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二つの聖公会の教会でのバザー(2024年10月)
公開日:2024.10.27


2024年10月27日、せいぼはWarm Hearts Coffee Clubとして、二つの聖公会(アングリカン)の教会共同体で出店させて頂きました。
この度は、ご機会を頂きありがとうございました。
以下で、二か所についてご紹介します。

神田キリスト教会
2024年10月27日、高校生、中学生のボランティアとともに、聖公会の神田キリスト教会のバザーに初出店しました!
お世話になった教会の方々、秋葉原や末広町の皆さま、ありがとうございました!

都会の真ん中のとてもいい立地条件で、マラウイ産コーヒーを出せて頂き、とても良い経験と出会いにもなりました。
そして、売り上げとしては、約410食分の給食支援に繋がる形になりました。
誠にありがとうございました。

聖オルバン教会

東京の三田にある教会で、外国人のコミュニティが多くある場所です。
こちらでせいぼは礼拝後の時間を用いて、皆さんが温かく体に良いオーガニックコーヒーで、給食支援にも繋がるマラウイのコーヒーについて知って頂く機会、そして実際に飲んで頂く機会をご提供しました。
このようなチャンスを頂き、ありがとうございました!
ご寄付も多くいただき、マラウイにおいて約500人分の給食支援になりました。

これからも、どうぞよろしくお願いします。
せいぼの活動については、こちらもご覧ください。

9月のマラウイでの活動レポート
公開日:2024.10.24


2024年9月も、皆さんのおかげで給食支援を北部、南部で継続できています。
以下で、その様子を9月の活動レポートとして、ご覧頂ければ幸いです。

北部ムジンバ地区

Kazengo(カゼンゴ)小学校
長い夏季休暇が終わり、子どもたちは学校に戻れることに大喜びしていました。特に初日の16日は興奮が見られました。

9月16日撮影 初日を迎えたカゼンゴ小学校の元気な子どもたち

Kabuku(カブク)小学校

リクニパーラー(学校給食で提供しているメニュー)のおかげで元気いっぱいのカブク小学校の子どもたちが、長い休暇を終えて授業に参加しています。

Kaphuta(カプータ)小学校
学校給食は子どもたちの元気を保つだけでなく、社会的な交流も促進します。給食休憩中には子どもたちが様々な話題について話し合い、楽しむことで知識や社会的スキルを広げています。

Matewu(マテウ)小学校
「子どもたちの健康が改善され、病気になる生徒の記録が減少しました。このお粥のおかげで、1日を通して必要な栄養を摂ることができています。」とマテウ小学校の栄養教諭は喜んで語っています。

Chamngulube(チャムングルベ)小学校
「長い休暇が終わり、学校に戻るのが嬉しいです。おいしい給食を食べながら勉強できるのが楽しみです。」と、7年生のモリアが喜びの声を共有してくれました。
「毎日子どもたちに給食を提供するのが恋しかったです。学校が再開して、また子どもたちに笑顔を届けることができるのが嬉しいです。せいぼのおかげです。」と、ボランティアの調理スタッフも喜びを語りました。

9月16日撮影 学校初日に喜ぶモリア


9月16日撮影 給食を提供するボランティアの調理スタッフ

Kazomba(カゾンバ)小学校
温かい給食から始まる1日は非常に生産的です。お粥は子どもたちの意欲に大きな影響を与え、授業への出席意欲が高まり、授業中も非常に活発に取り組んでいます。

9月9日撮影 お粥を受け取るために列を作るカゾンバ小学校の生徒たち

南部ブランタイヤ地区

Holy Cross(ホーリー・クロス)幼稚園
ホーリー・クロス幼稚園の教師によると、給食が提供されると入学者数が増加します。
多くの保護者が給食の有無を確認してから入学を決めるとのことです。
支援を受けている子どもたちは給食のおかげで学校に安定して通っており、保護者もこの食事のために子どもたちを学校に通わせることを大切にしています。

9月16日撮影 ホーリー・クロス幼稚園の教師


9月20日撮影 ホーリー・クロスの様子

Sulema(スレマ)幼稚園
お粥を食べた後、クラスが活発になり、子どもたちの参加も増えています。教師たちは、これが保護者の関心を引き、新たな入学を促進する助けになることを喜んでいます。

Tivwirane(ティブイラネ)幼稚園
5歳以下の子どもたちは、お粥の給食を楽しみにしています。給食前の手洗いの時間も楽しみの一つとなり、学校中に喜びが広がっています。

9月18日撮影 ティブイラネ幼稚園の様子

Tiyamike(ティアミケ)CBCC
給食が調理されると、子どもたちは歓声をあげて喜びます。この喜びは家庭での食糧の確保問題に直結しています。学校給食は、子どもたちにとって希望の源です。
薪は各学校に配布されており、薪不足による給食調理の課題が解消されています。

9月17日撮影 ティアミケCBCCの様子


9月3日撮影 ティアミケCBCCの様子

Chilingani(チリンガニ)CBCC
チリンガニCBCCの調理スタッフによると、子どもたちに給食を準備する役割は非常に重要です。調理の様子を見ると子どもたちは嬉しそうです。

給食支援データ
合計支援給食数:145,347食
支援給食数(北部ムジンバ地区):31,682食
支援給食数(南部ブランタイヤ地区):5,586


Thanks to everyone’s support, we have been able to continue providing school meal assistance in both the northern and southern regions throughout September 2024. We are pleased to share a report on these activities below.

Northern Mzimba District

Kazengo Primary School

The children were overjoyed to return to school after the long summer break. There was especially noticeable excitement on the first day back, September 16th.

Kabuku Primary School

Thanks to the “Likuni Phala” (a meal provided as part of the school feeding program), the students at Kabuku Primary School are full of energy as they return to their studies after the long break.

Kaphuta Primary School

School meals not only keep children energized but also promote social interaction. During meal breaks, children engage in discussions on various topics, expanding their knowledge and social skills.

Matewu Primary School

“The students’ health has improved, and the number of children falling ill has decreased. Thanks to the porridge, they get the nutrition they need throughout the day,” said a nutrition teacher at Matewu Primary School.

Chamngulube Primary School
“I’m happy to be back at school after the long break, and I look forward to studying while enjoying delicious meals,” shared Moria, a 7th-grade student.
“We missed providing meals to the children every day. Now that school has resumed, I’m thrilled to see their smiles again, thanks to Seibo,” expressed a volunteer cook.

Kazomba Primary School
A day that begins with a hot meal is highly productive. The porridge greatly boosts the children’s motivation, resulting in higher attendance and active participation in class.

Southern Blantyre District

Holy Cross Kindergarten
According to the teachers at Holy Cross Kindergarten, the provision of school meals has led to an increase in enrollments. Many parents decide to enroll their children after confirming that meals are provided. Supported children consistently attend school, and parents value the meals enough to ensure their children attend regularly.

Sulema Kindergarten
After eating porridge, the children become more active, and their participation in class increases. The teachers are pleased that this has captured the interest of parents and is helping to promote new enrollments.

Tivwirane Kindergarten
Children under five eagerly look forward to the porridge meals. The hand-washing routine before meals is another highlight, spreading joy throughout the school.

Tiyamike CBCC
The children cheer with joy when meals are prepared. This excitement reflects the food insecurity they face at home. For many children, school meals represent a source of hope. Firewood is now distributed to each school, alleviating the challenges in preparing meals due to a shortage of firewood.

Chilingani CBCC
According to the cooking staff at Chilingani CBCC, preparing meals for the children is an essential role. The children are happy just watching the cooking process.

School Meal Support Data
Total supported meals: 513,300 meals
Meals supported in Northern Mzimba District: 31,682 meals
Meals supported in Southern Blantyre District: 481,618 meals

英数学館高等学校 イベントでのコーヒー販売
公開日:2024.10.21


2024年10月19日、広島県福山市の私立学校、英数学館高等学校様が、同じく福山市の炭火珈房ピトンという地元のコーヒー焙煎店とともに、「ウルトラロマンチックハロウィン」に出店しました。
その中では、炭火珈房ピトン様から伝授したコーヒーの製法をもとに、高校生たちがマラウイ産コーヒーを製造し、販売をしていました。
こうした地元のお店、人々との交流を国際支援に繋げていく活動は、とても独創的で素晴らしいと感じました。

コーヒーの売り上げを通して、マラウイの給食支援、地元の活性化に繋げて頂き、せいぼとしてもとても光栄です。
今後、学校オリジナルブレンドを、マラウイ豆と一緒にピトン様とも協働しつつ開発していくとのことでした。
これからの活動も楽しみです!
引き続き、どうぞよろしくお願いします。

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宮崎学園 国際・ボランティア部門で優秀賞受賞!
公開日:2024.10.18


第46回宮崎県高等学校総合文化祭にて、NPO法人聖母と活動をしている宮崎学園中学高等学校が、国際・ボランティア部門で優秀賞を受賞しました!
本当に、おめでとうございます!
発表のテーマは、「あなたの知らないフェアトレードの世界」で、一般的なフェアトレードの議論以上に、NPO法人せいぼが、アタカ通商株式会社と作り上げているユニークな利益の循環システムについても、触れて頂きました。

宮崎学園の皆さまとは、2021年から活動をご一緒しており、マラウイに対する関心から現地のコーヒーの調べ学習、それを使用したマーケティングや啓蒙活動など、幅広く活動をご一緒してきました。
(販売の様子の一部はこちら

その特徴の一番大きな点は、地元宮崎とマラウイというアフリカの国を繋ぐ活動という点です。
宮崎学園の生徒様は、もともとマラウイの方々から布を仕入れ、現地で作製してもらったものを、作製費用を払った上で輸入し、販売していました。
それを、現在は地元のB型支援の団体様と提携し、製造を依頼した上で、地元との繫がりも作りながら、商品を販売しています。
こうした準備を通して、マラウイが日本と近い存在になり、国内のボランティア活動が、海外ともつながります。

さらに、宮崎では宮崎学園様のリードにより、宮崎国際大学のグローバルリーダーシップセミナーでも、せいぼが講師としてお世話になり、その後宮崎西高校、宮崎南子高校など、多くの学校の学生がマラウイを通して国際支援の学習に取り組んでくれています。
こうして、多くの学生が地元から国際課題に目を向ける習慣、取り組む手法を身に着けることで、どんな社会課題にも、Think Globally Act Locallyの精神で活躍できるようになって頂けたら幸いです。

ドルトン東京学院の皆さまとの活動開始!
公開日:2024.10.14


2024年10月11日にて、ドルトン東京学園の皆さまとの「テーマラボ」の活動におけるイントロダクションを実施しました。
ドルトン東京学園は、「ドルトンプラン」というものに沿った学習を実施されており、以下のような要素が中心におかれています。

・「ハウス」:社会性を育む異学年のコミュニティ
・「アサインメント」:自主性と計画性を伸ばす学びの羅針盤
・「ラボラトリー」:学習を広げ深める小さな研究所

この小さな研究所の中で、ハウスとしての雰囲気を感じながら、せいぼも授業をさせて頂きました。
せいぼに関わってくれる人をどのように増やすか、マラウイ産コーヒーはどのようにマーケティングできるか、NPOの運営の方法にも関心にも持ってくれました。
今後具体的にどのように国内で私たちが活動を広めていけるのかについて、一緒に考えていきます。
そのことによって、生徒の皆さんが将来自分の仕事の仕方、手法を私たちを事例に考えてもらえるきっかけになればと思います!

北海道コカ・コーラボトリング様との協働授業
公開日:2024.10.11


2024年9月4日、北海道コカ・コーラボトリング株式会社様とともに、アップサイクル、サーキュラーエコノミーをテーマにしたオンライン講演会を実施しました。
北海道コカ・コーラボトリング様とは、BathCafeという商品の広報の際にご一緒させて頂き、せいぼとしてはマラウイ産のコーヒー(当日はコンゴ産も使用)のドリップバックを返礼品として、クラウドファンディングを実施しました。
こちらから、当時のストーリーを是非ご覧ください。

・マラウイ支援のサーキュラーエコノミー
この出会いをきっかけに、せいぼもさらにコーヒー事業、飲料水事業に関わる大企業の皆様が、どのように環境課題、将来の資源とビジネスの持続可能性を考えるいるのかについて、考えることができました。

マラウイの子供たちに給食を与えることは、将来の学校教育に繋がっていき、農業に加えて新しいスキルを身に着けた上での職業の獲得に繋がる可能性があります。
そして、その子供たちの収入が安定することで、次の世代の子供たちの教育、食事にも繋がっていきます。
こうした循環は、国全体の持続可能な発展と、循環型社会と経済(サーキュラーエコノミー)を作っていく形になります。
詳しくは、こちらの最新のレポートもご覧ください。

・マラウイコーヒーとアップサイクル
また、同時にこの活動に使われるコーヒーは、アタカ通商株式会社のスペシャルティコーヒーへのこだわりによって、マラウイ現地での農地とのコミュニケーションから、適切な取引値段が決まり、一粒一粒手摘みで収穫し、質の高い生豆が日本に適切に入ってくる循環を作っています。
このコーヒーが、せいぼの介入で学校給食に繋がることで、今あるコーヒービジネスの発展、将来の未来がある子供たちへの還元に繋がっていき、サーキュラー(循環型)と言える取り組みになります。

この取り組みに使われている北海道コカ・コーラボトリングズ様の商品は、コーヒーかすを使って石鹸で、かすという使い終わったものを体をきれいにできる石鹸に生まれ変わらせアップサイクルに繋がっています。
こちらで、詳しくご覧ください。

光塩女子学院での学習効果
以上のような循環型の経済と子供たちの成長を生み出し、商品の魅力としてアップサイクルを強調することで、良い協働を今後も続けていくことができそうです。
この内容が、以前同じく学習したりそな銀行様の企業が考える長期的なSDGsの達成、CSRを意識した商品の調達までのサプライチェーンの整理などの学習に、光塩女子学院の皆さんが繋げて頂ければと考えています。

学校では、今後コーヒーやBathCafeを販売していく予定です。
その販売企画、実施において、この商品の背景、社会的な意義について知り、それを発信する機会になればと思います。
授業に協力してくださった北海道コカ・コーラボトリングズの皆さま、誠にありがとうございました!

埼玉栄高校で活動開始!
公開日:2024.09.30


埼玉栄高等学校の総合探究部にて、国際支援のプログラムの一環としてマラウイについて、そしてコーヒーによる給食支援の仕組みについてお話をさせて頂きました。
皆さまとは、ボランティアアワードでお会いし、その中で「学生主体の町づくり」をテーマにした発表をお聞きしました。
自ら地元の企業の電話をし、協力を仰いだ上で実施している地域交流イベントや、その交流の輪を使った防災教育、子ども食堂などの展開にとても感銘を受け、学校に訪問をさせて頂いたところから、活動が始まりました。

その際、国際支援にも目を向け、生徒の皆さんが地元の子どもたちを始め、コミュニティ支援に目を向けていることに繋げ、海外のアフリカにあるマラウイという小さな国の共同体にも目を向けてみようという取り組みとなりました。
まさに、日本で実施した探究の取り組みを、海外の支援にも生かしていく応用に繋がっていければと思います。

初回授業はインターンで来ているオランダのLenneさんとともに英語を交えてマラウイを紹介し、日本、オランダ、マラウイの文化の違いなどについても触れることができました。
国際交流の授業としても、内容が深まり、良い授業でした。
また、日本を相対的に見て、独自の文化や課題について考える時間にもなりました。
日本が戦後に経験したチャリティによる給食支援の姿や、日本が東日本大震災の際に受けたマラウイからの支援など、日本の寄付文化に支えられてきた歴史も紹介しました。

こうして、日本から海外の支援をすることの意味を、一緒に考えていければと思います。
今後も、一緒に活動をするのを楽しみにしております!

洗足学園女子中学高等学校での活動
公開日:2024.09.15


2024年9月7日~8日、洗足学園中学高等学校で、マラウイコーヒーを販売して頂きました。
今回初めてとなりましたが、コーヒーのことをコーヒーチェリーの状態から分析的に発表してくれたり、ビジネスの仕組みをしっかり調べて説明を書いてくれていた展示を見て、とても感銘を受けました。

フェアトレードについての学習
実際に活動メンバーの一人が、生豆を仕入れているアタカ通商株式会社を訪問し、サプライチェーンについてもしっかりと学習をしてくれました。
また、フェアトレードをテーマに講演会も実施し、せいぼの代表からマラウイ産コーヒーを使った活動をする意義、学校給食の現地における重要性、そして日本で高校生ができることについても考えました。

実践的な学習から分かること
上記のような学習によっては、高校生たちが実際にサプライチェーンの中に入り、お客様にコーヒーを届けることで、マラウイの未来、農園の産業の発展に講演できる輪における活動を実感できます。

これからも、活動を応援しております。

8月の幼稚園への給食支援
公開日:2024.09.14

8月は北部ムジンバ地区の学校は夏季休暇期間中ですので、南部ブランタイヤ地区のみのご報告になります。

南部ブランタイヤ地区

Yankho(Bachi幼稚園の生徒)
「おいしい給食が私が母親と学校に向かう時に、一番楽しみにしていることです。」


2024年8月23日撮影 場所:Makiwa幼稚園
Makiwa幼稚園で園児たちが学校給食を食べている様子です。
現地スタッフによると、園児たちも給食の時間を毎日心待ちにしていて、子どもたちの成長に学校給食が直接的に関係しています。


2024年8月21日撮影 場所:Wapita幼稚園
学校給食を提供する際に、衛生的な環境で給食が食べれるように、石鹸と手を洗うための簡易的な水道装置も提供しています。写真はWapita幼稚園で給食を食べる前に園児たちが手を洗うために列になっている様子です。


2024年8月23日撮影 場所:Makiwa幼稚園
現地スタッフからのメッセージ
「給食の時間は子供達にとって一日のうちで最も楽しみな時間であり、誰もがリクニ・パーラ(提供している給食のメニュー)を食べるのを心待ちにしています。」


2024年8月21日撮影 Wapita幼稚園
現地スタッフコメント
「給食の時間、園児のほとんどが食べることに集中していて、教室がとても静かな状態です。その時間のことを私たちが「静かな給食時間」と呼んでいます。」


2024年8月21日撮影 場所:Yankho幼稚園
この写真はYankho幼稚園で給食を作っているボランティアスタッフの様子です。彼女は子どもたちに給食を提供して、喜んでくれるため、とてもやりがいを感じているといいます。

・8月中の給食支援の総数
合計支援給食数:6,954食
支援給食数(北部ムジンバ地区):0食 *夏季休暇期間中のため
支援給食数(南部ブランタイヤ地区):6,954食

岩倉高等学校でのマーケティングコンペ
公開日:2024.09.04


東京都台東区の岩倉高等学校では、せいぼのコーヒーブランド、Warm Hearts Coffee Clubのドリップバックを学校でブランディングして販売することで、独自の支援活動を展開しています。
その中で、デザインのコンペを行い、生徒同士が切磋琢磨してお互いにマラウイや販売する相手のことを考えたマーケティング学習に繋げて頂きました。
活動の中で有意義なコンペが行われ、4つの班からそれぞれ独創的なアイデアとそのデザインの背景がせつめいされました。

どれも素晴らしいアイデアとなり、一つのデザインが1位に選ばれた一方で、全てのデザインを用途を変えて使用していくことになりました。
こうして、高校生から出たアイデアが、マラウイを変えていく力を持ち、多くの人に受け入れられていく過程は、素晴らしいと思います。

当日の審査員には、国際開発コンサルとしてせいぼにボランティアで関わってくれているスタッフ、せいぼの学生スタッフ、そして私たちの実施するソーシャルビジネスコースに参加してくださっている高校生も来てくれました。
様々な年代からの評価があり、学習効果としてもとて有意義になります。

このコンペを経て、実際に学習を発表することになる文化祭の販売や、その後マラウイの人とのコミュニケーションの深化、さらなる国際理解と活動の進展を目指していく予定です。

宮崎西高等学校の皆さんの販売活動
公開日:2024.09.04


せいぼは、2024年3月に宮崎国際大学・宮崎学園短期大学地域連携センター事業として実施されたGlobal Leadership Seminarで講師を務めました。その後、セミナーの参加された高校生から多くの反響を頂き、その中でも宮崎西高等学校の学生から、具体的な活動のご提案を頂きました。
その結果、宮崎市の地元の店舗様と提携し、マラウイコーヒーと紅茶、そしてマラウイ産アールグレイで作ったクッキーを販売し、その売り上げを寄付するという活動に繋がっていきました。

宮崎西高校の活動については、こちらからもご覧ください!

この活動は、宮崎国際大学やその他の高校の皆さんにも影響を与え、現在宮崎県では多くの高校生大学生が、マラウイを通して国際的な視野を持ち、自分のできる活動を始めています。
その中の一つで、BOBOTEAという活動もあり、この中では宮崎国際大学の学生が中心になり復習の宮崎の高校の生徒が一つになって、国際課題に対して探究学習、マーケティング、実際のセールス、そしてマラウイの人へのレポート、他の学生や地域コミュニティへの活動紹介などによって、循環的で公共性の高い活動をして頂いています。

BOBOTEAの活動は、こちらから見て頂けます!

こうした活動により、宮崎の地元の人々、店舗、大学、高校生、そしてアフリカの子供たちと学生たちが繫がることで、とてもユニークな国際支援活動になっています。
これからも、独創的な地元との繋がりと、コーヒーとお菓子のペアリングなど、様々な可能性にトライしてほしいです!
せいぼは、こうして学生の活動を積極的に応援し、一緒にマラウイと日本の学生、教育を繋げていく活動をしています。
是非、こちらからその連携についてもご覧ください。

2024年7月の学校給食支援レポート
公開日:2024.09.03

2024年の学校給食支援のレポートとなります。

北部Mzimba(ムジンバ)地区
まず、北部のムジンバにおける給食支援の状態からご紹介します。
せいぼは、北部は小学校の支援を実施しており、もともと他のNGOからの引き継ぎや政府が学校のインフラを整備している学校に対する給食支援の担当をしています。

Kaphuta(カプータ)小学校
以下で、給食支援を受けている方々からのお言葉を紹介します。
「せいぼの給食プログラムは勉強する子供たちの間の社会的身分(貧富など)の差を少なくする手助けをしてきました。
給食の時間にはすべての子供たちが同じものを食べるのでほかの子供の食事を見てうらやましく思うということもありません。
(ほかの生徒と比較することなどを原因とする)ストレスや自分に対する不信感などの問題は克服されつつあり、子供たちは安心して勉強に集中することができています。」
(カプータ小学校のSHN(学校保健栄養)担当教員)

7月22日にカプータ小学校でlikuniPhalaの試食会が行われました。
この試食会は給食用のリクニパーラー(トウモロコシの粉が原料のお粥)を提供する3社(Rab’s、ETG、Mint&Honey)のうちより良い会社を選定するために開かれ、調理時間や色味、濃度や味などの観点から評価が行われました。


(リクニパーラーのサンプル)


(リクニパーラーの状態や温度、調理方法を確認するせいぼスタッフ)


(給食の作製を手伝うせいぼスタッフ)


(学校給食の担当者Chancy‐せいぼスタッフが子供たちに試食用のお粥を配る様子)


(児童からお粥の味などのフィードバックをもらう学校給食の担当者Darwin‐せいぼスタッフ)

Chamngulube(チャングルべ)小学校
私がチャングルべ小学校に毎日通い給食を準備するモチベーションになっている一つのことは、この給食プログラムがもたらす幸せです。
幸せとは給食を受け取る子供たちの笑顔を見ることだけでなく、彼らが健康になっていく様子を見ることでもあります。
給食が子供たちにもたらす幸せによって子供たちは強く、健康になります。
貧しいコミュニティなので、ほとんどの家庭の子供たちはせいぼの給食プログラムによって生活しています。
私はコミュニティ全体を代表し、せいぼが健康的な給食の提供を続けるよう願っています。」
(チャングルべ小学校のボランティア調理員の一人マリーさんより)

(調理をするボランティアスタッフのお母さん)


(学校給食を受け取る生徒の様子とそれを提供する母の会のボランティア)


(給食を受け取った子供たち)

Kanyerere(カニエレレ)小学校
せいぼの給食は児童たちをカニエレレでの授業に積極的に参加させてくれます。
教師として、元気で話をよく聞いてくれる教室はもっと多くのことを子どもたちに届けようというやる気をくれます。
(私と児童の)楽しい交流によってカニエレレ小学校での教育の質は向上しています。」
(カニエレレ小学校の教員より)

(カニエレレ小学校の教室での元気な児童たちの様子)

Chabere(チャベレ)小学校
チャベレ小学校はせいぼの給食プログラムの設立によって生徒の出席数の増加を記録しました。
特に大きな貢献は女の子の出席率の向上です。
田舎のコミュニティでは少女たちがとても早い段階で学校をドロップアウトする傾向にありますが、給食プログラムは彼女らを学校にとどめ、多くの女子児童が小学校の卒業認定を受けるまで学習を続けます。
このことはチャベレのコミュニティにおいて素晴らしい発展であり、せいぼがこの素晴らしい仕事を続けてくれることが我々の望みです」
(チャベレ小学校の学校教育委員会のメンバー)

Blantyre(ブランタイヤ)地区
ブランタイヤはマラウイ南部で、北部のムジンバに対してCBCC(地域が実施する子どもセンター)や幼稚園の支援も、せいぼが実施しています。
南部は北部と違い幼稚園制度があり、乳幼児の死亡率が高まった際にその状態が把握しやすい場所でもあります。
給食が早期の子供の発達段階で重要な要素になることが、体感できる場所とも言えます。

「メイズ(穀物の一種)の価格の上昇はさらに多くの家族が飢えることにつながっていますが、Katondo(カトンド)CBCCは毎月お粥を受け取っておりそれが重要な命綱となっています。
学校会議とコミュニティのメンバーたちはせいぼが子供たちに対して支援を続ける努力に感謝しています。」
(Katondoの学校会議のメンバー)


Tawina(タウィナ)の子供たちの中には親戚に頼って生活している孤児たちもいます。しかし、マラウイの厳しい経済状況においては出来高制の手間仕事のような職を見つけることさえも難しく、親戚達にとっても安定した収入を手に入れることは簡単ではありません。結果として、子供たちはせいぼが提供する学校給食に頼って生きています。

Kachimera(カチメラ)小学校の学校会議のメンバーはさらに多くの子供たちを学校に惹きつけ教育経験を養うための努力の一環として遊び場を建設しました。また、彼らは子供たちの健康と幸福を優先しきれいで衛生的な環境を確保しています。

Kachimera小学校の新しい遊び場では遊びを通した学びが促され、子供たちが身体的な活動を通して教育的なコンセプトをより効果的に吸収し理解することを可能にしています。遊びと食事を結びつけることによって子供たちはより楽しく相互的な学習経験を得ることができます。

せいぼの給食プログラムは単なる食事だけでなく笑顔と学習に対する愛ももたらします。学習とは冒険であり、子どもたちはいつでも勉強することが大好きで、せいぼに感謝しています。


Watipa小学校は子供たちの健康と福祉をサポートするためにせいぼから寄付された石鹸により、手指の衛生の促進をしています。
「我々はせいぼのやさしさとゆるぎない支援に感謝しています」(Watipa小学校のディレクターOmegaさん)


「Atamandike2の調理師として私はこの給食プログラムから素晴らしい利益をうけています。
私は学費を払うことができませんが、私の3歳の子供は私が調理に来る際はいつも私と一緒に学校に来て授業を受け、栄養豊富なお粥を食べています。」
(Mwangaさん)

「子供たちの親へのインタビュー」

私の名前はGrace(グレース)です。私と私の息子Mphatso、そして私のすべての家族に対するせいぼのサポートに心から感謝したいと思います。
Mphatsoが小学校に入学するところで、私は彼が目覚ましく成長し賢くなっていくのを日々目の当たりにしています。
教育を受けることに加え、彼は健康に良い栄養豊富なお粥からも恩恵を受けています。
せいぼによる救済はわたしたち家族が困難に直面しているときに助けを与えてくれました。
私はせいぼに神の祝福があり、私たちをサポートしてくれたようにほかの人たちを助けることができるよう願っています。
MphatsoがTikwere幼稚園に通っている間に私は中学校に通って、高校進学のための試験、JCE試験(Junior Certificate Examination)に合格することができました。


私の名前はJudith(ジュディス)で、Favourの母親です。
私はFavourがTikwere幼稚園を卒園し、小学校に入学する準備ができていることにワクワクしています。
私はFavourに提供された無償教育、栄養価の高い食事、その他の重要なリソースに関してせいぼに感謝しています。
シングルマザーとして私はたくさんの困難に直面してきましたが、せいぼの支援のおかげでFavourが学校に行っている間に私は家族のために働くことができます。Favourはものすごい成長をとげ、アルファベットを唱えること、1から100まで数えること、読み書き、友達と交流することなど様々なことをマスターしました。
私は彼女の小学校に向けた準備が十分であり学問的に優れた能力を持っていると確信しています。
せいぼの図り切れないサポートとFavourの将来への投資に感謝します。

給食支援全体の数
支援給食数(ムジンバ地区)全体は、276,805食となりました。
また、以下が具体的な学校での給食提供の状態となります。

支援給食数(ブランタイヤ地区)は、41,154食となり南部でも安定した数量の食事を出すことができました。
これからも、どうぞよろしくお願いします!