

Tomowel様は特に、Printing the Futureというmissionも掲げていらっしゃり、NPO法人せいぼの持つFeeding the Futureとの親和性も高く、今後の協働を懇親会も含めて、前向きに議論して頂くことができました。
また、「プロダクト・イノベーション」という考え方を通して、NPOとの協働により社会貢献にも繋がる商品を生み出すことに対しても、積極的な議論ができました。
NPO法人せいぼのマラウイ産コーヒーも、今後企業様とともにさらに広がりを持たせることができればと思います。

また、新しい組織の実現を視野に入れる「オルガニゼーション・イノベーション」も、企業、NPOなどの複数のセクターが集まることで実現していくと思います。
NPO法人せいぼでは、社会貢献型の商品の販売やソーシャルビジネスの進展を、全国の学生たちと展開しています。若い世代の学校法人にいる人々が、一般企業とNPOを介して繋がることができれば、将来の人事、人材の育成にも繋がっていきます。
学校との未来への持続可能な教育活動の取り組みについては、こちらからご覧ください。

【実際の講演内容の要約】
イノベーションの力
私たちが考えるイノベーションとは、既存の要素を組み合わせて新しい価値を生み出すことです。この考え方は、NPOの世界でも非常に重要です。具体的には「Doing Charity by Doing Business」という理念のもと、社会浸透型の活動を進めています。

なぜ働くのか
私のキャリアは、単なる「何をするか」ではなく「なぜそれをするのか」という問いによって形成されてきました。この「なぜ」が高まることで、商品やサービスの価値を深く理解することができます。私たちは、消費者や生産者、全ての人が幸せになれる社会の仕組みを築くために、社会的価値を重視しています。

マラウイとのつながり
具体的には、マラウイの学校給食は、1日約15円で提供されており、200日通うことで、わずか3,000円で安定した教育が受けられます。日本との歴史的な交流もあり、震災支援や物資の提供を通じて、相互に支えあっています。将来的には、アフリカにおける教育支援が重要になると考えています。

学生との共創
私たちは約40校と連携し、学生たちが社会的価値を持つビジネスを体験する機会を提供しています。学生の皆さんが自身の興味を生かして、アフリカの課題に取り組むことで、次世代に共感経済を広げていくことを目指しています。

未来への展望
今後は、企業や教育機関と共同でより多くの人々に活動を広め、社会変革の一端を担っていきたいと考えています。私たちの活動を通じて、アフリカの子どもたちへの支援が広がると共に、参加する皆さん自身が新たな成長を遂げる機会となれば嬉しいです。

私たちのビジョンや取り組みに興味を持った方は、ぜひ一緒に活動してみませんか?共に社会を変えていく力を育んでいきましょう。

こちらから、講演会当日の内容とスライド資料を見て頂くことができます。
NPO法人せいぼが企業様と実施していることに関しては、こちらからご覧ください。

聖ヨゼフ学園との協働(上智大学All Sophians Christmas)
公開日:2024.12.29


NPO法人せいぼは、2024年12月15日、上智大学にてオールソフィアンズクリスマスに出席しました。
今年は、神奈川県の私立学校、聖ヨゼフ学園の高校生とともに活動しました。

今回は、参加した生徒様にその学びについて記載させて頂きましたので、共有させて頂きます!

【イベントに参加した高校2年生より】
今回、聖ヨゼフ学園ILコース(Inquiry Based Learningコース)では、フェアトレードの普及活動を取り組んでいます。
これまでに他グループが行ったフェアトレード商品の販売活動の内容を再度考え直したり、夏休み中にフェアトレードの事前調査を行うことで、その難しさと大切さを再確認しました。

そして今回、せいぼじゃぱん様にご協力していただきコーヒー販売を通しての寄付ということで上智大学で行われたクリスマス会にて、フェアトレードコーヒーを販売しました!
その他にも事前調査学習として、オーストラリアのインターン生の方とインタビュー活動を通して、オーストラリアのフェアトレード事情について学習しました。

そして12月23日と24日に行われるグランプラザ成田ホテル様の、テラスにてせいぼじゃぱん様とのコラボコーヒーを販売します。是非お越しください。

以上のように、学校で学んだことを大学に足を運び実践できることは、学生にとって大きな学びになると思います。
クリスマスという実践に基づいた支援活動を実施するのにふさわしい時期に、こうした活動をミッションスクールと実施できたことは、とても良い機会となりました。
今後とも、どうぞよろしくお願します。

2024年 クラーク記念国際高等学校での授業
公開日:2024.12.25


2024年は、NPO法人せいぼは5回ほどたまプラーザにあるクラーク記念国際高等学校の横浜青葉キャンパスにて、授業を担当しました。
3名の海外からのインターンも招き、国際理解、マラウイを通したアフリカの貧困課題の研究、コーヒーの栽培と農法の仕組み、さらにはそのフェアトレードコーヒーを使った日本でのソーシャルビジネスについて学びました。

英語学習と国際理解の授業
せいぼは、学校の要望に応じて、英語と日本語での授業を実施し、留学に行く生徒様にも英語学習の刺激になるようにしています。
代表の英語の教務経験から、英語の学習も織り交ぜつつ、マラウイコーヒーの販売のSkit Trainingや接客の方法、ビジネス英語なども入れつつ、授業を展開しました。

また、栄養学や国際理解の文脈で使われる単語も、栄養学を専攻しているオーストラリアのインターンから学んだり、オランダからのインターンからNPOで必要なCommunity Buildingの仕方について実践的な話を聞いたりなど、多くの経験ができる授業となりました。

※NPO法人せいぼが展開する英語授業の概要は、こちらからご覧ください。

NPOと一般社団法人の違い、社会起業について学ぶ
また、海外と比べ日本でチャリティ(非営利事業)を実施する上で、チャリティ法人だけではなく、NPO法人、一般社団法人など、多くの法人があります。NPOは、Non Profit Organizationと言うため、「利益を出してはいけないのか」、「それならどのように団体を透明性を持って維持し、運営するのか」、「どうやったらなるべく多くの寄付を団体の目的のために使えるのか」などの議論もしました。

その中で、NPOが寄付で成り立つ団体の一方、一般社団法人は収益事業を積極的に実施するなど、法人の性格がわずかに異なることも学び、自分が将来社会のためにも日本で信頼された上で収益を作るためにはどうしたらいいかなども、学習しました。

イベントでの実践
最後に、生徒様に支援活動の具体的な案をもらい、実際にイベントを企画してもらうことになりました。
実際のイベントは12月21日に新宿区で行われましたが、そのために親子連れに自分の学んだことを理解してもらい、マラウイの課題に親近感を持ってもらい、商品を販売したり、活動に関心を持って頂いたりするためにはどんな工夫が必要かを考えました。

その中で、マラウイの自然について知ってもらうためのワークショップを展開し、実際に活動することができました。