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2024年6月 活動レポート
公開日:2024.07.25

2024年6月も、マラウイ北部南部では皆様のおかげで学校給食を提供することができました。
この度は、誠にありがとうございました!
以下で、中心ンとなるレポートを載せさせて頂きます!

北部ムジンバ地区

・Kaphuta(カプータ)小学校
● 毎日の給食を食べれることによって、子供達が毎日元気に授業に参加ができて
います
● リスクを防ぐために、衛生状況に細心の注意を払いながら、調理がボランティア
によって行われています
● 6月21日には、衛生状態や子どもたちの健康状態に関して、ムジンバ地区学校栄
養コーディネーターの視察と監督を受けました


・Chabere(チャベレ) 小学校

● この学校は最も田舎に位置するの学校の一つであるため、教育をそれほど重視
していませんでしたが、学校給食支援が子供たちを学校に送り出す理由になって
います
● 課題の一つとして急激に生徒数が増加しているためキッチンでの事故のリスクが
高まっています。こうしたリスク軽減のための支援も今後行なっていく予定です

Kanyere(カニェーレ)小学校

● この学校も私たちの拠点から遠い場所に位置する学校で、女子生徒の高い登録
率・出席率を記録しています。女子が教育を受けることができることによって、男
女平等のが促進されています。この学校で教えている先生は「女子に教育を施す
ことは、世界全体を教育すること」と述べています。
● また6月21にムジンバ地区学校栄養コーディネーターの視察と監督を受けました

・Kazomba(カゾンバ)小学校

● 「子ども達の健康が劇的に改善しています。学校給食のおかげで以前のように定
期的に病気になる生徒がいなくなりました。」- カゾンバ小学校副校長

・St. Paul’s(セント・ポール)小学校

● 「以前までは子ども達は授業に興味を全然持っていませんでした。多くの場合、彼らは外で遊ぶために授業をサボっていましたが、今では給食があるので、授業に出席するようになりました」-セント・ポール小学校教師

南部ブランタイヤ地区
・Holy Cross(ホーリー・クロス)幼稚園

写真は、学校給食の調理のためにストーブに火をつけている様子。
環境のために可能な限り伐採は行わず落枝などを活用しています。


また、上記の写真給食を準備しているお母さんの様子です。
給食を調理するにあたって、十分な栄養分の確保のために配合する分量などを正確に測っています。
以下の写真は、実際の給食の写真です。

・Makwika(マクウィカ)幼稚園

以上の写真は、子供たちに栄養がもたらされることを知っているため、愛情込めて準備するボランティアの顔には、笑顔が浮かんでいます。

・Bachi(バチ)幼稚園

写真は給食を調理し、子ども達のためにお皿に配る様子です。

・Sulema(スレマ)幼稚園

写真では、衛生状況の改善のために子ども達が列になって給食の前に手を洗っています。

・Tiyamike(ティアミケ)Comunity-based Childcare Centre

写真は、ボランティアスタッフが学校給食調理のためにストーブに薪を焚べている様子です。

最後に(マラウイスタッフからのメッセージ)
皆様のご支援がこのような瞬間を可能にし続けています。皆様の寛大さによって、私たちは毎
日、生徒たちに食事だけでなく、喜び、栄養、そして希望の瞬間を提供することができます。今後
ともご支援のほどよろしくお願いいたします!

Northern Mzimba District

Kaphuta Elementary School

By providing daily meals, children are able to participate energetically in classes every day.
To prevent risks, cooking is done by volunteers with careful attention to hygiene.
On June 21, they received inspection and supervision from the Mzimba District School Nutrition Coordinator regarding hygiene and the health of the children.
Chabere Elementary School

As this school is located in one of the most rural areas, education was not emphasized, but school meal support has become a reason for children to attend school.
One of the challenges is the rapid increase in student numbers, leading to increased risks of accidents in the kitchen. Support to mitigate these risks is planned for the future.
Kanyere Elementary School

This school also is located far from our base and records high enrollment and attendance rates among female students. This promotes gender equality by ensuring girls receive education. Teachers here believe “educating girls is educating the whole world.”
They also received inspection and supervision from the Mzimba District School Nutrition Coordinator on June 21.
Kazomba Elementary School

“Children’s health has dramatically improved. Thanks to school meals, students no longer get sick as often as before.” – Vice Principal of Kazomba Elementary School.
St. Paul’s Elementary School

“Previously, the children showed no interest in classes. Often, they would skip classes to play outside. Now, with meals available, they attend classes.” – Teacher at St. Paul’s Elementary School.
Southern Blantyre District

Holy Cross Kindergarten

The photo shows starting a fire on the stove for cooking school meals. They utilize fallen branches to minimize cutting for environmental conservation.
Another photo depicts mothers preparing school meals with careful measurement to ensure sufficient nutrition.
Makwika Kindergarten

The photos show volunteers preparing meals with smiles, knowing they are providing nutrition to children who need it.
Bachi Kindergarten

The photo shows cooking and serving meals to children.
Sulema Kindergarten

In the photo, children line up to wash their hands before meals to improve hygiene conditions.
Tiyamike Community-based Childcare Centre

The photo shows volunteer staff lighting a fire for school meal cooking.
Final Message from Malawi Staff
Your support continues to make these moments possible. Thanks to your generosity, we can provide students not only with meals but also moments of joy, nutrition, and hope every day. We sincerely appreciate your ongoing support!

京都大学医学部付属病院様にマラウイコーヒーをご提供
公開日:2024.07.23

同志社大学の学生団体Philia様を通して、京都大学医学部附属病院にマラウイコーヒーが寄贈されました。
この度は、コーヒーをこのような形でご使用を頂きありがとうございます!
とても光栄です!

同志社大学の「レモネードスタンド Philia」は、神学部の学生たちを中心に活動をされている学生団体です。 団体名はギリシャ語で「友愛」「愛情」を示していて、小児がんを抱える子どもたちのための活動となっています。
NPO法人せいぼとは、同志社大学の学園祭でレモネードスタンドと一緒にコーヒーをご使用頂きました!

日本の子供たちと、マラウイの子供たちの支援が、双方で繋がり合うことができる、良い機会になりました。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

長崎国際大学のPOPUPショップ
公開日:2024.07.18


7月16日~18日にて、長崎国際大学の学生とともにマラウイ支援のためのコーヒー、紅茶の販売を実施しました。
人間社会学部 国際観光学科のヴァンドゥーセン・ブレンダン教授の呼びかけにより、ゼミの学生とともに学習会を開催後、支援国について調べ、実際にマーケティング戦略を学内で検討し、セールスの実践を行いました。
学習会については、こちらもご覧ください。

九州で最初の大学との公の取り組み

こうした機会を通して、NPO法人せいぼと大学との間の絆も深まり、国際支援の具体的な実践例として、九州の大学では初の試みとなりました。
今後、学生とブレンダン教授と協働し、さらに継続的な取り組みのために、学習ツールの開発なども手掛けていくことも予定しています!

※せいぼと大学との協働については、こちらもご覧ください。

毎日新聞様からの取材

2024年7月16日、毎日新聞様からの取材もあり、長崎国際大学のブレンダン教授とNPO法人せいぼ代表の山田が対応し、大学の実践的学問的取り組みについて紹介しました。
マラウイという国を始めて聞く方も地域として多く、その子供たちの給食支援を長崎から支援するという取り組みは、とてもユニークなものとなりました。

こちらから、オンラインでも記事を見ていただくことが可能です。

今回の支援の成果
今回の活動によって、現在マラウイで学校に通う生徒の子供たちの数で、約55人が1年間学校で給食を食べることができる金額に相当する寄付が集まりました!
この度は、誠にありがとうございました!

マラウイの給食に大事さについて、改めて聞いてみた
公開日:2024.07.06


せいぼのボランティアの友吉真央さんが、マラウイで給食支援に関わっているFuture Namachaさんにインタビューをしてくださいました。
改めて、給食支援の重要性について、分かって頂ける内容になっています!

その中でも、特に大切な2つを皆さんにも共有したいと思います!

Q.マラウイから見て日本はどう見えてるのか?
日本人はとても優しくて、連絡もマメにしてくれる!

Q.マラウイで生活していて大変なこと、そしてマラウイについて知ってもらいたいこと
まだまだ給食を作るためのストーブが足りなかったり、水を運ぶための井戸が少ない。
インフラが少なくて困ってる

友吉さんの感想
私は今日Futureさんとお話をして、日本人がマラウイの方に優しくて、マメな性格だと思われてるのが嬉しく思いました!
また、部屋に飾ってあったアニメのぬいぐるみの話もして住んでる国は違えど同じ話で盛り上がれて楽しかったです!
また次のミーティングをご期待ください!

これから、高校生に「マラウイニュース」でマラウイを身近に感じて頂ける内容をお届けしていきます!

※Futureさんについてはこちら

築地教会150周年祭に参加しました!
公開日:2024.07.01



2024年6月30日、築地教会創設150周年記念の日にて、NPO法人せいぼも参加させて頂きました。
パリミッション会が、長崎のキリシタン発見の後東京の再宣教を行い、築地教会はその拠点ともなりました。

建物はフランスから来たボアソナードという法学博士が協力し作られ、その後もフランス共同体とのつながりが強い教会でもあります!
教会が社会的な機能としても、とても重要な役割を果たしていることが、築地教会を通して分かる一日でした。
さらに、日本のキリシタンの歴史やそれが築いてきた日本独自の歴史のアイデンティティも確認することができました。

せいぼも、マラウイと日本を繋ぐNPOとして、日本の団体としてのアイデンティティも保ちつつ、成長していければと思います。
貴重な体験をありがとうございました!



On June 30, 2024, on the occasion of the 150th anniversary of the founding of Tsukiji Church, we had the privilege of participating, together with the non-profit organization Seibo Japan.

The Paris Mission conducted re-evangelization in Tokyo after the discovery of Christians in Nagasaki, with Tsukiji Church becoming one of its key centers.
The building was constructed with the assistance of a French legal scholar named Boissonade who came from France, and the church has maintained strong ties with the French community since then.

Through Tsukiji Church, we could see how churches play a very important role in society beyond their religious functions.
Additionally, we were able to confirm the identity of Japan’s Christians and the unique history they have contributed to Japan.

As Seibo Japan, an NPO connecting Malawi and Japan, we hope to continue growing while maintaining our identity as a Japanese organization.
Thank you for this valuable experience!

白百合女子大学オリジナル商品「知識を愛に変える」
公開日:2024.06.29


2024年6月より、NPO法人せいぼは、白百合女子大学のグローバルビジネスプログラム科目「リーダーシップ応用」にて協働させて頂いています。

コースの内容
グローバルビジネスプログラム科目「リーダーシップ応用」では、自らの強みを生かす全員参加型リーダーシップを発揮しながら、グローバル社会における問題点を分析し、解決策を探ります。具体的な取り組みとして、2024年度はマラウイへの学校給食支援活動を行うNPO法人せいぼの協力を得て、マラウイの紅茶生産者、輸入・販売に携わる企業、消費者、そしてそれら全てのステークホルダーの橋渡し役となるNPO、それぞれの視点を学んでいます。

詳しくは、こちらのリンクからご覧ください(^^♪

継続的な提携
現在、コーヒーの継続的な販売を通して、マラウイについての学習の成果を最大化していくためにも、オンラインでオリジナルパッケージを販売しています。
今後もせいぼは、こうした大学生との活動を通して、マラウイを広めていければ幸いです!
商品は、こちらからご覧いただけます。

Charity&Philanthropyについての講演をしました!
公開日:2024.06.29


以下の”Charity and Philanthropy”というイベントを、2024年6月27日、上智大学グローバルコンサーン研究所様のイベントとして実施させて頂きました。
企業や学校関連の社会人の方を入れた形での学生を交えたワークショップを行い、チャリティ(純粋に善を行っていくたいという人間の倫理観、感情)が、どのように経済活動の中で根付き、発展していけるかを企業、学校関係者、学生など色々な年代、セクターの方とお話しすることができました。

一方のPhilanthorophyは、SDGsやCSRなど戦略的な社会貢献、株主へのPR活動、サプライチェーンに関わる人への還元のことを指し、こちらばかりに偏ることでSDGsWashや真のコンセプトがない企業、NPOにもなる可能性があります。
今回のイベントによって、多くのセクターの方が様々な感想を持ってくださいました。
以下で、その内容を共有させて頂きます。

【高校1年生女子】
今回の「チャリティとフィランソロピー」というテーマを見たとき、この二つの単語の違いさえわからなかった。しかし、このワークショップを通し、チャリティは人を助けたいという感情から行うものであり、短期間の活動であること、フィランソロピーは計画的で、長期間の活動であることを知った。
今回一番印象に残ったことは、日本人がチャリティに対してあまり良いイメージを抱かないという話だ。

私は今まで学校内でのチャリティ活動しかしてこなかったため、まだこの壁にぶつかったことはない。しかし、社会全体の動きを見ていると、人のためにいいことをするということに抵抗がある人が多いと感じる。今後、チャリティ活動をするにあたって、一番の障害になる恐れがあるのは、この問題だと思う。
今回のワークショップで山田さんがおっしゃっていた “Charity begins at Home” 「チャリティは身近から始まる」 という言葉がこの問題の解決につながると考えた。
私は今後、身近な人から、チャリティに関心を持ってもらえるよう、働きかけていきたいと思った。

【高校三年生男子】
私は日常生活で「フィランソロピー」という単語を聞いたことはあまりないが、感情的な衝動によって困っている人を助けるためにすることが多い「チャリティ」に対して、社会全体への活動を戦略的に行っていくことが「フィランソロピー」と一般的に呼ばれていると知った。
また、実際にグループワークを通して、「社会にとっていいこと」と言われて思い浮かべるものには、社会全体に当てはめることのできる健康や環境問題などと、特定の相手に対して行われるボランティア活動などに分けることができるとわかった。
自分たちが社会に対してできる行動はそれぞれ方法や目的は違うかもしれないが、活動を行うきっかけは沢山ある。今後も活動に携われる機会を活かして自らの学びを増やしていきたい。

【大学生 女性】
チャリティーとフィランソロピーのワークショップは、自分と社会貢献の関わり方を深く考え直すきっかけになったと感じています。
私は過去のボランティア活動の中で、一時的な慈善を提供しただけで、本質的な問題の解決には至らないことに自分の無力さを感じることがありました。しかし、ワークショップで他の参加者も同じようなジレンマを抱えていることを知りました。

ワークショップによって、社会貢献の方法は人によって異なることを理解し、自分の理想の関わり方はチャリティーを続ける中で機会があればフィランソロピーへ移り変わることだと考えました。
将来の進路に悩んでいる時期だったため、より多くの気づきを持って帰ることができる素晴らしいワークショップでした。

【社会人 女性】
自分や相手の考えを深め、各人の考えを分かち合う場でした。
仕事の中でも、ワークショップに参加する場面はありますが、仕事に関する内容が多く、どうしてもどう今回のワークショップでの学びを商売に繋げるかが頭に常によぎります。
しかし、今回は、歳も違い、学生や社会人一緒になって、一人ひとりの意見をお互いにきちんと聴くことで、自分の考えが深まるように感じました。

VUCA時代と言われる昨今、解決できない問題を紐解いていくには意見の戦いでもなく、誰かの意見に追従することでもなく、他人の考えをきちんと聴き、素直に受け止めて、自分の中で再考することが、1つ解決の糸口になるように感じました。

そしてふと自分の生活を思うと、最近、意外と人の話をきちんと素直に聴いてないことに気付かされます。
そんな態度と気持ちでいて、目の前の他者と本当に分かち合うことができるのだろうか?と感じます。
今回のWSを通して、改めて素直に相手の話を聴くことの大切さを思い出したので、実生活にも生かしたいと思いました。

皆さん、ご参加誠にありがとうございました!

サステナビリティ展 in 成蹊大学に参加しました!
公開日:2024.06.29


2024年6月23日、NPO法人せいぼは法政大学国際高等学校の有志の学生の皆様と、【フェアトレードむさしの】武蔵野市男女共同参画フォーラム2024 映画上映会&トークイベント「映画 『バレンタイン一揆』 から見る女の子たちの挑戦と子どもの権利」のブース出展を行いました。
当日は、フェアトレードやサステナビリティをテーマにしたイベントとなり、映画の上映や出展者同市のコミュニケーションの場となりました。

今回から、活動に法政大学国際高等学校の学生も関わって頂きました。
今後、自分たちでコーヒーのブランドを立ち上げ、活動を進めていくための最初の一歩となりました。
せいぼの実施しているWarm Hearts Coffee Clubは、アタカ通商様を通した現地との透明性の高い流通経路、産地への還元に加え、その売り上げが原産国の未来につながる給食支援となる点を、世界の未来への「持続可能性」(サステナビリティ)ととらえています。

さらに、せいぼの考えるフェアなトレードは、現地から通商会社を通した正確な取引と、健全な市場への提供、そしてそれをチャリティにつなげ現地に還元するサプライチェーンです。
これからも、こうしたマラウイを通した独自のコンセプトを、団体のミッションとして広げていきます。
商品については、こちらもご覧ください。

ブラザー工業様とのチャリティイベント
公開日:2024.06.29


2024年6月16日、ブラザー販売株式会社様のブラザー東京ショールーム(京橋)にて、せいぼじゃぱんの学生チームロゴ入りTシャツ作成ワークショップを行いました。
今回のワークショップ、「持続的な未来」に向けてメディア事業や学生団体イベント運営などを行っている株式会社ミラサス様のご紹介によって実現しました。

イベントの趣旨

せいぼじゃぱんのスタッフメンバーの多くが大学生や高校生であるため、学生チームとしての新たなアイデンティティとして、せいぼオリジナルロゴを参考に新たなロゴをデザインし、そのロゴを使用してTシャツを作成しました。

ワークショップではブラザーグループの歴史や事業内容、ファッション産業を取り巻く環境問題や人権問題を筆頭とした多様な課題について学び、それらに対するブラザーグループの取り組みや実際に使用するTシャツの環境配慮性などを学びました。
その後のワークショップではブラザー工業様のプリンターを使用し、スタッフ全員がTシャツ作りを行いました。

スタッフの感想
今回のワークショップではブラザー様のご協力でせいぼのオリジナルTシャツを初めて作らせていただいただけでなく、アパレル産業を取り巻く大量消費や環境破壊などの社会問題について学びました。先進国に住む私たちによる影響で多くの発展途上国が被害を受けているという現実を知り、責任を持って生産、消費することの重要性を痛感しました。この学びを機に自分の消費行動を見直して、できるだけ無駄な買い物をしないように心がけたいです。
M.S. 大学1年

ワークショップを通して、単にTシャツを作るだけではなく、ブラザーの環境に対する取り組みを学ぶことができました。完成したTシャツを着ることで、更に一体感と環境への意識を持って今後の活動に臨むことができそうです!
(K.K. 大学3年)

最後にこのような機会を作ってくださった、ブラザー販売株式会社様、また株式会社ミラサス様に感謝申し上げます。とても貴重な経験になったとともに、同じ服を着ることによって、より一層今後の活動に一体感を持って取り組むきっかけになったと強く感じています。
今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

せいぼの学生との取り組み、活動についてはこちらをご覧ください

千葉経済大学のグローバル経済史の授業が始まりました!
公開日:2024.06.27


2024年6月より、千葉経済大学の「グローバル経済史」の授業を担当しています。
テーマは主に、以下のような点になります。

マラウイへの学校給食への付加価値

アフリカのマラウイを、貧困国である一方で70%の物質的サポート(material support)が親戚(family)によって実施されていることに触れ、その共同体的性格を意識し、学校給食を地域コミュニティの中に根付かせ、学校に未来の世代が通いやすくすることの付加価値を考えています。
(詳しくは、Malawi Education Report 2022を参照)

それは、マクロ経済的な国の将来を担う人材の育成という側面に加え、70%を占める農業に従事する共同体におけるミクロレベルでのコミュニティ育成、子どもたちの健全な成長、母子家庭が多い家庭の経済的安定にもつながっていきます。

マラウイコーヒーにおける付加価値

上記でも触れた農業のうち、外資産業として3番目にランクインする産業が、コーヒーになります。
北部のコーヒーは、タンザニアのキリマンジャロにも地理的気候的条件は近く、質の良いコーヒーが収穫されます。
このコーヒーを長年輸入しているアタカ通商株式会社と提携し、NPO法人せいぼが給食支援のためにコーヒーを使用することで、間接的に現地の産業の育成に繋がります。

※NPO法人せいぼとアタカ通商株式会社の提携については、こちらでもご覧ください。

また、その産業が原産国に給食支援として還元されることで、循環型の経済を生み出し、NPOとの提携が企業にとって新たな市場(マラウイなどのコーヒーがシングルオリジンで地位を十分確立していない豆)を開拓する上でも重要になります。
SDGs的な戦略については、こちらもご覧ください。

企業にとっての付加価値
アタカ通商様だけではなく、アフリカを長期的なビジネス戦略の中で重視するようになってきている国も増えています。

「2050年にはアフリカの人口が約25億人(世界の4人に1人)になると予想される。都市化が進むと増加の勢いは落ちるが、日本をはるかに上回る人口と若さは、国家運営の舵取りを間違えなければ大きなパワーを秘めている。」
(『超加速経済アフリカ‐LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図』より)

アタカ通商株式会社の社長、荒木様も「アタカ通商がマラウイコーヒーを選んだ理由にはビジネス的な戦略が関係しています。」と述べていらっしゃいます。
こちらから、詳しい情報を見て頂けます。

マラウイの給食支援の重要性
約100年後は、Global Development Indexに寄れば出生率の65%がアフリカから生まれるようになり、IT技術アウトソース先も、インドや中国から、アフリカになっていく未来も考えられます。私たちNPO法人せいぼは、その中でも英語が話せ、人口の半分が24歳未満、そしてアフリカで唯一戦争を経験していないマラウイという国の食と教育に繋がる給食支援を実施しています。
(詳しくは、こちらから)

大学生と協働する意味

こうしたNPOの持つ国際的な社会課題の中でも、給食支援は今ある命をどのように未来につなげるかという課題です。
それはとても長期的な目線が必要であり、おそらくSDGsの中でもかなり取り組む上での抽象度が高く、正確なデータも少ないのが現状です。
しかし、その中でも大学生を始め、小学生~高校生も含めて若い日本の学生とこの課題に取り組むこと、さらに言えば実際に国際課題に関わる経済に入って頂くことがとても意義深い活動になります。

千葉経済大学の皆様とも、現在コーヒーが産地で生産され、通商会社により輸入され、それをNPOが社会的ミッションを土台にブランディングして販売するというサプライチェーンを知って頂きながら、その中に入って頂き、学生独自の販売方法、経路をつかんでいただく学習を実施しています。
こちらから、いろいろな事例を見て頂けます)

・提携学校の募集
私たちは、様々な大学や高校を中心に、こうした経済、マーケティング、NPOの運営、国際開発、関係について、学ぶことができる機会を、多くの学校と創出しています。
こちらから、詳しい提案内容をご覧ください。

沖縄県立那覇国際高等学校様のコーヒー販売
公開日:2024.06.24


沖縄県立那覇国際高等学校様は、2024年6月13日~14日、マラウイコーヒーを販売することによって、給食支援にご協力を頂きました。

イベントまで短い時間の中、コーヒー好きの生徒様がみんなで一致団結し、イベントを盛り上げてくださいました。
販売の前には、オンラインで数回時間を取り、せいぼのスタッフとコーヒーのフェアトレード性や産地の様子、さらにはマラウイの給食支援の効果とそれが生み出す好循環について、考える時間を取りました。

沖縄という外国人や海外の人との交流も多い環境の中で、世界の人口の流動やそれに対する日本の姿勢も、考えることに繋がったと思います。
MALAWI EDUCATION STATISTICS REPORT 2022によれば、特にマラウイは共同体の大人の給食支援への協力体制が多く、持続可能性が現地で高い国となっています。
また、IT人材の育成に対して日本はJICAを通してIBM社などから技術者を送り、アフリカではJICA派遣率が最も高い国となっています。

SDGsの「食」や「貧困」に関わるテーマは、他の目標と比べて長期的な視野が必要になり、取り組みが直接的にビジネスとの繫がりが見えづらい点があります。
一方で、その人的資本の育成に対して視野を持った会社は、逆に少なく重要になってきます。

こうした人的資本も考えた環境と資源に目を向けることに、今回のマラウイのコーヒーにおける「コーヒー2050年問題」や気候変動の課題も関わっています。
沖縄でも、これから地元の企業様や他の学校法人様とも繫がり、学びと支援の機会を広げていければ幸いです。
今後も、活動をご一緒できることを楽しみにしています。

2024年5月の活動レポート
公開日:2024.06.20

2,024年5月も、皆様のおかげで給食支援を継続することができております!
以下で、主な学校の様子を、写真で紹介をさせて頂きます。

Kazomba(カゾンバ)小学校

カゾンバ小学校では学校給食プロジェクトが始まって以来800人を超える子供たちに給食を提供し、高い継続率を誇っています。
校長は「ほとんどの子供は家で十分にご飯を食べることができません。けれども給食のおけげで子供たちは学校で食事をし、集中して授業に臨みことでよく勉強できるのです。」と嬉しそうに話しています。

Kaphuta(カプータ)小学校

かつてカプータ小学校では多くの子供、とりわけ女子生徒の進学への関心が低下したために高い退学率を記録していました。また、このような子供たちのほとんどは小学校の上級さえも進むことができませんでした。しかし給食プログラムが取り入れられたことで全ての子供が毎日学校へ来て卒業するまで授業を受けるというやる気に溢れています。

Mzimba(ムジンバ)LEA

給食調理ボランティアの女性は「このプログラムは私たちの子供のためであり、子供が給食から最高の栄養や意欲を得られるようにすることが私たちの責任です。」と誇らしげに語っています。

Machelecheta(マチェレチェタ)小学校

せいぼの給食プログラムは地域コミュニティと子供たちの社会的な関わりをも促進しています。以前は子供たちと親の間に良好な関係性はなく、恐れなしに親を手伝うことさえもできませんでした。しかし、給食休憩に家族で過ごす時間を持つことでそれぞれの話を共有し、今や子供たちは気楽に親に悩みを相談しています。

Chamngulube(チャングルーべ)小学校

「美味しい給食を子供たちに配る時間が私の幸せです。給食は子供たちの学校でのやる気だけでなく健康も促進させています。彼らはエネルギーに満ち溢れながら成長しています。」そう話すのはボランティアの女性です。

St.Paul’s(セントポール)小学校

給食から得たエネルギーで積極的に授業に参加しています。

小学校の持つ課題

道路網の整備が不十分なため、Chabere(チャベレ)小学校とKanyerere(カニェレレ)小学校へは手持ちの自動車で給食の材料を運ぶことができません。したがって、給食を届けるために毎月自動車を借りる必要があります。