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上智大学アフリカWeeksに参加しました
公開日:2023.06.01


2023年5月26日、せいぼは上智大学のアフリカ地域への理解を促進し、連携を深めていくためへの取り組み、アフリカWeeksで講演、ワークショップをさせて頂きました。
当日はたくさんの高校生、大学生の皆様にご参加頂き、とても実りのある日となりました!

講演の内容
タイトルは、「アフリカン・ワークショップ~コーヒーから知るアフリカ~」でした。
アフリカを始めて知る人々、マラウイという名前を始めて聞く人向けに、まずはアフリカの中でマラウイがどこにあるのか、どんな特徴がある国なのかについて、お話をさせて頂きました。

その後、2015年以降の乳幼児の死亡率の増加、給食支援によって教育と基礎となる栄養を子どもたちに提供することに重要性について、ご説明しました。
その後、マラウイでは上位3番目によく栽培される作物として、コーヒーを紹介し、現地の農園やフェアトレード認証制度の取り入れ方についてご説明しました。

最後に、実際に日本で展開しているWarm Hearts Coffee Clubのビジネスモデルから、どのように私たちがマラウイを支援するために活動をしているかについて、ご説明しました。
全体を通して、学生の皆様が積極的に理解を深めようとしてくれたのが印象的で、ディスカッションが終わる頃には、具体的にコーヒーの販売方法や学校での販売の価格について、検討してくれた高校生もいました。

講演中の参加者との交流

講演中は、実際にマラウイ産のコーヒーを飲みながら、聞いて頂くことで、さらに具体的な理解や現地の雰囲気を伝えることができました。
スタッフがコーヒーをその場で作製し、その方法を伝えた上で飲んでもらうというワークショップや、マラウイとコーヒーについてクイズを行うなどで、交流も交えて実施できました。

ディスカッションでは、親密に参加者とコミュニケーションを取らせて頂くことができました。
興味深かった内容としては、「フェアトレードはラベルだけではなく、現地の人々に好ましい還元がされれば全て公平な取引になる」という点でした。
マラウイではまだ、コーヒーがとても有名ではありませんが、多くの方が「マラウイコーヒー」としてのブランドを知ることで、適切な流通が先進国で展開され、現地での買い付けの量が増え、農園の人々の収入も増えていきます。
こうした流通にNPOが関わることで、その消費する国の売り上げが、農園の人々だけではなく、それに加えてその国の他の社会課題の解決にもつながります。

こうした気づきは、参加者の皆様としっかりと向き合って、出てきたものだと思います。
参加者の方の中には、高校生もいらっしゃいましたが、この流通の中で学校が入ることで、さらに日本での教育的な付加価値も加わります。
是非、学生の皆さんとの繫がりも、増やしていきたいです。
学生の皆様との事例は、こちらからもご覧ください。

※参加者の感想①
「実際にコーヒーを飲みながらお話を聞けたことでより身近に感じられました。
また大学生とディスカッションを行ったことで
より深い所まで考えられたし、自分では思い付かなかった意見が知れて面白かったです。」

これからの展望
こうした機会を経ることで、せいぼはさらにマラウイを例として、貧困課題を発信し、それを解決するために協働してくれる人々と活動を展開していきたいと感じました。
今回の講演会では、参加者側だけではなく、プレゼンターも高校生、大学生に関わって頂きました。
どの学生もせいぼとその支援企業で英国の社会的企業、Mobellが展開しているオンライン留学コースの卒業生です。

一緒にチャリティ、ソーシャルビジネスを学んできた学生たちと一緒に、プレゼンができることは、とても嬉しいことでした。
今後の希望も、上智大学の学生を始め、ご参加くださった方々、プレゼンをしてくださった方のおかげで、大きく広がりました。

これから、さらにチャリティの輪を広げ、活動を展開していければ幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!

新しいCBCCへの支援開始②(2023年4月)
公開日:2023.05.15


せいぼはこちらの記事で紹介をさせて頂いたCBCC以外にも、同時に給食支援のパートナー校を増やし、4月より活動を開始しています。
この記事では、その竣工式の様子と、その際にパートナー校に伝えられた内容や現地の様子について、お伝えをいたします。

Part Bの竣工式

ンココ村にある2つの学校のもう一つの開校が行われていました。
それはPart Aで紹介をさせて頂いたCBCCに隣接する村にあるChibanziとKatondo Cbccsのために行われてものです。
開校式は、記録の保持、食品の準備と保存に関しての手順説明から始まりました。
これらの説明は全て、せいぼの現地スタッフのリーダー、Talithaさんによって行われました。

学校給食を料理をしている間、開校式は校庭で行われていました。
式は祈りで始まり、その後ダンスに移りました。
2つの村の親たちは、せいぼに対する感謝の気持ちを、踊りながら歌で表現してくれました。
その後、ンココ村とクンデケタ村の村長が立ち上がり、スピーチを行いました。

彼らは、せいぼが子供たちの支援に来てくれたことに感謝していました。
そして、彼らはコミュニティが困難な状況に直面しているときに、せいぼが支援を始めてくれたことについて言及した一方、一部の子供たちは家を失ってまだキャンプに住んでいることにも触れました。
2人の村長は、コミュニティのメンバーもせいぼとともに学校を支援し、子供たちを学校に送るように奨励しました。

村長たちはまた、せいぼに対して、学校の再建に協力してほしいとの要望を伝えました。
以前に学校を建設したが、セメントや鉄板などの重要な資源の不足のために学校が崩壊してしまったと述べました。

Chilingani CBOのディレクターのスピーチ
ディレクターのマーガレタさんは、コミュニティが学校委員会や村長と手を取り合い、この給食プログラムに取り組むこと、そしてせいぼと学校の間に良好な協力関係が確立されるように努めると、話されていました。
彼女は教師たちに最善を尽くすように促し、村長たちにはコミュニティが教師を支援するように、組織を編成するように呼びかけました。

Makapwa保育園がSeiboが素晴らしい仕事をしている例として紹介され、せいぼとの良好な協力関係がどれだけ多くのことを達成できるかに触れました。
「コミュニティがこの給食プログラムに尽力するのであれば、利用可能な水、衛生施設、私たちの子供たちにとって適せtyな教室の開発もできると思います。CBOとして私たちは自分たちの役割を果たし、コミュニティもせいぼの仕事をより効率よくするために自らの役割を果たすべきです。」とマーガレタさんは締めくくりました。

その後、Chimembeの人々がそのコミュニティにおける給食プログラム、CBCCにおける彼らの役割を説明する劇を上演しました。彼らは、受け取っている支援がせいぼと協力して働くことによって影響を与えることを伝え、コミュニティ全体にそれを訴えました。

そして、覚え書の読み上げと署名、そして給食資材の2つの学校への引き渡しで式を締めくくりました。
村長、CBOディレクターも立ち会いました。
そして最後には給食が完成し、子供たちや親たちは今後の学校の朝食の味について知ることができました。

新しいCBCCの概要紹介
Tsamirani CBCC
この学校は、いくつかの村が集合している地域である、Bwanamsomphoにあります。
地域の子供たちがChilingani CBCCまで長い距離を歩いてくることが分かり、Tsamirani CBCCとして2015年10月に始められました。
学校には25人の児童がおり、4人の教師がいます。
2人の教師は4年生まで進学しましたが、他の2人は小学校を中途退学しています。
どの教師もECDのトレーニングを受けたことがありません。
児童たちはかやぶき屋根の建物で、勉強をしています。

以前は建物がありましたが、大雨のため倒壊してしまい、茅葺きの建物に移りました。
雨の日には授業が中断されることもあるのが現状です。
しかし、衛生面では、学校は良好な状態ではあります。
トイレがあり、周囲もきちんと掃除されています。
水は、学校から12分の場所にある水たまりから汲み上げられています。

Bwemba CBCC
Bwemba CBCCは、Nyadani村に位置する学校です。
この学校は2019年7月に始まりました。Mgwirizano CBOのディレクターは、この村にCBCCがないことを知り、学校を始めるというアイデアが生まれました。
コミュニティはこのアイデアに同意し、CBCCが開始されました。
最初は教室がなく、木の下で学んでいました。
後に草で作られた建物が作られましたが、3回崩壊してしまっています。
雨の日には教室が崩壊してしまう状態です。

Bwembaには25人の児童(13人の男児、12人の女児)がいます。CBCCには2人の教師がおり、すべての教師が中等教育を修了していますが、ECDのトレーニングを受けたことはありません。
学校にはトイレがありません。水は学校から5分の距離にある水たまりから汲み上げています。

Bwemba CBCCの課題
学校には安定した給食プログラムがありません。
彼らはJ-Lifeという団体から、年に2回米と大豆のパックを受け取りますが、途中で使い果してしまいます。
使い終わってしまうと、委員会のメンバーは村人からトウモロコシの粉を集め、学校で食事を提供するために回らなくてはいけない状態です。

さらに、適切な学習環境が不足しています。
村の共同体は子どもたちにとって適切な学校を建設する余裕がないため、グラス屋根の構造を使用していますが、崩壊してしまうことがあります。

Katondo CBCC

GVH Bwanamsomphoの地域に属しているNdeketa村に位置する学校です。
この学校は90年代初頭、Chilomoni周辺にある多くのCBCCのディレクターを経験されたChumachiyendaさんによって、開始された学校になっています。
男子22人、女子21人の児童が在籍し、小学校中退者の教員が3人います。
また、彼らはECDトレーニングを受けたことがありません。Katondoは、年に2回J-Lifeからマンナ(給食用のパン)の支援パックを受け取りますが、それだけでは1年分にもならないのが現状です。
この学校は、10人の委員会によって運営されています。
車でのアクセスがないことが、現在の課題になっています。

Katondo CBCCの課題
子どもたちが学習するのに適切な校舎がないため、雨によって学校が倒壊し、現在は教会で一時的に授業を行っています。レンガはあるが、鉄板を買う余裕がないために困っています。
また、安定した給食を提供する資材が整っていません。具体的には食器(バケツ、皿など)が不足しています。
今回のせいぼの支援によって、少しでも資材が継続的に使用ができる状態になれば幸いです。

Chibanzi CBCC
GVH Bwanamsomphoの地域に属しているNdeketa村に位置する学校です。
この学校が所属する村は、Mudi、Khombwe、Chimembeという3つの川に囲まれています。
Chibanzi CBCCは、子どもたちが近くの学校まで長い距離を歩かなくても済むよう、90年代初頭に地元の親たちによって設立されました。
男子32人、女子28人の合計60人の児童が在籍しています。
Chibanzi CBCCには、中学校中退者の教員が2人と小学校中退者の教員が1人います。彼らは、ECDトレーニングを受けたことがありません。

10人で構成されている委員会が学校を運営しています。
学校の建物が激しい雨によって倒壊したため、教育は教会で一時的に行われています。
学校は、年に2回J-Lifeからマンナの支援パックを受け取っています。
学校にはトイレがなく、水は学校から10分離れた場所にある水たまりから汲み上げています。

Chibanzi CBCCの持つ課題
安定した給食支援の土台ができておらず、現在も継続的な支援が必要な段階です。
また、倒壊した学校を立て直すためのブロックなどの資材がない状態です。

Dyechiti CBCC
Kaliwoさんが村長を務めるChalamandaという地域に属しているCBCCです。
この学校は、村長によって2014年9月に設立されました。
学校には、女子17人、男子12人の計29人の児童が在籍しており、教員は4人います。うち3人は小学校中退者であり、1人は中学校中退者です。
1人の教師は、Stephanos財団の支援を受けてECDトレーニングを2週間受講しました。
この学校は、10人で構成される委員会によって運営されています。
CBCCが属している共同体では、Stephanos財団の支援を受けて学校の建物を建設しています。
学校にはトイレがあり、水は学校から5分離れた場所にある水たまりから汲み上げています。

Dyechiti CBCCの課題
衛生的な水の提供状態も含めて、安定した給食支援の土台ができておらず、現在も継続的な支援が必要な段階です。

新しいCBCCへの支援開始(2023年4月)
公開日:2023.05.08

6校のCBCCでの給食提供開始!
2023年4月26日、せいぼはブランタイヤで新たに6つのCBCCを開始しました。
これにより、せいぼが給食支援を展開しているCBCCの総数は17になりました。
新しい6つのCBCCは、Mpotola、Dyechiti、Tsamirani、Bwemba、Katondo、Chibanziです。
これらのCBCCの新規追加は、マラウイ南部が作物収穫量の著しい損失を経験している重要な時期に実施することになりました。
マラウイでは、とりわけ農村地域で主食となるトウモロコシの約15,000ヘクタールの損失があると予測されています。

これらの学校は2つにグループ分かれ、竣工式が行われました。

Part Aの竣工式

このグループは、Mpotola、Dyechiti、Tsamirani、Bwemba CBCCが所属しており、同時に竣工となりました。
上記の写真は、給食支援開始前に、身体測定を実施している様子です。
この式に参加したせいぼのチームは、プリシラさんでした。
到着後、彼女はロケットストーブの使用方法とPhalaの調理方法についてトレーニングを行いました。
Phalaが調理されている間に、せいぼのスタッフは、公式の食事プログラムの竣工式のために集まりました。

開始は祈りで始まり、次に、Mgwirizano CBOのディレクターのNdaluza氏による開会の辞が行われました。
私たちは、学校のコミュニティから3人の村長、Chalamanda、Nyadani、Kaliwoさんを招待しました。

村長のChalamandaさんのスピーチ
村長は、彼のコミュニティの学校がせいぼの給食支援プログラムの一部になること感謝していると述べていました。
「この給食支援は、多くの子供たちを学校に通わせ、さらに子供たちの登録数を促進していくでしょう。これにより、教育と健康の両方の面で子供たちが恩恵を受けるため、私たちのコミュニティの多くの子供たちが教育を継続的に受けることができりょうになります」と彼は語りました。

彼はまた、せいぼに対して学校の建設、および水の援助を求めました。
学校には適切な学習環境がなく、水を汲む場所が非常に遠いためです。

CBOのディレクター、Luke NdaluzaさんとMgwirizanoさんのスピーチ
二人のディレクターは、彼らのコミュニティの学校にせいぼの給食支援が展開されることに感謝し、保護者、保育士、委員会メンバーが責任を持ってプログラム、給食を管理し、その規則に従うよう要請しました。
プログラムを継続し、せいぼとの良好な関係を維持するようにも呼びかけました。
彼らはまた、この給食支援をきっかけにして、全ての保育士と委員会メンバーに、彼らの学校を改善するために努力するように促しました。

スピーチの後、覚書が読み上げられ、全員が同意した後、議長、村長、証人が覚書に署名しました。
覚書に署名した後、給食が子供たちに配布されました。
全ての学校には、食事プログラムをかいしするための資材として、皿、スプーン、カップ、調理用スティック、洗面器、蛇口付きバケツ、バケツ、在庫帳、配送帳、出席帳が与えられました。
また、保育士やCBCC委員会メンバーには、登録簿や在庫帳の使い方についての説明が行われました。


保護者からの言葉
Lucy Wile
ルーシー・ワイルさんは、息子のケルビン・ワイルくんが Mpotola幼稚園に通っています。せいぼが給食支援に来てくれたことに対する感謝の言葉を、以下で頂きました。
「この支援が教育の改善に大きく貢献しています。以前は、食べ物がないと子どもたちは学校に来なかったことがよくありました。私たちは、食事を得るために村人からトウモロコシの粉を集めていましたが、足りない時も多くありました。」

Yohane Ndaluza
Yohaneさんは、Mpotola CBCCの事務局員で、せいぼが彼らのコミュニティを支援してくれて、とても感謝をしています。彼は、近くの学校であるKachimera とMakapwaでせいぼの活動を見てきたことから、この給食が彼らのコミュニティにも大きな影響を与えることを、確認しているそうです。彼は、せいぼが彼らを継続的に支援し、他のコミュニティにも拡大して欲しいと語りました。

TRINITY BANDA
Trinity Bandaさんは、 Dyechiti CBCCの保育士であり、CBCCに通う3歳の子供がいます。
彼女は、せいぼが給食を提供してくれることに喜んでいます。
子供たちは十分に食べて学校に通うことができるため、授業中も注意力が向上し、出席率や入学率も向上すると述べています。
「私たちを助けてくれたせいぼを、神様は祝福して下さるでしょう。以前は、私たちコミュニティが子供たちの食事のために小麦粉を提供していましたが、毎日は実施できる分量がないため、困っていました」と彼女は言いました。

YONA MAPEMBA
YonaさんはBwemba CBCCの議長で、せいぼが支援を開始してくれたことに非常に喜んでいます。
学校給食は子供たちが健康に成長し、教育の基盤となるのに役に立つと述べていました。
議長として彼は両親、委員会メンバー、および保育士に努力してもらい、学校給食の恩恵をしっかり生かすことができるように、促しました。

せいは、今年度に入り、こうした形で新しい場所で給食支援を展開できていることに、とても感謝しております。
日本の皆様への感謝を心に留めつつ、これからも前進していきます!

株式会社シンクスマイル様からのご支援!
公開日:2023.05.02


NPO法人せいぼは、チームワークアプリ「RECOG」を開発・運営する株式会社シンクスマイル御中より、学校給食支援を頂きました!
株式会社シンクスマイル御中は、「自分」 「家族」 「仲間」 「顧客」 「世界」の5つの笑顔を大切にするというコーポレートミッションを持っておられ、感謝と笑顔が循環する社会を目指しています。
今回、私たちせいぼが支援をするマラウイにも、笑顔を届ける機会となり、日本の皆様に改めて感謝を感じる機会となりました。
本当にありがとうございます!

・これまでの経緯
株式会社シンクスマイル御中が開発・運営するRECOGは、社内のエンゲージメントを高めるチームワークアプリとなっており、そのアプリ内でやり取りされた感謝の数に応じて、株式会社テーブルクロス御中を通じて、世界中の子どもたちに給食支援を行ない、2017年の協業以降、15万食の寄付をされてきました。

NPO法人せいぼは、株式会社テーブルクロス御中から給食支援のパートナーとして選んで頂いている関係もあり、株式会社シンクスマイル御中の支援の輪にも入れて頂けることになりました。

※詳しくはこちらのプレスリリースもご覧ください。

・企業の皆様への感謝
こうして国際課題に目を向け、世界をより良くするためにも働いていらっしゃる企業様に支えられ、私たちせいぼも大きく成長をさせて頂いています。
これからも、企業の皆様のお力添えも頂きつつ、現地の情報を日本に発信しながら、透明性と継続性のある活動を発展させていければ幸いです!

栄養調整委員会への出席(2023年4月)
公開日:2023.04.30


マラウイのせいぼスタッフは、給食支援を展開しつつ、現地で他にも給食支援をしている団体とも情報交換をしつつ、地域全体の給食支援を展開しています。
以下では、その連携について、2023年4月に行われた会議やその反省点、それらを踏まえた今後の活動について、記載していきます。

地区栄養調整委員会(DNCC)の会議の出席
4月17日、せいぼの南部にいるスタッフは、DNCC会議とデータ監査の給食のデータ整理のために、北部Mzimbaを訪れました。地区栄養調整委員会(DNCC)は、栄養と健康に焦点を当てたテーマ別協議会で、地区で活動開始を試みているすべてのNGOを審査・精査し、地区執行委員会(DEC)と呼ばれる上位協議会に推薦し、地区で活動する最終的な承認を得るために設置されている委員会です。

DNCCの会議は4月19日に北部Mzimbaトヴウィラネ・ホールで開催されました。Seiboの目標、学校の給食提供の普及率、進捗状況、および直面している課題について説明しました。DNCCのメンバーは、せいぼの給食支援の拡張計画と現在の学校を特定するための基準について質問しました。質問に回答した後、DNCCはせいぼがDNCCと呼ばれる上級評議会にプログラムを提案することを承認しました。

地区執行委員会(DEC)会議
DEC会議は4月20日、Mzimbaのトヴウィラン・ホールで開催されました。会議には、教育、栄養、コミュニティ開発、地区計画、保健、社会福祉を扱うさまざまな政府部門の代表者である56人のDECメンバーが出席していました。
DECは、さまざまなNGOやコミュニティベースの組織(CBO)の代表者で構成されています。DECは、各地区の地区コミッショナーが直接議長を務め、活動を規制し、地区内のすべてのNGOにターゲットの場所を割り当てる管理機関として委任された最高評議会です。

DECの会議では、Seiboの目標、学校に関する報道、進捗状況、直面している課題について発表し、各部門やNGOパートナーからの支援を得るよう訴えました。

せいぼの給食支援現場の確認、データ収集
南部のせいぼスタッフは、Mzimbaの12校すべてを訪問し、給食の記録が学校給食担当官から提出されたデータと一致するかどうか、また、毎日の給食、出席、入学を記録する際の学校のデータ管理状態を確認しました。その結果、ストーブの破損による交換が必要な学校や、十分な鍋がない学校、薪の不足や調理師への支払い資金不足から、Kazengoのような学校が給食の支給をを行っていない日があったことが明らかになりました。

チームは各学校のリーダーとミーティングを行い、直面している課題と実施すべき解決策について指導しました。その結果、関係のある学校に届けるストーブや鍋を追加購入する計画を立てました。

以上のような形で、定期的な上層部への報告と各給食提供学校への監査を実施しています。
これからも、皆さんの支援を生かすために、活動を続けていきます!

サイクロン後の継続的支援(2024年3月)
公開日:2023.04.15


せいぼスタッフは、3月上旬のサイクロンの影響を受けて、引き続き緊急支援を実施しています。
日本の皆様のご支援のおかげで、通常の給食配布以外に、緊急支援が進んでいます。
以下で、追加の支援の状態を報告させて頂きます。

・Seiboキッズへの支援
3月13日から3月24日にかけて、Seiboキッズ66人全員(男子29人、女子37人)を訪問し、サイクロンによる影響を調査しました。これは、Seiboキッズが健全かの調査をしフォローアップを行うことで、彼らとその家族の健康を確保するために実施されました。66人のうち、34人は訪問されたが、他の場所に避難したり、大雨で電波が悪く、親との通信が途絶えたなどして、訪問されなかった子どもたちもいました。

以下の表は、家庭訪問をまとめたものです。

家庭訪問の結果、Seiboキッズの9世帯に支援が必要とされ、子どもの安全と健康を確保するため、救援物資を配布しました。

また、せいぼスタッフは南部Blantyreのすべての学校を訪問し、学校インフラの被害状況を調査しました。
Miracle と Pillar of Light の2つの保育園が、建物の壁の一部が崩落する被害を受けました。しかし、学校インフラの支援に関しては人手不足で、支援は行われませんでした。

Seiboキッズの継続的な支援
サイクロン「フレディ」によるSeiboキッズの健康への影響評価を家庭訪問を通じて実施した上で、Seiboキッズの中には、1日1食すら食べられない超貧困家庭が見受けられ、栄養失調につながっていることがわかりました。そのような家庭のSeiboキッズは、強度の低い家に住むことが多く、サイクロン・フレディの到来によって地滑り、土砂崩れ、洪水などの二次災害から家が倒壊した家庭もありました。

聖母スタッフは、Seiboキッズを支援するために被災したSeiboキッズの家庭に配る救援物資を手配しました。救援物資には、リクニパーラー5kg、トウモロコシ粉1kg、砂糖1kg、豆1kg、米2kg、塩500g、お茶100g、食用油500ml、大豆5袋、合計15kgの詰め合わせでした。

物資はBlantyreのRambo Packaging Companyから購入され、70パックが総コスト1,171,673.82MKで購入されました。
全70パックを配布し、以下が寄贈先の子供たち、お母さんです。

事例(エブリンさん)
エブリンさんには2人の子供と、SeiboキッズとしてAtamandike CBCCに通う1人の孫がいます。彼女は5人の子供を持つシングルマザーであり、自分の子供がおり、そのうち2人は未成年で妊娠し結婚しました。
食べ物が手に入るときもあれば、そうでないときもあり、その日の状態によって異なってくる不安定な生活をしています。幼い子供や孫の健康状態は非常に悪く、母親が買い物等の用事で外出する間、一人で家に残されることがよくありました。

エブリンさんはせいぼから、家賃、食費、衣料品の費用を賄うための特別な寄付も受けました。これは、彼女は緊急支援パックを提供されましたが、家賃、衣服、その他の費用を支払う能力がなかったためでした。

上記のような全体的な緊急支援に加え、必要に応じて特定の家庭への支援も展開しています。
これからも、復興に向けて動いていきます。

横浜雙葉中学・高等学校様の活動
公開日:2023.04.08


横浜雙葉中学高等学校では、THE EYESという奉仕活動グループの皆様によるコーヒー販売を通して、マラウイの学校給食支援に繋げて頂きました。
THE EYESは、もともと目の見えない人々のための奉仕を意味していたそうですが、現在は様々な奉仕活動を通して、多くの人々に喜んで頂ける活動をされています。
マラウイも、学校での支援先の一つに加えて頂きました!

こうして、学校の皆様のご協力で、マラウイ支援の輪も広がっており、大変光栄です。
他の学校の事例も、こちらからごらんください。

これからも、どうぞよろしくお願いします!

頌栄女子学院中学校・高等学校の企画とご支援
公開日:2023.04.08


東京都白金台にある頌栄女子学院中学校・高等学校様は、せいぼの寄付型コーヒーブランドであるWarm Hearts Coffee Clubのドリップパックの販売を実施してくださいました!

皆様には、生徒様主体となってコーヒー販売をして頂きました。
学校の代表生徒様から、以下の文章を頂きましたので、ご紹介をさせて頂きます。

「頌栄女子学院中学校・高等学校では、生徒会が主体となってドリップパックの販売を行いました。購入してもらうことだけが目的ではなく、マラウイの現状や、100%寄付の仕組み、そしてチャリティーが気軽にできることを伝える目的で放送や掲示での宣伝に力を入れた結果、当初の予想を大幅に超える約13000食分の支援をすることができました。今回のチャリティを通して得られたやりがいや学びを生かして、今後も奉仕活動を続けていきたいです。」

頌栄女子学院中学校・高等学校のドリップパックは、独自にデザインしたラベルを添付し、ブランディングをすることで学校とのチャリティの上での連帯を深め、販売をすることができたと思います。
こうした学校との提携の例は、現在せいぼでは充実して展開させて頂いております。
こちらから、他の事例もご覧ください。

改めて、頌栄高等学校の皆様、本当にありがとうございました。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。

2022年度事業報告書
公開日:2023.04.03


2022年度、せいぼは7周年を迎え、現在日々マラウイにおいて、約17,000人の子どもたちに給食を提供しています。
支援先は、17校のCBCCと、28校の幼稚園、そして12校の小学校です。
昨年度はコーヒーやイベントを通しての直接のご寄付や、学校、企業様のご支援も多く頂き、成長することができました。
それらの過程については、是非こちらの記事もご覧ください!

また、団体の事業報告書も、まとめさせて頂きました。
こちらから詳細をご覧頂ければ幸いです。
2023年度も、様々な人々と協働し、マラウイの支援を通して世界に良い影響を与え続けることができるように、活動を続けて参ります。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!

OIOIのイベントで出店しました!
公開日:2023.04.01


2023年3月8日~9日、11:00~18:00にて、新宿丸井アネックス1階のイベント会場にて、Warm Hearts Coffee Clubとして出店をさせて頂きました。

Warm Hearts Coffee Clubは、NPO法人せいぼの100%寄付型のコーヒー販売ブランドで、売り上げをマラウイの給食支援としている、AAランクのスペシャリティコーヒーを扱っています。
コーヒーのおいしさはもちろん、マラウイ現地の情報、寄付のストーリーを発信しつつ、新宿という都内の中心地で販売ができたことは、とても嬉しいことでした。

私たちは、マラウイコーヒーを大学や高校、都内のイベントで販売をさせて頂いております。
会社のCSRのイベントとしても、採用を頂き、出張イベント実施も受け付けております。
是非、皆さんと一緒に、チャリティの輪を広げていければと思います。
詳しくは、こちらからも、お問い合わせください!

これからも、どうぞよろしくお願いします。

サイクロンからの避難民のための支援
公開日:2023.03.30


2023年3月10日から14日にかけて、マラウイはサイクロン「フレディ」に襲われ、大雨により洪水、地滑り、土砂崩れが発生しました。
サイクロンにより何百人もの人々が死亡し、数千人が避難を余儀なくされ、せいぼの提携の学校であるChilingani(チリンガ二)も難民キャンプとなりました。

南部のブランタイヤのような、特に影響を受けた地区のすべての学校は、政府の指示により3月27日から一時的に閉鎖されました。Chilingani地区のCBCCは、Seiboのリクニパーラーを貯蔵しながら、多くの避難民を受け入れていました。お腹を空かせたすべての子供に食事を与えるというミッションを果たすため、せいぼはすべての学校でお粥を調理し、学校が閉鎖されても、子どもたちが学校に行って食事を取れるように手配しました。

しかし、難民キャンプでもあるChilinganiの学校では、情報共有が十分にせいぼにされなかったことが原因になり、避難民全員には配給がされないという事態が起きました。したがってせいぼは、Chilinganiのリクニパーラーをすべて寄付することで、避難民の食料に充てるという取り決めをしました。

このように、現地はまだ十分に給食が足りていない状態が続いている箇所もあります。
今後も情報を更新していきます。

塩素の配布による衛生対策の実施
公開日:2023.03.30


せいぼのスタッフは、給食支援だけではなく学校の衛生管理の補助、指導も実施しています。
2023年1月において、コレラの蔓延があったことも受け、現地では衛生管理に対してとてもシビアに受け止めており、給食を食べる子どもたちの成長にも関与する重大なテーマとなっています。

そんな中、せいぼが提携している学校の状態によっては、不衛生な調理器具や慣習を通じてコレラの蔓延を助長する可能性があると考え、現地スタッフは学校に塩素を配布することとしました。
この活動は2023年3月7日に実施され、学校に14日分の塩素を投与し、コップや皿を飲んだり洗ったりする前にすべての水を配布した塩素で処理するようにしました。

この活動の結果、CBCCではコレラに罹患した生徒は一人もおらず、生徒の健康を改善するだけでなく、実際に命を救うことができました。

今後も引き続き、塩素の使用状態の確認、かた塩素に代わるものがあればそれも検討していく方向です。
また、日本のご支援をして下さっている方に対しても、さらに現地の具体的な衛生管理の状態を、継続的に情報としてご提供をしていきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!