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せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼじゃぱんからのお知らせ
新しいせいぼキッズ!
公開日:2021.04.20

せいぼキッズについて
皆さんのご支援のおかげで、南部の共同体内の最も貧しい家庭に住む子供たちに、
保育園に通える環境を提供することができています。
こうした子供たちは、両親が働きに出てしまうと、家に一人で残ってしまいます。
そんな中で、せいぼキッズ制度では、彼らに地元の保育園に通うことができるような支援を、
提供する仕組みになっています。

せいぼキッズ制度では、地元の保育園に該当の子供たちの受け入れをお願いする代わりに、
そこに属している全ての子供たちに、せいぼの学校給食制度を導入し、
給食を定期的に提供するようにしてもらう仕組みです。
これによって、貧しい子供たちが、食事だけではなく、教育も確保でき、
大きな支援に繋がります。

こちらの記事では、子供たちの様子をご紹介し、どのように現地にて、
彼らが支援を受けているかについて、お話しています。
皆さんのご支援、本当にありがとうございます!

新しいせいぼキッズのご紹介!

Seanくんについて
2017年1月生まれのSeanくんは、4人の兄弟の末っ子で、
お父さんのミニバスの仕事の収入で、生活をしています。
一日約2,000MK(300円程度)の収入になっていて、場合によっては、
一日食事ができないこともあります。

おばあちゃんからも、サポートを受けていることもあり、
彼女の小さな貸借宿に住んでいます。
その宿も、ローンの支払いが遅れてしまっていますが、
現在ではそこに住むことができています。
また、4人家族には狭すぎる環境となっており、キッチンで寝る家族もいます。

Favourさんについて
2018年7月に生まれたfavourくんは、両親と一緒に住んでいます。
二人ともpiece workと呼ばれる小さな現金収入を得る仕事をしていて、
建設業の手伝いや、川で取れる砂などを販売する仕事をしています。
家族全員で、貸借宿に住んでいます。

家族は、二人の親族にサポートを受けていて、住居のローンの返済と、
メイズを含めた食べ物の提供を受けています。
彼らは、現状ではその日暮らしの状態となってしまっており、
ローンも停滞をしてしまっています。
Favour君自身は、学校に行ける日を楽しみにしています!

Rachelさんについて
2017年7月生まれのRachelくんは、8人家族で、中部のマラウイ湖近くのSigeregeに住んでいます。
お父さんは溶接士ですが、働くための道具が現在なく、その結果、現在はpiece workをしており、
少ない現金収入で生活しています。
家族は、自分の家に住んでいて、叔母さんと兄弟と一緒にいます。
兄弟は、11か月から15歳の子供たちがいます。

Mphatsoくんについて
2019年1月生まれで、お母さんと一緒に住んでいます。
お父さんとは別れてしまい、生後すぐにお母さんと生活しています。
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしているMphatsoくんは、
それぞれの仕事の収入に支えられています。
おじいちゃんは、農業とガードマンの仕事をしています。
また、おばあちゃんは、木炭を売っています。
取ってきたりして、生活をしています。お母さんは、砂を売ったり、
家庭用の飲料水を取りに行ったりなどで、生活をしています。
Mphatoくんのお母さんは、学校に行っていましたが、妊娠が分かった後、
一旦通学をストップしました。
今後、体調が戻り次第で、復帰をしたいとも考えています。

Meet TriphoniaとEnelesiさんについて
Triphoniaさんは2017年10月生まれですが、2か月の頃に、お母さんを亡くしてしまいました。
現在は、叔母さんのDoreenさんと暮らしていて、その子供のEnelesiさんというに二歳の子と、
一緒に暮らしています。
お母さんは、”Kachasu”と呼ばれる蒸留酒を販売していて、8人の家族を養っています。
蒸留を自宅で実施している点が、子供保護の観点からはあまり理想的ではないのが現実です。

今後、子供たちが幼稚園、保育園に通い、給食を食べることができる日を待っています。

Priscilaさんについて
彼女は、2017年11月に生まれ、お姉さんと両親と一緒に住んでいます。
彼女のお母さんのTaongaさんは、両親が学費を払えず、学校をやめてしまいました。
お父さんも、中学3年生の時に、学費が払えず、学校をやめてしまっています。
今日においては、二人とも日ごとの現金収入を得られる仕事(piece work)をしています。
調理用油の販売、食器洗いなどの仕事を、主にしています。

一日で良い時には、2食の食事を摂ることができます。
住居は、貸借宿で、家族で同じ部屋に住んでいます。

Samuelくんについて
3歳のSamuelくんは、保育園には通っていません。
3人の兄弟と生活をしていて、お母さんがいます。
お父さんは、お母さんがSamuelくんの妊娠3か月の時に、家を出てしまいました。
その後の養育のサポートも、何もありません。
Samuelくんのお兄さんは、政府の実施する学校に通う年齢になっていて、
運よく制服の支給もありました。
食べ物や衣服を見つけていくのは、家族内で大きな課題です。

せいぼスタッフが、彼の家庭をを訪問した際も、隣の家に、調理の手伝いに行き、
少し食事を分けてもらえるように、お母さんが家を出ていました。
家族皆、貸借宿に住んでおり、piece workで収入を得ています。

Estherさんについて
2017年の10月に生まれました。彼は2人の姉妹とお母さんと一緒に生活しています。
お父さんには、せいぼが訪問した際にはお会いできなかったですが、
お母さんのNeriaさんは、7年生の際に、学校を中退しています。
お母さんは、木炭を販売し、一袋につき約MK2,000(約300円)の収入を得ています。
家族は、小さな貸借宿に住んでいますが、ローンの返済に遅れも出ています。
Estherくんは、制服、学費を払うのが難しく、学校には通えていません。

Reginaさんについて
3歳のReginaさんは、7人家族です。
両親と4人の兄弟と一緒に暮らしています。
お父さんは、教育の仕事をしていた方で、地元の子供たちに勉強を教えていました。

家族は、約2回の食事を一日のうちにできており、それはpiece workの収入で、
賄っています。
砂を売ったり、畑仕事の手伝いを友達の依頼を受けて実施するなどの仕事をして、
収入を得ています。

Ashrafくんについて
2017年3月生まれで、両親と住んでいます。
お母さんは、JCEの資格を持っており、一度欧州連合の道路整備の仕事経験があります。
現在は、piece workをしていて、建設のアシスタントをしています。

Annieさんについて
2017年10月生まれで、離婚をしてしまったお母さんと一緒に生活をしています。
3人の兄弟と生活をしていています。
彼らは、ローンが十分に払えておらず、さらに住居に飲料水がなく、
購入をしなくてはいけない状態です。
一日の収入が2,000MK(約300円)の仕事を、お母さんが実施しており、
村の地元の銀行に、ローンの返済をしています。

Hawaさんについて
2017年9月生まれで、お母さんはシングルマザーです。
Hawaさんの妊娠が分かっている際に、離婚をしてしまいました。
3人の子供たちと一緒に住んでいます。
お母さんは、砂を建設現場のための集めたり、お皿洗いをしたりなどの仕事で、
生計を立てています。
月に約8,000(約1,000円)を、宿のための支払っています。
分割払いのこともあります。

一番困っているのは、食事で、一日何も食べないで過ごすこともあります。
また、子供たちが早く学校に行けるようになることを、願っています。
Hawaさんの二人の兄弟は、8歳と11歳で、二人とも学校に行きたがっています。

Zaithwaさんについて
2017年2月生まれで、6歳のOscarくんと両親と一緒に暮らしています。
家族は貸借宿を借りていて、月にMK1,000(約130円)を支払っています。
お父さんは、水を管理している連合に対して、水を売ることで、収入を得ています。
Zaithwaさんは、学校に行っていましたが、学費が払えず、現在は通っていません。
家庭内には、必要なもので足りなくなっているものが多く、
支援が必要と感じ、せいぼが関わりを持つようになりました。

Letticiaさんについて
2018年12月生まれで、Chilomoni Zambiaに両親と住んでいます。
両親とも、小学校までの学校教育で、piece workで生計を立てています。
お父さんは、配管工の仕事をしていて、お母さんは衣服の選択や、
庭仕事の手伝いなどをしています。貸借宿に住んでいて、建物の状態は悪化しており、
壊れそうな状態です。
食事を摂るのが困難で、ローンは十分に返済ができていません。

EmmanuelくんとDivineさんについて
Divineさんは、2018年9月生まれです。
5人の子供たちの末っ子で、両親と生活をしています。
お父さんは、中学2年生までで学校教育を終えていて、お母さんは小学校8年生までです。
(マラウイの小学校は8年生までとなっています)
学費が十分に払えなかったことが原因で、上記の時期までの教育となりました。
両親とも、子供たちの教育のためには熱心で、英語の本などを与えています。
お父さんは、電子機器のソケットを治すなどの仕事をしていますが、
現在はあまり多くの仕事がない状態です。
家族には、2人の親類で助けてくれる人がいて、メイズの育成などを手伝っています。

Priscaさんについて
3歳のPriscaさんは、両親と貸借宿に住んでいます。
両親とも、食器洗い、水の運搬、農業など、piece workをしています。
お母さんは、Priscaさんの面倒を見るための支援を要請していて、
仕事中に一人で家にいることがないようにしています。
以前、せいぼのパートナーのマザーテレサチルドレンセンターの”Play&Stay”プログラムに、
参加をしていて、幼児教育の重要性について、レッスンも受けていました。
現在家庭内では、食事を定期的にすることが大変で、せいぼスタッフが訪れたさいも、
朝食を摂ることができていない状態でした

Favorさんについて
2018年7月に生まれ、4人の兄弟とSigeregeに住んでいます。
中古の衣服を売ることで、生計を立てています。
一日に2食摂ることができる場合もありますが、多くが空腹の状態で、
夜寝ることが多いのが現実です。

もう一人のFavourさんについて
2019年2月生まれで、3人の叔母さんと一緒に住んでいます。
お母さんのAliceはシングルマザーで、両親を亡くした3人の兄弟も養っています。
中学校2年生の時に、彼女は学校を終えてしまい、学費が払えないことが原因で、
その後も学校教育は実施していません。
現在、親類の家に住んでいるため、ローンを払わないていいというのが、とても幸運です。
収入は、piece workで賄っています。

Poshaniくんについて
2018年5月生まれで、PoshaniさんはNthukwaで両親と生活をしています。
2020年1月生まれの年下の兄弟と生活をしています。
宿を借りて過ごしていますが、数か月の間、ローンを払えていません。
食事についてとても心配をしており、子供のためのクリニックに通っていますが、
子どもが成長がほど止まってしまっていることを、心配しています。

Mzatiくんについて
2019年生まれで、お母さんに育てられています。
3か月になる兄弟がいます。
彼は、小児喘息を持っていて、おじいちゃんから食事の支援をもらっています。
お母さんはpiece workを通じて収入を得ていて、砂を集めたり、洗濯をしたり、
仕事を抱えています。

Louisくんについて
2018年8月生まれで、両親と年上の兄弟で7歳のRobertと一緒に住んでいます。
家族は木炭を売って、収入を得ています。
貸借宿に住んでいて、一時期はLouisくんが保育園に通っていましたが、
現在は学費を払えず、通えていません。

Emmanuelくんについて
2018年9月生まれで、両親と2人の兄弟と一緒にSigeregeに住んでいます。
両親とも、小学校までしか通えず、現在はpiece workで仕事をしています。
一か月8,000MK(約1,000円)のローンを払っています。
しかし、部屋が一つ壊れてしまっていて、状態が悪化しています。
家賃が払えておらず、オーナーが家族の所有物を、家賃の代わりに取っていってしまいます。
お母さんは、農園の経営を始め、トマト、野菜そしてメイズを販売用に育てています。

Giftくんについて
2018年生まれで、おじいちゃんとお母さんと一緒に生活をしています。
一日約500MK(約70円)程度の収入となっていて、砂を集めるなどの仕事をしています。
一日3食を子供に与えるために努力をしていますが、学費までを賄うのが困難とのことでした。

Gaffarくんについて
2018年4月生まれで、お母さん、叔母さん、叔父さんと暮らしています。
お母さんは20歳で、兄弟姉妹が18、17、11歳となっています。
Gaffarくんの叔母さんの一人は、学校を学費の問題で中退しています。
もう一人の叔母さんは、中学校に通うために、piece workを通じて学費を稼ぎ、
通学しています。

お母さんも、砂を集めたり、衣服を洗ったりする仕事をしていて、
彼女は、Faffarくんを仕事場などに連れていかなくてはいけないことがあり、
とても大変な思いをしているのが現状であると話してくれました。

現在住んでいる住居は、お母さんの両親の所有物になっていますが、
子ども達が学校に通えるようにと、彼らが子供たちに残してくれたものです。
学費分を稼ぐのは、現在でも困難で、お母さんが十分な収入を得ていないのが現状です。

Giftくんについて
2018年3月生まれで、両親と一緒に住んでいます。
お母さんは29歳で、耳が聞こえず、歩くのが困難です。
マザーテレサチルドレンセンターの”Paly&Stay”に参加していて、毎週火曜日に来ています。
一方で、保育園には通ったことがありません。
お父さんは、ガードマンとして働いたり、ナッツを焼いて提供したりする仕事をしています。
せいぼスタッフが訪問をした際には、1,800MK(約250円)の支払いが必要な状態になっていて、
金銭的に余裕がない状態となっていました。
また、通っている教会からも支援を受けています。

Yotamuくんについて
2歳で、お母さんに育てられ、2人の兄弟がいます。
お父さんは家族を置いて出て行ってしまいました。その後のサポートもありません。
お母さんは、子供を産む際の体の異常から発生してしまう瘻孔という症状を持っていて、
近所の人や、親類に、多くのサポートをもらっています。
友達などからの病院の紹介を待っている状態です。

住居は、家族のものとなってはいますが、状態は良くありません。
彼女のお父さんは学生だった頃に亡くなってしまい、その当時も、
学費を払うことが困難でした。
彼女は病気になる前は、保育園の先生としても働いていましたが、
現在は、その保育園も閉鎖となり、仕事がない状態です。

現地の様子のまとめ
上記でご紹介した子供たちは、教育を受ける機会は存在しており、
それによって、貧困のサイクルを断ち切ることができる可能性はあります。
このサイクルをなくせるかどうかは、学校給食を始めとした支援をすること、
そしてそのための支援を日本で集めていくことにもかかっています。

皆さんのご支援が頂ければ、せいぼは現地にそれらを還元し、
子ども達の成長に役立てていきたいと考えています。
ご支援はこちらから。
これからも、どうぞよろしくお願いします。