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せいぼのはじめ
せいぼのはじめ
地域おこし

2007年、のちに学校給食事業の始まりの地となる、アフリカのマラウイに、ビーハイブという職業訓練センターを立ち上げました。これが私たちの活動の始まりとなったのです。ビーハイブは、チリモニという地域に建てられ、現地の人々に仕事を提供したり、教育をしたりすることを通して、現地の必要性に向き合い、その人々の共同体の意識を変革させ、発展させていくことが狙いでした。9つの仕事の種類があり、400人の従業員を抱えており、規模としては大きなものです。
そこで得られた利益は、現地の子どもたちの保育のために使われます。その地域密着の施設は、マザー・テレサ チルドレンセンターと言い、そこにいる子どもたちの成長のために使われています。センターでは、生後6ヶ月から6歳までの子どもたちがおり、一日の保育を行っています。その多くの子どもたちが孤児か、様々な事情を抱え、生きていくのが困難な子どもたちです。

社会貢献事業のためのビーハイブ
動画の要約を読む
山のふもとにあるチリモニという村に位置するのが、ビーハイブです。ビーハイブは、地元の人々によって管理されているもので、建物を作るためのレンガ作り、コンピューターなどのIT(情報技術)、さらには重機の貸し出しなどの仕事によって成り立っています。
全ての仕事は、非営利の形で行われています。余剰利益は、全て次の仕事のための経費、もしくはさらに大きな社会貢献型ビジネスの形を作り上げていくために使われています。例えば、ローマ教皇であるヨハネ・パウロ2世によって促進されているIT学校や、マザー・テレサ チルドレンセンターのために、事業で得た利益が使われています。
育児センターの動画をご覧ください。
動画の要約を読む
マラウイのチロモーニでは子供達が幼児期に質の良い教育を受けることができるようにマザー・テレサ・子供センター(MTCC)という施設を置いています。MTCCと地元保育園が連携したパートナーシップという取り組みによって、本やおもちゃの貸し出しを行っています。また、MTCCの奉仕活動チームによって、保育士に子供達が教育に対して求めているニーズを理解させ、保育園の環境を整えていくことを目指しています。奉仕活動チームは実際に地元保育園を訪れ、子供達との交流を通して正しい教育方法を保育士たちに示したり、ワークショップを通じて幼児期の成長に必要な基礎知識や子供たちが学力を向上させるために彼らに求められることについて指導を行っています。また公衆衛生改善クラスでは、保健衛生ワークショップの一環として、チロモーニの保育園でバケツと石鹸が配布されました。 MTCCによるサポートは子供達へ質の良い教育を提供するだけでなく、保育士たちに仕事をすることの楽しさや満足感与え、彼らの生活をより良いものへと導く機会を与えているのです。

更なる挑戦

2015年早期において、ビーハイブは経済的には自給自足が可能になっていました。しかし、責任者であるピーター・ンカタは、状況を慎重に見ていました。そんなときに彼は、保育園の子どもたちの多くが栄養失調で苦しんでいるという知らせを受け取りました。 それと同時期に、国連のWFP(国際連合世界食糧計画)の発表によると、マラウイでの食糧飢饉が過去10年の中で最悪の状態であるとの警告もありました。ピーターは、マラウイのたちに何が一番必要なのかについて、真剣に考えました。

ちょうどその頃、ピーターはサワコ・ネビンという、マラウイに住む日本人の方に会う機会を持ちました。サワコさんは、日本のNGOを長く関りを持っており、そのNGOは、マラウイの北部で学校給食支援を始めた団体でした。しかし、その始めた年が、日本から米粉をマラウイに送った最後の年となり、支援はそれで止まってしまいました。 それでは、現地の子ども達はどうなるでしょうか。そして、私たちはその彼らのために何ができるでしょうか。ピーターを始めとして、多くの人々がそれについて考えました。


せいぼの活動開始

飢餓は、チャリティだけの問題ではありません。それは、何が本当に正しいことか、つまり正義とは何のかという根本的な問いに繋がってくるものです。そこでせいぼは、飢餓に苦しむ全ての子どもたちへの共感を覚え、その状況に応えていくこととしました。  こうして、せいぼの学校給食事業は、2016年2月11日に開始され、その年の終わりには14,000人以上もの子どもたちに給食を届けることができました。その子どもたちは、現地の40校の保育園、12校の小学校に通っている子ども達です。世界中の子どもたちを飢餓から救うという大きな目標の第一歩は、小さな一歩から始まるのです。

「せいぼ」という名前の持つストーリー

2015年のピーターは、サワコ・ネビンとの出会いを通じて、彼女の卒業した高校の名前には、「せいぼ」という名前がついていることを知りました。その「せいぼ」は、日本語の中での印象では「母の子どもに対する愛」、「母の子ども達の教育に注ぐ愛」などを思い浮かばせます。こうした母の姿をもとに、せいぼも、母が子どもに色々な形で愛情を注ぐように、学校給食を通してお腹が空いた子どもたちに愛を注いでいこうと決めました。こうした母の象徴的な姿を具体的に示してくれている映画のセリフがありますので、ご紹介します。

「わたしの母は、学校に行ったことがありません。そして母は私に『あなたは勉強を喜んでやらなきゃいけないのよ。そうすれば、私よりもずっと立派な人になれるから』と言っていました。今話している私は、あなたの母です。だから、あなたも喜んで勉強に励みなさい。そうすれば、私よりももっと立派な人になれるのよ。」 (2010年公開のThe First Graderという映画のジェーン・オブンチの言葉より)

・この映画の中では、ケニアにおける小学校制度の無料化がなされ、学校給食が行われている場面を扱ったものです。

なんで学校給食なのか

学校で食事をとるということは、単にそこに来る子どもたちに食べ物を与えるということではありません。学校給食というものは、彼らの知能にも栄養を与え、学校での授業にもっと集中できる効果があるのです。また、学校給食は、両親たちが彼らの子ども達をすすんで学校に送り出すきっかけにもなります。なぜなら両親たちは、子どもたちが学校に行けばご飯が食べられると知っているからです。貧困に苦しんでいる家族にとって、このような学校給食の姿は特別なものとなります。

「貧困は、単なる偶然の事故ではありません。奴隷制度やアパルトヘイトのように、それは人間の作り出したものなのです。だからこそ、それは人間の行動によって取り除くことができるはずなのです。」 (ネルソン・マンデラの言葉より)