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北部小学校マネージャーの会合
公開日:2023.01.25


せいぼは、定期的にパートナーの学校の管理職と給食の提供の効果や状態について、ヒアリングと意見交換会を実施しています。
会議は1月6日、Mzimba・Bomaにあるトヴウィラン・ホールで行われました。
全12校が参加し、各校から校長、学校保健栄養(SHN)担当教員、母の会、SHN委員会、学校運営委員会(SMC)から3名の委員が派遣され、60名が参加しました。

会議の目的と今後
会議の目的は、せいぼと学校の両方が前四半期の実施の進捗状況を評価できるようにすることでした。
委員会のリーダーが集まり、リクニパーラー、情報の共有、調理の取り扱いにおける標準的な作業手順に関するオリエンテーションを実施しました。その際には、Seiboと締結した覚書について再度、理解を促しました。

この会議は、一部の学校で小麦粉が腐っていたり、在庫帳簿のデータを定期的に更新していなかったり、元学校給食担当官による小麦粉の窃盗、薪やボランティア不足による業務の停止など、多数の課題に対処するための長期的な解決策の一環として開催されました。せいぼチームは、元学校給食担当官のピリラニ・ムトンガ氏の解雇について、誤解があったため、時間をかけて説明しました。

北部の学校におけるリクニパーラー監査
上記の会合と並行して、2023年1月3日から5日にかけて給食の在庫の調査が実施され、せいぼスタッフは全12校を訪問し、リクニパーラーの配達記録を確認し、学校給食担当官から南部ブランタイヤに送られた記録と照合しました。
また、役員から送られてきた入学者数と出席率のデータが正しいか、学校給食担当官が提出したデータ通りに学校が実際に給食提供を行っているかを確認しました。

この調査によって、ナンチェンワ・ジャスティスが北部の学校の記録を十分に取っていたことが分かりました。2023年1月当時、ブランタイヤに本部をおいていたせいぼに提出したデータ内容と、現場の一致から明らかになりました。
その一方で、学校側は給食の在庫の積み重ね方が不十分であったり、配給の記録を更新しなかったり、倉庫や調理場の衛生面にも問題がありました。
これらは、学校への実地研修と上記の四半期ごとのレビュー会議を通じて対処され、大きな改善が見られました。

こうした取り組みの中で、せいぼは現地の課題とも向き合いつつ、皆様の支援を最大限に生かしていく方法を模索しています。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

盛岡第一高校様とのコーヒー販売
公開日:2023.01.18


岩手県盛岡市の盛岡第一高等学校様と、百貨店川徳様にて、コーヒーの販売をさせて頂きました。
今回、高校生合計4名の方と一緒に販売会を実施し、私たちとしても初めての百貨店での販売となります。
盛岡第一高等学校様には、Rafikiという学生団体があり、その学生の皆様とInstagramで繋がったことがきっかけとなり、今回の協働が生まれました!

学生団体Rafiki
『Rafiki』は、スワヒリ語で、『仲間・友達』という意味で、アフリカの人々を身近に感じ、友達のようになってもらいたいという思いを持って、活動をされています。
私たちせいぼも、日本でアフリカのマラウイを広め、現地の人々をコーヒーなどの通した活動で身近に感じて頂くことを、目指しているため、今回のようにご一緒できたのは、とても嬉しかったです。
Rafikiさんのアカウントはこちらから、ご覧いただけます!

販売当日の様子
最初はみんなで緊張していましたが、1月7日~8日の二日間の販売で打ち解けてきて、次第に商品の紹介もしっかりできるようになっていました。
開店前の百貨店に入り、準備をし始める段階から関わらせて頂いた点は、私にとっても良い経験になりました。
売り上げによって、約4,300食分のマラウイの給食費となりました!

販売した場所は6階で、Loftに立ち寄る方々が、「マラウイ?」、「高校生がやってるんだ」と言って、ふらっと立ち寄って、コーヒーのストーリーを高校生から聞いた上で、購入して下さっている様子が印象的でした。
まさに、マラウイの支援を通して、日本の人々がアフリカを身近に感じてくれる瞬間が作れたと思います。

探究学習の支援
盛岡には、「盛岡という星でBASE STATION」という盛岡市の施設があり、高校生や大学生の探究学習、プロジェクト活動をサポートしています。今回の販売会でも、販売場所やプロジェクトの進め方など、高校生へのサポートをしています。
販売会終了後は、そちらでスタッフ様と高校生とお話し、マラウイについて紹介させて頂きました。
「盛岡という星で」のウェブサイトは、こちらからご覧いただけます。

地元の盛岡の活性化、学生の方々の自由な探究学習の支援、そのための施設提供を実施されております。
私たちも、全国の学校との繫がりができてきているため、こうした形で市の取り組みで、学習支援を行っている施設には、とても魅力を感じました。

今後も、学生の皆様との探究学習の機会を増やし、よりよい学習の場を様々な場所で展開できるノウハウを、私たちも身に付けていければと思います。
人との関わりが大事だなと感じた2日間でした!

盛岡第一高等学校の皆様、株式会社川徳の皆様、この度は本当にありがとうございました。
こちらの記事からも、当日の様子、その後の学生の皆さまの感想も見て頂けます。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

中高生の焙煎店の訪問(サレジアン国際学園)
公開日:2023.01.18


NPO法人せいぼは、全国の学校法人と提携し、課外活動としてマラウイの支援に繋がるコーヒーについて学び、チャリティ型のマーケティング、セールスの学習を経た上で、実践をしています。
こちらから、事例を見て頂けます。

その中の1校である、東京都北区赤羽にあるサレジアン国際学園の皆さんが、夏休みを使ってコーヒーの実際の焙煎店に訪問をしました。
その際の報告を、以下の文章で下さったので、載せさせて頂きます!

サレジアン国際学園中学高等学校 クラフト部
サレジアン国際学園中学高等学校クラフト部では、クリスマスチャリティーでコーヒー販売時にWarm Hearts
Coffee Clubの店長の山田様に「これからのコーヒー販売に活かせる知識について学ぶことが可能で、コーヒー
の焙煎の様子などを見ることによって販売時のアプローチの仕方が変わってくると思うよ。」と焙煎工場のライブコーヒー月島店への見学に誘っていただきました。

また私たちも、ただ売るだけではなくマラウイの子どもたちの現状やコーヒーについてよく理解している方が、商品を買ってくださるお客様にお勧めしやすいと考えたため、2022年12月22日に焙煎工場のライブコーヒー月島店へ見学に行かせていただきました。

(コーヒーの跳ねる「ハゼ」を聞き、ローストが深まる様子を観察)

サレジアン国際学園中学校高等学校はカトリックの学校で初めて、焙煎工場のライブコーヒー月島店への訪問をさせていただきました。
焙煎工場のライブコーヒー月島店へ訪問させていただくまでは、ドリップパックに粉が入った状態で受け取らせて頂いていたので、焙煎時のコーヒー豆の色の移り変わりなど目にすることは私たち生徒にとって興味深い体験となりました。

また今回の見学は、私たちの販売活動が多くの過程を経て成り立っていることを実感する場となりました。
今後の販売活動も、その方々の努力を心に留めながら、サレジアン国際学園中学校高等学校クラフト部のコーヒー販売者として責任を持ちながら取り組んでいきたいと思います。

焙煎工場のライブコーヒー月島店に訪問させていただく前と後の変化は、マラウイの子どもたちの現状を知り、様々な人たちの協力により、マラウイ・コンゴの子どもたちの給食支援が成り立っているということがわかり、この活動についてよりわかりやすくコーヒーを買ってくださるお客様に説明することが可能になりました。

推薦入試対策特別講座!
公開日:2023.01.06


大学入試の推薦入試に特化されたサービスをされているリザブロ株式会社様と、マラウイ産コーヒーを使ったプログラムを実施させて頂きました!
チャリティに繋がるフェアトレードコーヒー販売のビジネスモデル、団体のミッションを、高校生と一緒にさらに具現化していく方法を模索していくワークショップとなり、参加者がそれぞれの進路を胸に、具体的な活動から体験価値を期待して、受講してくれました。

高校生が受験が終わりではなく、その後も社会にインパクトを与え続けることができるように、私たちも同伴させて頂ければと思います。
せいぼにも大学受験を終え、さらにその学びを入学後も続けて実践的に継続をしてくれた方がたくさんいます。
以下から是非、動画でご覧ください。

私たちは、学校や塾の皆さんと、事業の教育的価値を付加しつつ、ご一緒しています。
こちらから、事例などもご覧頂けます。

せいぼの活動とSDGs
公開日:2023.01.04


皆さん、子どもたちの原動力の根源には何があると考えますか?
”腹が減っては戦ができぬ”という言葉を皆さんはどこかで聞いたことがあると思います。
おなかが空いていれば、エネルギーが足りないので何も大切なことを成し遂げることはできないという意味ですよね。

子供にとって教育を受けることは大事なことですが、せいぼは、子供たちが学校に行き、将来働くためにはエネルギー源を蓄えることが第一と考えています。

私達も朝食を食べずに学校や職場に行くと昼食まで空腹で勉強や仕事に集中できませんよね。
そこで、私達はお腹を空かせた子供たちが多くいるマラウイに対して給食支援をし子供たちにエネルギー、つまり”原動力”を与えよう!という想いを持って現在まで活動してきました。

今回は、以前掲載させていただいた”「風を捕まえた少年」を読んで”の記事を書いて頂いた、静岡サレジオ高等学校一年の青島愛美さんにマラウイとSDGsから「貧困」について記事を書いていただきました。南アフリカという日本でもあまり知られていない国に”なぜ彼女が興味を持ったのか”、そして彼女が今回の”記事を書く原動力になったものは何か”について注目しながら読んでいただければ幸いです!

・青島愛実さんの記事

こんにちは!静岡サレジオ高等学校一年、青島愛実です。
私が、海外の貧困問題について興味を持ったきっかけは、「風を捕まえた少年」という絵 本を読んだことです。
この本の登場人物であるウィリアム君は、学校に通えなくなってし まったため、自ら図書館に通い勉強をします。
私は、学校へ通えているものの、自ら好んで 勉強はしないと思います。
日本の殆どの学生もそうなのではないでしょうか。国やクラス環境が違うと、勉強に対する思いまで変わってくるのかということ、いま自分のいる環境が当 たり前のものではないということを認識させられました。

このようなことをきっかけに、マラウイの支援活動をしている”NPO法人せいぼ”と関わることになりました。
私は、日本にいる皆様に、私自身も学びながら貧困の状況に関して広めたいと思い、このような記事を書くことを決めました。
そして、今回はマラウイの給食支援や、マラウイの現状などについて、せいぼのDeclanさんにインタビューをしたので、その内容を掲載したいと思います。
また、SDGsのゴールにどのように繋がっている活動なのかということを紹介しようと思います。

《学校給食について》

○まず、なぜ学校給食という形で支援をするのかということを聞いてみました。
マラウイという国は、子供の人口がとても多いのですが、その中でも学校に行けていない 子どもたちがたくさんいます。
そのため、教育の環境が提供できず、将来の国の発展に繋がりにくいという問題点があったそうです。

そこで、学校給食という形で支援をすることによって、
「学校に行けば給食を食べることができる」
つまり、食べ物だけでなく、教育の面にも繋がっていくのです。
現状を解決するだけでなく、マラウイの発展にも繋がる活動なのだそうです。

○そんな学校給食で提供されている食べ物はどんなものなのでしょうか。
”給食一食は、たったの15円なのだそうです。”
その理由として、現地で取れる食材を使用 しているためというものが挙げられます。

給食の内容は、「リクニパーラー」と呼ばれる、とうもろこしをお湯で溶かしておかゆの ようにしたものです。
そこに、WFP(※飢餓のない世界を目指して活動する、国連の人道支援機関)が推薦する栄養分を加えた粉末を加えて提供します。
この栄養分は、せいぼが購入し、現地の人達とスタッフが調理をして提供をしているのだそうです。

野菜などの作物を育て、それを配給している小学校もあります。
学校の規模というものは 地域によって違いがありますが、大きいところでは数百人規模の学校も支援をしているのだそうです。
すべての人に平等に配るということが大切なので、数百人ともなると、収穫が間に合わなくなってしまいます。
そこで、WFPの推奨する栄養価が含まれ、継続的、安定的に提供することができるリクニパーラーはとても効果的だと言えます。

《活動やマラウイについて》
私は実際にマラウイに行ったことがありません。
また、この給食支援の活動も最近知ったばかりです。
なので、Declanさんに活動をしていく上でのやりがいなどについて質問してみました。
Declanさんに話を聞いてみると、マラウイという国の人々は、とても優しく、あたたかい 人ばかりなのだそうです。
紛争などの争いごともなく、自然に溢れている平和な場所です。
「そんな国にはぜひ暮らしてみたい」と思うかもしれませんが、実際に暮らすとなると食料など、貧困という問題がとても深刻だということに気付かされるのだそうです。
せいぼは、マラウイの人達の笑顔を糧に、マラウイを支援する活動をしています。

《SDGsについて》
せいぼの給食支援という活動は、SDGの17の目標のうち、主に1(貧困をなくそう)や、2(飢餓をゼロに)、そして4(質の高い教育をみんなに)に関係していくものです。
 
給食を提供することで、飢餓を減らすことができ、学校給食という形で支援をすることにより、学校へ行く理由の一つになり、教育の場も提供することができます。
支援をしてい るうちは問題は解決していくのかもしれませんが、将来的には支援なしでも貧困や飢餓の問題から抜け出せるような状況にならなくてはなりません。
学校に行くことができない子どもたちはたいてい、家の農業を手伝っているそうです。
そのため、発展がしにくい現状にあります。
子どもたちに質の高い教育がされることによって、将来の国の発展にも繋がっていくことが予想されます。
結果的に、貧困という問題を解消することが期待されます。

《まとめ》

学校給食の支援活動×教育という形がとても重要なのだと言うことがわかりました。
私は今まで、このような支援活動は、募金などから食事を提供し、飢餓をなくすということが一 番の目的なのだと思っていました。
支援の形を工夫すれば、その問題の先にあるさらなる問 題解決につながり、結果的に支援なしでも大丈夫な形が出来上がっていくのだとわかりました。

せいぼの活動は、現状を回復するだけでなく、未来の国の発展にも繋がっていきます。
それには、日本からでもできる募金やコーヒーなどでの寄付、実際に活動をするボランティア活動など、できる形での協力というものが大切になっていきます。
せいぼの活動内容などを見て、少しでも協力してみたいと思っていただければ幸いです!

静岡サレジオの生徒様は、中学から総合学習としてSDGsについて学生一人ひとりが興味を持った目標に対して理解を深める学習もされており、SDGsに高い意欲と関心があるように感じられます。
今回の静岡サレジオ様の様にこれからも学校や企業と共同し、マラウイとSDGsについて理解を深めることができるような活動をせいぼから提供していきたいと考えております。

実際に過去に企業様にCSR活動として協働させて頂いた記事をこちらからご覧なっていただけます。少しでもご興味がございましたら、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。
引き続き、私たちせいぼをどうぞよろしくお願いいたします。
コーヒーによる寄付は、こちらから!

上智大学オールソフィアンクリスマス
公開日:2023.01.04


NPO法人せいぼは、2022年12月10日にて、上智大学のオールソフィアンクリスマスに出店しました!
3年ぶりの対面での実施となり、多くの方々とお会いすることができ、とても貴重な機会となりました。
出店した際には、マラウイの支援としてコンゴ産のコーヒーの販売を実施しました。
総額で現地の約2,500食分の給食支援分の金額となり、それ以外にソフィア未来募金としても、一部の売り上げを寄付させて頂くことができました。

NPO法人せいぼは、上智大学の社会貢献推進委員会にも所属させて頂いており、こちらの団体は、上智大学を通して社会貢献を進めていくために、活動をしています。
これからも、大学の皆様との繋がりも生かし、NPOとしての展開を増やしていければ幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!

津田塾大学でのコーヒー販売
公開日:2023.01.03


11/19-20の2日間、我々津田塾大学の千駄ヶ谷キャンパスにて、津田ヶ谷祭が開催されました。
せいぼのWarm Hearts Coffee Clubのマラウイ、コンゴコーヒーを販売頂いたことで、約4,000食分に相当する寄付を頂きました。
この度も、誠にありがとうございました!

津田塾のTsuda Outreach様とは、2020年3月から活動をご一緒させて頂いており、企業やNPOをつなぐための政策、具体的でユニークな方法を模索されています。
私たちは、Mobellという英国企業にサポートを受け、活動をしている団体ですが、こうした企業とNPOのつながりが、日本でも活性化されていくためには、大学生を始め、多くの若い世代の皆様のお力添えも必要です。

津田塾様には、Mobellがソーシャルビジネスや国際課題を発信し、終了時にインターン終了証が贈られる、オンラインインターンシップコースを紹介頂いています。
詳しくは、こちらからもご覧ください。
これからも、大学生との協働も進めさせて頂き、高校の皆さんとのコーヒー販売や探究学習での繫がりに加え、社会を一緒に変革させていくために、進んでいければと思います。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

SYNC LOGISTICS INC様のご支援
公開日:2023.01.03


自動車輸出を担っていらっしゃるSYNC LOGISTICS INC様が、せいぼのWarm Hearts Coffee Clubで販売されているコーヒーを通して、社内でマラウイ支援を促進頂いております。
きっかけは、国際支援に関わる取り組みを、SDGsの取り組みも含めて実施したいという担当者の方からのお電話でした。
この度は、ご支援を頂き誠にありがとうございます!

SYNC LOGISTICS INC様は、社内で写真のような形で、コーヒーの風味や産地だけではなく、マラウイ全体のことや、学校給食に関連する課題、コミュニティの様子なども発信して下さっております。
こうした情報発信をされながら、社員の方が個人でオンラインから申し込みを頂き、購入を頂いています。
ご個人のコーヒーの習慣に変化を与えて下さり、日本からは遠いマラウイのことを考えて頂いている点に、とても感謝をしています。

今後、SYNC LOGISTICS INC様には、シーズンごとにマラウイに関連する展示物を変更し、定期的にコーヒーの宣伝をしてくださるとのことでした。
お取り組みに、改めて感謝申し上げます。
これからも、せいぼは積極的に、企業様と連帯して、国際的な課題である貧困と、給食支援を通して向き合っていきます。

2022年のご報告
公開日:2023.01.03


せいぼは、皆さんのおかげで2022年も大きな実りを得ることができました。
本当にありがとうございました。
日々、約16,000人の子どもたちに、北部の小学校、南部の幼稚園を通じて給食の配布を続けています。
支援企業からの寄付も含めて、マラウイへは合計で$78,789を送金することができました!
皆さん本当にありがとうございました!

日本において、多くの皆様がマラウイ支援に関わって頂き、その結果現地も、困難がなる中でも成長することができています。
今回の記事では、今年の主な出来事について、まとめさせて頂き、皆様への感謝を述べさせて頂ければ幸いです。

2022年1月~2月:サイクロンの影響とCBCC
2022年は、大きな試練から始まりました。
サイクロンの影響で、せいぼが給食支援を展開している南部のCBCC(地域の運営する子供センター)は大きな影響を受けました。
一方で、その後皆さんのご支援もあり、建物の再建、学校給食の再開などに繋げることができました。
特に、南部のMakapwa CBCCは、山間部の小さな場所ですが、教室の再建、給食の安全な提供が戻ってきています。
こちらから、当時の様子をご覧いただけます。

Makapwa CBCCへの井戸の設置

その後、こちらからご覧いただける通り、Makapwaは大きな成長を遂げ、2022年には井戸を設置することができました。
こうした衛生管理を徹底することで、学校給食のさらなる促進に繋がります。
こちらから、詳細を見て頂くことができます。

井戸の設置やその後の学校給食支援に対して、特に株式会社テーブルクロス様には、大きなご支援を頂きました。
この度は、誠にありがとうございました!
テーブルクロス様は、Food for Happiness Projectを通して、せいぼの給食支援をサポート頂いております。
Projectについては、こちらからもご覧ください。

2022年5月~7月の給食配布

北部ムジンバでは、小学校にて約14,000人の子ども達の分となる給食支援を展開しました。
5月において、学校給食に対して政府の助成金を使用しないという決定があり、その結果学校給食を提供するための準備ができない学校も出てしまい、比較的には少ない人数への提供となってしまいました。
北部の支援については、こちらもご覧ください。

南部の幼稚園では、約1,400人程度の子ども達のための給食を配布しました。
特に貧困を抱えている家庭を選抜して保育園の受け入れを促進し、支援をするプログラムである「せいぼキッズ」では、5月の時点で新たに8人を加え、総計で78人となっています。
南部の支援については、こちらもご覧ください。
そして、こちらのような形で、せいぼキッズの家庭訪問を行うことで、家庭での給食支援後の変化についても調査しました。

7月にも、Makapwaなどの山間部のCBCCを含め、1,330人の子どもたちの日々の支援に繋がる給食分を、配布できました。
こちらから、詳細をご覧ください。
7月以降の給食支援の詳細も、マラウイからまとまった情報が送られ次第で、皆様に共有をさせて頂きます!

2022年6月:音楽イベントの開催

2022年3月、子供たちに元気を与える音楽イベントを開催することができました!
2022年6月10日、マラウイ南部の都市であるブランタイヤで開催されたイベントには、有名なアーティストのFaith Mussaが出演しました!
せいぼが支援をしている保育園の子ども達がそれぞれ民族衣装を着て、各学校が競い合ってパフォーマンスをしている姿が印象的でした。
このイベントを、日本の静岡県から支援をしてくれた静岡雙葉高等学校の皆様、ありがとうございました!
イベント当日の様子は、こちらからご覧いただけます!

2022年9月~12月

Chiutsandeu CBCCが新しいパートナーにも加わり、さらに給食支援の展開ができました。
発育測定や、せいぼキッズの成長については、こちらからもご覧ください。

また、通常に加えて今回は、Stephanosという財団が支援をしている幼稚園7校にも、給食を提供しました。
Stephanosは、山間部の幼稚園に、物質的な支援、発展の記録をする上で協力しているチャリティ団体です。
直接金銭を提供することはありませんが、Stephanosは保育園の建設を手伝うための資金提供は実施しています。
2022の後半、せいぼの現地スタッフは、Stephanosが支援をしている7つのCBCCに訪問しました。
詳しくは是非、こちらからもご覧ください。

日本の皆様との様々な協働

2022年は特に、日本の皆さまとの繋がりが増えたことを実感する一年でした。
企業の皆様とは、せいぼのブランドのWarm Hearts Coffee Clubを通して、マラウイのことを知って頂き、こちらのようにSDGsやCSRの一環としてご活用を頂きました。

また、学校の皆様とも、マラウイを通して貧困についての国際課題、給食支援の大事さについて、知って頂いた上で、ご支援を頂いた旨、誠にありがとうございました。
学校のパートナー様も増え、私たちも一緒に活動をさせて頂いていることを、とても嬉しく感じております。
主なパートナー校については、こちらからもご覧ください。

お陰様で講演会などで活動についてお伝えする機会も増え、さらに日本での活動の実りを感じることができる一年でした。

最後に感謝とご報告

私たちは、日本においては2022年全体で、8,468,678円の寄付を頂き、現地に給食支援分として送金ができました。
直接の寄付を頂いた方、Warm Hearts Coffee Clubを通してコーヒー購入を通して寄付を頂いた方、本当にありがとうございました。
そして、学校のイベント、講演会に呼んで頂いた関係者の皆様にも、大変感謝しております。

皆様に最後に報告となりますが、こうした日本の皆様との繋がり、マラウイへの貢献が認められ、社会貢献賞を受賞することができました。
この度は、本当にありがとうございました!
これからも、日本での活動をさらに活性化させ、皆さんとマラウイの支援を通して、世界を変えていくための働きを進めていきます!
これからも、どうぞよろしくお願いします!

サレジオ学院での探究学習
公開日:2022.12.28


2022年11月14日、12月13日にて、横浜市の私立学校であるサレジオ学院様と、5日間にわたる探究授業でご一緒しました。
せいぼが直接的に授業をさせて頂いたのは、その中の二日間ですが、とても有意義なものとなり、生徒様からの反応も多く頂くことができました。
今回の記事では、その授業の内容と、その取り組み方の特徴について、お話ができればと思います。
そして、せいぼがこうして教育現場で本格的にお世話になることができていることに対する意味、そして感謝を述べさせて頂ければと思います。

授業の内容
・召命とキャリア教育
今回のテーマは、貧困問題を社会的企業の姿を通して見つけ、具体的な関わり方を考えてみるというものでした。
その中で、カトリック校でもあるサレジオ学院の生徒の皆様は、召命という概念の中で、自分が世の中に生きている中で何に「召されて」(導かれて)いるのか、そして自分はどんなことに魅力を感じるのかをメタ認知するような狙いも含まれていました。

多くの学校では、こうした召命を考えるという機会を、キャリア教育としてとらえて展開をしていると存じます。
サレジオ学院様では、これを「召命」という言葉で考えていきます。
今回の授業では、代表の山田とせいぼの支援企業のMobellの代表Tony Smithとの出会いもご紹介し、Tonyがどんな出会いでソーシャルビジネスを始めたのか、そしてなぜその魅力に山田がひかれたのかについても、お話ししました。
それを通して、高校生も皆様も、将来のキャリアを考えるきっかけになれば幸いです。

・コーヒーを買うから一歩先へ
サレジオ学院様は、以前からコーヒーの販売のプロジェクトでご一緒しています。
今まで生徒様が自ら営業方法、値段の交渉、販売までを行い、コーヒーの産地や特徴を学び、活動してきました。
この活動の中で、皆さんは単にコーヒーを買うという行為だけではなく、その背景にある産地の姿、寄付型商品が成り立つビジネスの仕組みも理解できるように、活動を続けてきました。
こうした中で、生徒の皆さんは「コーヒーを買う」という表面的な消費ではなく、人の役に立つことができる世の中を変えるコーヒーという側面を知り、その価値を販売していくというステップに進んでいくことができます。

今回の講演では、こうした商品の姿、せいぼのブランドWarm Hearts Coffee Clubのビジネスモデルを通して、皆さんが他の人の共感を呼び、活動をしていくためのヒントを、ご提供できたと思います。

授業の実施方法の特徴
授業の実施方法の特徴
今回は、RUN.EDGE株式会社様の映像を活用する教育アプリケーションKOKOも用いて、授業を実施させて頂きました。
今回の授業全体は、以下のような流れとなりました。

・1日目:事前課題動画を提供し、反転学習で事業の姿、背景を知る。
・2日目:せいぼスタッフの実際の授業で、理解を深める。
・3日目:レポートを作り、仲間と具体的なアイデアを創る。
・4日目:せいぼスタッフが来校し、3日目までで得た質問データを元に最後のまとめの講演。

KOKOのシステムがあることによって、授業前の事前学習、授業中の生徒のコメント、授業後の生徒のコメントから各生徒の関心度について知ることができます。
以下がKOKOのサービスのイメージ画像です。

・事前準備
事前に動画にタグ付け(コメントやノートを書く)ことで、主体的な予習をし、そのコメントに講師が前もって回答をすることができます。

・実際の授業
実際の授業でも、生徒様は目の前で実施されている講義を直に受けながら、手元のデバイスで❝質問したい❞と思ったところや、❝もっと聞きたいところ❞にタグをつける事ができます。授業は撮影をしながらKOKOに動画を取り込んでいて、授業の終盤に関心の集まった所を再生し、その部分を映像と共に振り返る事ができます。授業終了後も質問のタグが付いたシーンへコメントを返す事で、より理解を深める事が出来ます。

以下の画像のような形で、生徒さんがそれぞれ自分の関心に合わせて、タグをつけていきます。

・授業後の振り返り、先生方の指導へ
授業後も、つけたタグの集積度などを見て、特に授業のどの部分に関心が集まったか、もしくは特定の生徒がどのような点に関心が強いのかが分かり、その後の生徒様の指導にもつなげることができます。
もしくは、特定の関心事があれば、その部分を後から取り上げ、さらに探究学習を深めることもできます。

せいぼも、こうしたシステムがあることによって、実際にプレゼンテーションをした後の生徒様との関りが増え、実際の行動に繋がったり、活動に対する感想、ご意見がもらいやすかったりなどの効果を得ることができます。
私たちのミッションは、マラウイの給食支援から始まり、世界中の子どもたちの飢餓をなくすことです。
それと同時に、日本の子ども達、学生の皆さまとも、その活動を通してチャリティを広め、日本で暮らす人々がアフリカなど遠い国の子ども達、そしてその課題を身近に感じて頂けることも、ミッションの一つです。

私たちは、こうした企業様、学校様との繋がりを作りつつ、自らのミッションを広げていければと思います。
サレジオ学院様の活動としては、カトリック研究会様が、コーヒーの販売を通して私たちと活動をして下さっております。
現在、NPO、企業、そして学校との繋がりを増やしていくために、他の学校にも呼びかけを行い、さらに大きなチャリティのムーブメントを作っていく試みをされています。

こちらから、さらに活動の詳細について、ご覧頂けます。
改めまして、サレジオ学院の皆様、本当にありがとうございました!
最後に、今回の授業についてのせいぼの代表からのメッセージを載せさせて頂きます。

静岡雙葉高等学校でのコーヒー販売に参加しました!
公開日:2022.12.25


12月も早々と過ぎ、2022年も終わりに近づいてきました。
皆さんの2022年はどのような1年でしたか?

12月17日、静岡県にある静岡雙葉高校様にて、10月に開催された学園祭に引き続きクリスマス会で、マラウイ・コンゴ産のコーヒーの販売を通してご寄付いただきました。
それにあたって、今回は当日の販売会に参加された高校生に、下記の記事を書いて頂きました!

当日の様子
今回マラウイの子供一人分の給食、約2,000食分にあたる寄付額をご支援いただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます!

せいぼより販売させていただいたコーヒは、100gで約70食分の給食費にあたります。
買い上げ頂いたご家族様にお伝えすると、1人の女の子が「70人に給食をあげられる!やったー!」と、とても喜んでいました。
その支援することができたことで喜ぶ子どもの純粋な気持ちが、その女の子から感じられました。
私は、募金や寄付という言葉を聞くと、「じゃあ支援しなきゃな!」といったような、付和雷同しがちに感じられます。
私は、せいぼに関わる前から支援や、寄付に対して響きの良い言葉で、それを通じて、間接的ではあっても諸外国と関われているということに何か達成感を感じていました。
今回、コーヒー豆を買ってくれた少女の声を聞いた時支援って、その団体の支援内容がわかって支援するともっと達成感があるのかもと思いました!

これからの抱負
この少女のような気持ちになる人がもっと増えてほしいと思います。
その為にも、これから私たちせいぼからの情報発信、ワークショップなどでは、仕組みを丁寧に説明することも大切ですが、楽しく、興味を持ってもらえるようなものにしたいと思いました。

これからも、マラウイを通して、チャリティーというものを知ってもらえる活動を、様々なコミュニティと続けていけるようでしたら幸いです!

今後とも、私たち聖母をどうぞよろしくお願いします。

社会貢献賞を受賞しました!
公開日:2022.12.17


せいぼは、2022年12月5日、公益財団法人社会貢献賞様より、社会貢献賞を頂きました。この度は、光栄な機会を頂き誠にありがとうございました。
今回は、マラウイでの給食支援の実績を始め、日本での学校や企業様との提携、コーヒーやチャリティイベント、講演会を通しての活動の普及の部分に評価を頂きました。
改めてこの度は、誠にありがとうございます!

社会貢献賞とは
社会貢献賞とは、「社会貢献者は、広く社会の各分野において、社会と人々の安寧と幸福のために尽くされ、顕著な功績を挙げながら報われる機会の少なかった方々を対象」として、贈呈されるものとなっています。詳しくは、こちらからもご覧ください。

どんな団体が受賞しているか
当日の受賞者には、私たちが普段意識することがない一方で、社会で解決すべき、そして注目すべき課題に取り組んでいる団体が多くいらっしゃいました。例えば、長い間汚染に遭い、地域共同体から見放されていた河川をきれいにすることで救い、現在はコロナ後に入居が増えた静岡県三島市のNPOがありました。さらに、あまり取り上げられないが、拒食症、過食症で苦しむ人々を救うために立ち上がった一般社団法人がありました。

日本は、阪神・淡路大震災、東日本大震災を経て、多くのNPOやボランティア組織が立ち上がりました。政府が見つけて処置を迅速にできる項目ではなく、長期的な対応が必要で、普段注目されない課題に対して、柔軟なアプローチができるのが、NPOや一般社団法人などの第三機関です。こうした社会課題を見つけ、積極的に行動することができる、そして継続的に実施した団体が、今回受賞されたのだと思います。

NPO法人せいぼも、マラウイで最も必要なのが食事と教育であるということを、体感しました。その後、学校給食という教育と基礎となる栄養を組み合わせ、教育に子供たちがあずかるきっかけを作ることができる支援を進めてきました。

これからの抱負
NPO法人せいぼは、日本で活動するアフリカのマラウイを支援する団体です。そのためには日本の皆様と一緒に、アフリカの学校給食支援をする意味を、様々な形で考え、共感を頂きながら進めていく必要があります。

学校の皆様には、探究学習という形を通して、具体的に自らが課題意識を持ち、取り組むことを通した学びの場所を提供させて頂いております。その結果、多くのマラウイの支援にも繋がっています。また、企業様には国際課題と一緒に取り組むことで、消費行動など日々の生活の意識の変化、企業としての経済活動の変化を促していきたいと考えています。

これからも、どうぞよろしくお願いします!