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サイクロン後の継続的支援(2024年3月)
公開日:2023.04.15


せいぼスタッフは、3月上旬のサイクロンの影響を受けて、引き続き緊急支援を実施しています。
日本の皆様のご支援のおかげで、通常の給食配布以外に、緊急支援が進んでいます。
以下で、追加の支援の状態を報告させて頂きます。

・Seiboキッズへの支援
3月13日から3月24日にかけて、Seiboキッズ66人全員(男子29人、女子37人)を訪問し、サイクロンによる影響を調査しました。これは、Seiboキッズが健全かの調査をしフォローアップを行うことで、彼らとその家族の健康を確保するために実施されました。66人のうち、34人は訪問されたが、他の場所に避難したり、大雨で電波が悪く、親との通信が途絶えたなどして、訪問されなかった子どもたちもいました。

以下の表は、家庭訪問をまとめたものです。

家庭訪問の結果、Seiboキッズの9世帯に支援が必要とされ、子どもの安全と健康を確保するため、救援物資を配布しました。

また、せいぼスタッフは南部Blantyreのすべての学校を訪問し、学校インフラの被害状況を調査しました。
Miracle と Pillar of Light の2つの保育園が、建物の壁の一部が崩落する被害を受けました。しかし、学校インフラの支援に関しては人手不足で、支援は行われませんでした。

Seiboキッズの継続的な支援
サイクロン「フレディ」によるSeiboキッズの健康への影響評価を家庭訪問を通じて実施した上で、Seiboキッズの中には、1日1食すら食べられない超貧困家庭が見受けられ、栄養失調につながっていることがわかりました。そのような家庭のSeiboキッズは、強度の低い家に住むことが多く、サイクロン・フレディの到来によって地滑り、土砂崩れ、洪水などの二次災害から家が倒壊した家庭もありました。

聖母スタッフは、Seiboキッズを支援するために被災したSeiboキッズの家庭に配る救援物資を手配しました。救援物資には、リクニパーラー5kg、トウモロコシ粉1kg、砂糖1kg、豆1kg、米2kg、塩500g、お茶100g、食用油500ml、大豆5袋、合計15kgの詰め合わせでした。

物資はBlantyreのRambo Packaging Companyから購入され、70パックが総コスト1,171,673.82MKで購入されました。
全70パックを配布し、以下が寄贈先の子供たち、お母さんです。

事例(エブリンさん)
エブリンさんには2人の子供と、SeiboキッズとしてAtamandike CBCCに通う1人の孫がいます。彼女は5人の子供を持つシングルマザーであり、自分の子供がおり、そのうち2人は未成年で妊娠し結婚しました。
食べ物が手に入るときもあれば、そうでないときもあり、その日の状態によって異なってくる不安定な生活をしています。幼い子供や孫の健康状態は非常に悪く、母親が買い物等の用事で外出する間、一人で家に残されることがよくありました。

エブリンさんはせいぼから、家賃、食費、衣料品の費用を賄うための特別な寄付も受けました。これは、彼女は緊急支援パックを提供されましたが、家賃、衣服、その他の費用を支払う能力がなかったためでした。

上記のような全体的な緊急支援に加え、必要に応じて特定の家庭への支援も展開しています。
これからも、復興に向けて動いていきます。

横浜雙葉中学・高等学校様の活動
公開日:2023.04.08


横浜雙葉中学高等学校では、THE EYESという奉仕活動グループの皆様によるコーヒー販売を通して、マラウイの学校給食支援に繋げて頂きました。
THE EYESは、もともと目の見えない人々のための奉仕を意味していたそうですが、現在は様々な奉仕活動を通して、多くの人々に喜んで頂ける活動をされています。
マラウイも、学校での支援先の一つに加えて頂きました!

こうして、学校の皆様のご協力で、マラウイ支援の輪も広がっており、大変光栄です。
他の学校の事例も、こちらからごらんください。

これからも、どうぞよろしくお願いします!

頌栄女子学院中学校・高等学校の企画とご支援
公開日:2023.04.08


東京都白金台にある頌栄女子学院中学校・高等学校様は、せいぼの寄付型コーヒーブランドであるWarm Hearts Coffee Clubのドリップパックの販売を実施してくださいました!

皆様には、生徒様主体となってコーヒー販売をして頂きました。
学校の代表生徒様から、以下の文章を頂きましたので、ご紹介をさせて頂きます。

「頌栄女子学院中学校・高等学校では、生徒会が主体となってドリップパックの販売を行いました。購入してもらうことだけが目的ではなく、マラウイの現状や、100%寄付の仕組み、そしてチャリティーが気軽にできることを伝える目的で放送や掲示での宣伝に力を入れた結果、当初の予想を大幅に超える約13000食分の支援をすることができました。今回のチャリティを通して得られたやりがいや学びを生かして、今後も奉仕活動を続けていきたいです。」

頌栄女子学院中学校・高等学校のドリップパックは、独自にデザインしたラベルを添付し、ブランディングをすることで学校とのチャリティの上での連帯を深め、販売をすることができたと思います。
こうした学校との提携の例は、現在せいぼでは充実して展開させて頂いております。
こちらから、他の事例もご覧ください。

改めて、頌栄高等学校の皆様、本当にありがとうございました。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。

2022年度事業報告書
公開日:2023.04.03


2022年度、せいぼは7周年を迎え、現在日々マラウイにおいて、約17,000人の子どもたちに給食を提供しています。
支援先は、17校のCBCCと、28校の幼稚園、そして12校の小学校です。
昨年度はコーヒーやイベントを通しての直接のご寄付や、学校、企業様のご支援も多く頂き、成長することができました。
それらの過程については、是非こちらの記事もご覧ください!

また、団体の事業報告書も、まとめさせて頂きました。
こちらから詳細をご覧頂ければ幸いです。
2023年度も、様々な人々と協働し、マラウイの支援を通して世界に良い影響を与え続けることができるように、活動を続けて参ります。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!

OIOIのイベントで出店しました!
公開日:2023.04.01


2023年3月8日~9日、11:00~18:00にて、新宿丸井アネックス1階のイベント会場にて、Warm Hearts Coffee Clubとして出店をさせて頂きました。

Warm Hearts Coffee Clubは、NPO法人せいぼの100%寄付型のコーヒー販売ブランドで、売り上げをマラウイの給食支援としている、AAランクのスペシャリティコーヒーを扱っています。
コーヒーのおいしさはもちろん、マラウイ現地の情報、寄付のストーリーを発信しつつ、新宿という都内の中心地で販売ができたことは、とても嬉しいことでした。

私たちは、マラウイコーヒーを大学や高校、都内のイベントで販売をさせて頂いております。
会社のCSRのイベントとしても、採用を頂き、出張イベント実施も受け付けております。
是非、皆さんと一緒に、チャリティの輪を広げていければと思います。
詳しくは、こちらからも、お問い合わせください!

これからも、どうぞよろしくお願いします。

サイクロンからの避難民のための支援
公開日:2023.03.30


2023年3月10日から14日にかけて、マラウイはサイクロン「フレディ」に襲われ、大雨により洪水、地滑り、土砂崩れが発生しました。
サイクロンにより何百人もの人々が死亡し、数千人が避難を余儀なくされ、せいぼの提携の学校であるChilingani(チリンガ二)も難民キャンプとなりました。

南部のブランタイヤのような、特に影響を受けた地区のすべての学校は、政府の指示により3月27日から一時的に閉鎖されました。Chilingani地区のCBCCは、Seiboのリクニパーラーを貯蔵しながら、多くの避難民を受け入れていました。お腹を空かせたすべての子供に食事を与えるというミッションを果たすため、せいぼはすべての学校でお粥を調理し、学校が閉鎖されても、子どもたちが学校に行って食事を取れるように手配しました。

しかし、難民キャンプでもあるChilinganiの学校では、情報共有が十分にせいぼにされなかったことが原因になり、避難民全員には配給がされないという事態が起きました。したがってせいぼは、Chilinganiのリクニパーラーをすべて寄付することで、避難民の食料に充てるという取り決めをしました。

このように、現地はまだ十分に給食が足りていない状態が続いている箇所もあります。
今後も情報を更新していきます。

塩素の配布による衛生対策の実施
公開日:2023.03.30


せいぼのスタッフは、給食支援だけではなく学校の衛生管理の補助、指導も実施しています。
2023年1月において、コレラの蔓延があったことも受け、現地では衛生管理に対してとてもシビアに受け止めており、給食を食べる子どもたちの成長にも関与する重大なテーマとなっています。

そんな中、せいぼが提携している学校の状態によっては、不衛生な調理器具や慣習を通じてコレラの蔓延を助長する可能性があると考え、現地スタッフは学校に塩素を配布することとしました。
この活動は2023年3月7日に実施され、学校に14日分の塩素を投与し、コップや皿を飲んだり洗ったりする前にすべての水を配布した塩素で処理するようにしました。

この活動の結果、CBCCではコレラに罹患した生徒は一人もおらず、生徒の健康を改善するだけでなく、実際に命を救うことができました。

今後も引き続き、塩素の使用状態の確認、かた塩素に代わるものがあればそれも検討していく方向です。
また、日本のご支援をして下さっている方に対しても、さらに現地の具体的な衛生管理の状態を、継続的に情報としてご提供をしていきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!

私たちのチャリティの起源‐メジュゴリエの十字架
公開日:2023.03.25


せいぼの代表の山田真人は、2023年3月11日~19日まで、ボスニアヘルツェゴビナのメジュゴリエに滞在しました。
ここは、1981年6月24日~29日にかけて、6日間の間、6人の子どもたちに聖母マリアが現れたとされている場所で、さらにイエスキリストが亡くなって1900周年として、1933年にCrnica Hillという丘に十字架が建てられた巡礼地です。

私が努めているMobellの社長のTony Smithは、ここで自分のビジネスをチャリティにも繋げていくことを決断した巡礼地としています。その後、マラウイにも同じ十字架を立て、宗教的なコミュニティ支援とし、さらにその後2015年からは教育支援として学校給食支援も開始しています。

※マラウイの十字架についてはこちら

Tonyは当時、マラウイで最も必要なものは何かを、現地の高齢の女性に尋ねたところ、答えとして「若い人への仕事」という言葉が返ってきたそうです。
それがきっかけになり、彼は職業訓練センターを始めましたが、その同時期に立てたのが、この十字架です。
そして、職業訓練センターを運営する自社のチャリティ団体の名前を、Krizevac Projectと名付け、ボスニア語で「十字架の丘」としました。

上記の写真は十字架の丘、そして聖母の出現の場所近くに立てられたSt. James Churchです。
ビジネスを実施する中で、なぜ自分がそれに取り組んでいるのかを考える瞬間が持てないことも多いですが、こうした巡礼地が世界に存在することで、NPOの考えるミッションの重要性を考え直し、自分の召命、職業観についてもしっかり見つめることができると思います。

NPO法人せいぼでは、学校でキャリア教育の一環として、職業、召命についてビジネス、チャリティの側面で考える授業も実施しています。教育関係者の方を始め、多くの方に有意義なストーリーをご提供でき、少しでもお役に立てれば幸いです。

※NPO法人せいぼの教育事業はこちら

2024年2月の南部ブランタイヤの活動
公開日:2023.03.07


2月は、ワークショップと南部ブランタイヤへの薪の提供が、通常の給食支援に加えて目立った活動となりました。
こうした給食支援に繋がる補足的な支援について、定期的に実施できることは、日本の皆さんの支援があるおかげです。
いつも誠にありがとうございます!

下記で、詳しい情報をご覧ください。

幼児教育における給食支援の重要性について:ワークショップの実施
2月4日、TapiwaさんはChigumulaのJacaranda校で行われたECD教育会議に出席しました。ワークショップのテーマは「マラウイにおける幼児期の発達の卓越性を明らかにする」でした。
Seiboは、ECDによる子どもたちにとって最善の学習環境を維持するための方法について学びを得ました。さらに、Seiboとして他の組織に認知してもらうことでネットワークと存在感を高める機会となりました。

南部ブランタイヤへ薪配達
2月5日、学校給食の停止が解除された後、通常の学校給食の再開に備えるため、せいぼはブランタイヤの全学校に薪を届けました。薪の不足が学校給食に滞りが生じている原因になっていることが分かり、31校に毎月薪を提供することで改善に努めました。
毎月13mの薪3つを調達し、各学校には1ヶ月分を想定して200本の薪が集まります。

せいぼスタッフは、Sigerege(シゲレゲ)やMakapwa(マカプワ)など農村部に比べ、都市部に位置するチロモニという地域でも、山間部と同じく薪の深刻な不足に直面しているため、学校で毎日の調理とお粥の提供を保証するために、薪を継続的に提供する必要があります。

対照的に、小学校にも給食しているムジンバ地区では、提携校が人々の交流の中心地となる農村部にあり、薪を手に入れるのに苦労していないため、薪を提供していません。

政府から寄贈された給食の配送
2022年11月、せいぼはマラウイ政府ジェンダー省からリクニパーラーの寄付を受けました。その一部は2022年に配布され、2023年には1,200kgの配給がありました。この在庫は、供給していないCBCCで配布されました。配布は2023年2月9日と10日に行われました。CBCCの毎日のリクニパーラー要件に従って、彼らが受け取った量は40日間使用できます。

以下の学校に小麦粉が与えられました。

北部のCBOへの給食支援
公開日:2023.02.27


せいぼチームは、データ収集とパートナー校の調査のために北部ムジンバを訪れた際、同時に南部ブランタイヤの職業訓練センターで、事業パートナーのBeehiveの一事業である、Torrent Car Hireのトラックを使用して給食を北部の小学校にも届けました。

カゼンゴ学校は、2023年1月5日から2月22日までの2ヶ月間、6,225人に配給をする予定でしたが、保管するのに十分なスペースがありませんでした。
従って、残りの600kgはKurya Ni Ukoというコミュニティベースの組織(CBO)に保管されました。
CBOは、孤児となった子どもたちのために給食の提供をせいぼに依頼していました。したがって、せいぼスタッフは300kgをKurya Ni Uko CBOに寄贈しました。

Kurya Ni Uko CBOは、北部で以前せいぼが井戸、トイレの設備の支援も実施しました。
長く続くコミュニティで、子どもの頃勉強をする機会がなかったお母さんを育て、自給自足で食事を作ることができるスキルを付けさせるのと同時に、その子供たちの保育園としても機能している場所です。
CBOのリーダーのレクサ・ハリソンさんは、アラブ首長国連邦で優れたアフリカのコミュニティであることで、表彰も受けています。

2018年当時のせいぼとの繫がりについては、こちらからもご覧ください!
また、こちらからもコミュニティの仕組みについてもご覧頂けます。
こうして、長く継続的に支援を続けることができ、とても感謝しております。

学習用タブレットの導入で教育促進!
公開日:2023.02.20


せいぼは、南部の幼稚園、北部の小学校の支援を展開しております。
給食支援は、教育の質の向上、コンディションの円滑化に繋がり、子どもたちの学びを促進しています。
これらをさらに良くしていくために、せいぼは給食と共に、学習用タブレットを導入しました。

早期学習キオスクと呼ばれるタブレットは、携帯電話のタブレットにインストールされ、保育園の保育士によって保育園で教えられるカリキュラムプログラムです。
一般社団法人幼児発達センター協会からタブレット端末の寄贈を受け、CBCCの保育士全員を対象に、タブレット端末の使い方に関する研修を実施しました。

トレーニングは1月19日に始まり、1月23日まで行われました。
このトレーニングは、Mlambe、Tawina、Tikondane、Chilingani、Chiutsa Ndeuの各学校から来たメンターが受け、彼らが学校の残りの保育士を訓練しました。トレーニングはせいぼの現地スタッフが進行し、生徒をカリキュラムに登録する方法、カリキュラムの指導方法、授業中に生徒が従事すべきサンプリング活動などの問題を取り上げました。

専門家は、保育園の子どもたちが分かりやすいように、カリキュラムの内容を英語からチチェワ語に翻訳するために雇われています。
これらのタブレットによって、CBCCの子供たちに、都市部や私立学校の子供たちと同等の質の教育を与えています。

コレラの発生と緊急支援(2023年1月)
公開日:2023.02.01


せいぼは、2023年1月3日の政府の発令を受け、学校給食提供停止に伴い、緊急の対応を実施しました。
そんな中でも、皆さんの支援により、給食の提供を続けることができました。
以下で、その活動の流れをご紹介させて頂きます。

コレラ流行による学校閉鎖
南部の都市で、せいぼがCBCCと幼稚園を支援しているBlantyreでは、1月3日に学校が通常運営する予定でしたが、Blantyreはコレラの流行によって最も大きな打撃を受けた地区の1つであったため、政府はコレラ感染の蔓延を防ぐため、地区内のすべての学校を閉鎖しました。

1月17日、政府がすべての学校の衛生習慣と公共公益設備に関するガイドラインを作成した後、学校が開校しました。

コレラによる試練
Blantyreでのコレラのさらなる蔓延を防ぐ方法の一つとして、政府は学校での給食を中止し、お粥を学校で調理してはならないとしました。
コレラは減りましたが、生徒は空腹のまま学校に通い、それによってせいぼのミッションは達成できませんでした。現地スタッフはすぐに、学校給食を届ける代替手段、つまり食料を家に持っていくことにしました。

給食の家庭への配布
毎朝、生徒が学校に行く前に、親が責任を持ってお粥を準備し家で食事を摂れるように、すべての生徒に5kgを与えるという取り決めをしました。
給食の家庭への配給は1月26日に始まり、2月7日まで続きました。

給食配布の課題
この方法は、お粥が一人分の子供の食事ではなく家庭分の食事になるため、長持ちしないという点で多くの課題をもたらしました。また、親が食事を作らなかったり、他の事業活動に専念していたりする場合、生徒は家にリクニパーラー粉があっても空腹のまま学校に行くことがありました。

学校給食の持ち帰り用食料の不足を補うため、現地スタッフは生徒にリクニパーラーを配らず、保護者に取りに来てもらいました。そのため、配布の際にはまずお粥の作り方について保護者に教育し、次にプログラムの健康上の利点が十分に達成されるように、保護者が子どものために政府のガイドラインに沿った一貫性のある食事を準備することの必要性を啓発しました。

合計490世帯に5kgのリクニパーラーが配られたため、下表のように2,450kgの小麦粉が配布されました。

こうして、多くの家庭でコレラの蔓延という試練がある中でも、給食を得ることができました。
皆さんのご支援、ありがとうございます。