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せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼじゃぱんからのお知らせ
2022年9月~12月の学校給食レポート
公開日:2023.01.13

保育園での発育測定:

2022年8月後半、せいぼスタッフは29校の保育園にいる77人の子ども達に対して、発育測定を実施しました。
体重、身長などの記録をしましたが、学校の欠席状態もあり、74人の子ども達に対してのみ、測定を実施することになりました。
通常通り、今回も以下の項目に留意して、測定を実施しました。
-年齢に対する体重の状態
-身長に対する体重の割合
-年齢に対する身長の状態

低体重の子ども達への支援
せいぼキッズプログラムに入っていて、低体重になっている子供たちの家族には、一か月につき5㎏分多くのパーラー(給食の原料)を配布しています。
また、せいぼスタッフは、該当の家族の病院の診察も手伝っています。

CBCCsでの発育測定

マラウイのせいぼスタッフは、8つのCBCCでも、子供たちの発育測定を実施しました。
MwayiとTikondane保育園での測定は、2023年の早期の段階に実施することにし、延期となりました。
その原因は、高い確率の欠席率です。
以下が、その二校以外での実施内容のまとめとなります。

せいぼキッズの子どもたちの卒業
9月は、幼稚園の学期の終わりを迎える時期になります。
11校の保育園の15人の子ども達が、卒業を迎え、小学校に入学ができることになりました。
卒業は新しいスタートである一方で、別れも伴います。
いつも幼稚園のスタッフは、お別れ会を実施して、送り出しています。
Seanくん
Tinashe保育園を2022年に卒業しました。
彼は算数の知識を披露するために、パフォーマンスを実施しました。
文字を書くなどで、周りのみんなに素晴らしい成果を示してくれました。
以下が、彼のお母さんの言葉です。

「Seanは、他の子ども達が自分のお母さんに連れられて学校に行く姿を見て、いつも羨ましがっていました。こんな息子の姿を見るのはつらかったですが、私は何もできませんでした。少なくとも、食事を与えることは最大限してあげられることでしたが、学校に連れていくことは困難でした。私はいつも、他の子ども達と同じように、息子が勉強できることを願っていました。そして、せいぼの皆さんがその祈りに答えてくださったのです。今日は人生の中で一番嬉しい日です。息子が幼稚園を卒業が、小学校に行くために準備をしています。ここまでのサポートをしてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました!そして、私のように困っている人々にも同じことを是非してあげて欲しいです!」

Salomeさん
Salomeさんは、2歳の時からせいぼキッズとして登録されています。
せいぼスタッフが、彼女のお兄さんであるJordanくんの世話にしていた関係です。
彼らのお母さんの言葉を、以下で引用させて頂きます。

「家族の中で一番つらい時期に、せいぼが私たちを訪問して下さり、2人の子どもを助けてくれました。Jordanはもう2年生から3年生に上がりました。Salomeは1年生になります。とにかく、ここまでのご支援を頂いたせいぼのスタッフの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいで、言葉では表せません。娘は、精神的にも肉体的には、とても成長しました。彼女が幼稚園でも1番の成績を取り、神様の恵みのおかげもあり、小学校に現在進んでいます。私たちの人生は、変わりました。私はなんとか、日々の小さな現金収入をもとに、故郷の村に家を建てることもできました。なぜなら、せいぼの支援のおかげで、子供が学校に行き、給食も食べることができ、私は仕事をする時間ができたからです。チャコ(木炭)も、自分で売ることができており、こうした子供たちに生活で必須な条件をそろえてあげることができました!」

Alice!
Sulema Nurseryの卒業生のうちの一人です。
Aliceさんは、9月20日に卒業し、卒業式ではとても自信を持ってスピーチもすることができました。
Aliceさんとその友達は、本も音読でき、さらにアルファベット、数字を順番通りに並び替えることができます。彼女のおばあちゃんは、幼稚園でのこうした成長について、とても感謝しているとのことでした。
Aliceさんは、将来看護師になりたいと言っていて、卒業式の時は看護師の恰好をしてきました!

新しいCBCCのパートナー- Chiutsandeu CBCC

せいぼは2022年11月8日より、新しい給食支援を実施する対象のパートナーを追加しました。
Anderson village T/A Kuntajaという村になり、開校時は55名の子ども達が登録されていました。
Chiutsandeu CBCC自体は、2014年から始まっていたもので、Headwoman Andersonという村の共同体の責任者からの要請で始まったものでした。

始まったばかりの頃は、子供たちは木の下で勉強をしていました。
その後は、村の共同体からの支援で入手したレンガと鉄のシートで、学校を建て始めました。
そして、せいぼの学校給食制度も取り入れた時期がありましたが、安定して食事を提供することは、できていませんでした。
一方で最近、Mary Queen of Peace Instituteの一部であるMother Teresa Catholic Nurseryに支援を求め、再度せいぼとの提携を試みました。

こうして、せいぼとの給食支援での提携が開始された際には、様々な種類の教員免許を持つ先生が5名おりましたが、誰も発育初期段階の子ども達に対する指導の免許は持っていませんでした。
その状態でも、CBCCのあるブランタイヤという都市の会合では、CBCCとして認められていました。

朝の6:30から給食支援の開始の日が動き出しました。
村長のAndersonさん、CBOの総責任者であるMakalaさん、そして学校の責任者であるThomas Lembetuなどが参加しました。
せいぼチームも、この開始日には現地に応援に駆け付けました。

開始日には、学校給食となる朝食がどのように調理されるべきか、食事を作るストーブの管理方法、衛生確認の方法などの説明も実施されました。そして、参加した子供たちの身長や体重の測定も実施しました。
また、せいぼはさらに下記のものも、提供を実施しました。

・2つの水の容器
・2つのバケット
・1つの調理用ストーブ
・1つのポットとその蓋
・調理法棒、
・60のカップとプレート
・60個のスプーン
・1冊の出席管理用ノート
・85kgsの給食の在庫を管理するための管理用ノート

上記の内容の受け渡し、給食支援の方法、その他の管理方法について承諾を得て、MOUを記載した上で、関係者のスピーチがありました。
村長のAndersonさんは、せいぼの支援に対してとても感謝をしており、MOUの内容に賛同をした上で、関係委員会がしっかりとそれに従って動くことができるように、活気づけました。さらに彼は、お母さん対して、CBCCに行くようにも勧めていました。

校長のLembetuさんも同じく、学校給食が再開されたことに対して、とても喜んでいました。
多くの試練がありましたが、学校がそれでもこうして機能していることを、とても嬉しいと話していました。
せいぼへの感謝も、最後に述べてくださいました。

Wonderさんは、毎月200㎏の砂糖と塩を、私たちはみんなで出し合っていたことを話してくれました。
Mgaiwa flour(マラウイでよく採られているトウモロコシの粉の一種)も、各家庭から徴収されていましたが、それでも十分な量ではありませんでした。
食事がないせいで、子供たちがCBCCから抜け出してしまい、どこかに行ってしまうこともあったそうです。
そのため、せいぼの支援があったことによって、大きな改善となってことも、教えてくださいました。

他の保護者の声として、Mrs. Ndamuさんのことも紹介させて頂きます。
「こうした共同体全体が変化していくことに対して、私はとても嬉しく感じております。現在では、私は3人の子ども達を学校に通わせています。それは、食事が食べられることを知っているからです。以前は、彼らを学校に送ることができませんでした。なぜなら朝食がなく、その後勉強には集中ができないからです。彼らがお腹が空かないようにするためには、家にいさせて、一緒に昼食を食べるしかありませんでした。そのため、せいぼの支援によって学校に通い、食事が摂れるようになったことは、とても大きな恵みです。」

以上のように、学校給食があることによってたくさんの利点が、子供たちに対してだけではなく、両親にとってあることも分かります。
学校に行き、子供たちが食事が摂れる状態が確保できるだけではなく、お母さんが仕事をする時間ができ、収入も増やすことに繋がっていきます。
今回の記事で、2022年9月~12月のマラウイでの給食支援の状態と、その給食支援の力について知って頂く機会になれば幸いです。
これからも、どうぞよろしくお願いします!