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せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼじゃぱんからのお知らせ
コロナウイルスと現地の状況 (1)
公開日:2020.09.25


2020年は、マラウイにとっても、困難を迎える年となっています。
3月~9月現在でも、学校は一時閉鎖の状態となっており、
幼稚園はさらに長期的な閉鎖期間の拡大が見込まれます。
子どもたちの家族も、十分な食事を家庭で確保できていません。

そんな中、せいぼは給食を家庭に直接届け、
お母さんたちとコミュニケーションを取りながら、支援を続けています。
その働きの結果、自分で仕事を始めたり、食事の負担が減ったりなど、
良い知らせも出てきています。
今回は、そのような現地の声を、いくつかご紹介させて頂きます。
今後も、こうした困難は続いていくと考えられますが、
皆さんのお力添えで、乗り越えていきたいと思います!

マリアさんのストーリー

マリアさんは、2人の子供のお母さんです。
彼女には、もう一人お子さんがいましたが、亡くなってしまい、
その後叔父と一緒に、ブランタイアに引っ越してきました。
ブランタイアでは結婚をし、チソモくんという子供が生まれました。
さらに生後3か月の子供もいるため、生後間もない二人の子供と、
さらに幼い2人の子供の世話をする必要があります。

マリアさんは実は、もう一人、子供を身ごもっており、現在妊娠しています。
しかし、旦那さんは彼女を置いて、出て行ってしまいました。

「日々の生活は、耐えきれないほど大変です。
 私は妊娠した状態で、子供の世話をし、食事をしっかり与えなくてはいけないからです。
 現在の状態になってから、私は現金収入が得られる仕事を見つけるために歩き回り、
 その結果、レンガを作る人に水を運んであげたり、洋服を洗ったりする仕事を見つけました。
 以前は、その収入で、1kgのメイズを買い、それを家族の1日分として与えていました。
 私の家族は、1日1食しか食べることができませんでした。
 現在の家族は、6人に増えているため、その全員の食事を確保しなくてはいけません。」

以上のような困難について語りながら、彼女は以下のようにも言っていました。

「今まで1kgのメイズを毎日買っていましたが、現在は、せいぼの支援によって、
 それを中断することができています。
 25kgのメイズが入った支援パックをもらうことができた結果、
 仕事を通じて得た収入を、貯金することができています。
 その貯金を使用し、私はジャガイモを仕入れて販売する仕事が開始できました。
 せいぼの支援者の皆様には、本当に感謝しています。」
 
クラリティさんのストーリー

クラリティさんは、3人の兄弟の長男です。
ご両親は、メイズ、キャッサバ、なす、トマト、たまねぎなど、
多くの作物を栽培し、農家の仕事をしています。
彼らは6月より、他の仕事がうまくいかないこともあり、農業に専念することにしました。
かた、作物も、メイズとからしに絞り、効率化を図りました。

クラリティ君の家族は、7月からせいぼの支援パックを受け取り用になり、
農業への専念をし始めたばかりの際に発生した経済的不安定な状態を乗り切りました。
支援パックによって仕事の時間に余裕が出たこともあり、
せいぼのパートナーであるマザーテレサチルドレンセンターが主催するセミナーに参加し、
野菜の漬物の作り方を習得し、現在はそれを栽培した上で、販売しています。
以上のような取り組みの結果、現在は栽培作物を増やすことも成功しています。

現在は、作物を育てる上での肥料や殺虫剤の問題を抱えていますが、
進歩を遂げることができています。
せいぼの支援パックは、単に食事を与えるだけでなく、働き、
成長をする機会を与えており、そうした力に、家族は感謝しているとのことです。

ジョーダン君とサレムさんのストーリー

ジョーダン君とサレムさんを、せいぼスタッフが訪れた際、
二人のお母さんは、とてもにこやかでした。
彼女は、12,000マラウイクワッチャ(約1,700円)を、
せいぼの支援パックのおかげで貯金することができ、
それを初期費用として、洗剤を売る仕事を開始することができたのです。
彼女のお客様は、洗剤を現金、もしくは月末支払いのクレジットで購入しています。

旦那さんが家出をしてしまった現在、お母さんは一人で家庭を支え、
子どもたちに食事を与えなくてはいけません。
そんな中で、せいぼの支援パックが大きな支えとなったとのことでした。

オデッタさんのストーリー

タコンダさんとタミヤさんの二人の子供の母であるオデッタさんは、
3,000マラウイクワッチャ(約400円)を、せいぼの支援によって貯蓄することができ、
その結果、アイリッシュポテトを仕事用に購入ができました。
そのことで、サモサを作り、販売をする仕事を実施できています。
その仕事で稼いだお金を、現在二人の子供のブランケット、衣服代として、
使用をすることができています。

エリザベスさんのストーリー

エリザベスさんは、旦那さんが亡くなった後、二人の子供を一人で育てています。
その末っ子がマーシーです。
彼女は毎日小さな現金収入が得られる仕事で生計を立ています。
現在の家賃が、5,000マラウイクワッチャ(約700円)となっておりますが、
それをせいぼの支援パックの提供を受けた後は、十分に支払いができているとのことです。

「せいぼの支援パックには、大きな力をもらっています。本当に感謝しています。
 今後も、この仕事を続けていってほしいです。」

グリーナさんのストーリー

モナリサさんとグラシアスさんのお母さんであるグリーナさんは、
以下のように、言葉を下さっています。

「せいぼの私たち家族への働きに、とても感謝しています。
 現在、せいぼの支援パックがあるおかげで、貯金を積むことができ、
 仕事も助かっています。せいぼの皆様、そしてその日本のドナーの皆様に、
 感謝の気持ちでいっぱいです。」

バイオレットさんのストーリー

バイオレットさんは、シャダイさんを含む5人の子供たちの母親で、
旦那さんは南アフリカに2017年に仕事を見つけに旅立ちましたが、
戻ってきていません。
彼が最初の数か月は、家族のために仕送りをしてくれましたが、
もうそれもなくなり、3年間が経とうとしています。

現在、バイオレットさんたちは、1,000マラウイクワッチャ/ 月(約140円)で、
貸借の家に住んでいます。FINCA(マイクロファイナンスの会社)の支援によって、
家賃をうまく賄ったいるようです。
3,000マラウイクワッチャ(約400円)の資金を、
トマト、玉ねぎ、じゃがいもなどの野菜を買い、売る仕事を通して得て、
これらの賃貸の料金を返済していました。
その後、せいぼの支援パックが届いたことにより、期限通りに賃貸金も払うことでき、
さらにFINCAへの返済も進めることができています。
彼女は、FINCAへ7,000マラウイクワッチャ(約1,000円)の支払いを、
既に7回も実施することができています。
今後は、自分で仕事を開始するための資金も、貯めていくとのことです。

メアリーさんのストーリー

メアリーさんは、現在5歳ですが、セント・テレサ幼稚園に通っています。
メアリーさんは、お母さんが南アフリカへ職探しに行ってしまった影響で、
おばあちゃんと生活をしています。
自宅には、おばあちゃんとメアリーさん、そしておじいちゃんと2人のおばさんを含め、
4人が生活しています。

せいぼが訪問した際には、メアリーさんがちょうど入浴から上がったところで、
ポリッジを食べるのを待っているところでした。
4人の家族は皆、賃貸住宅に住んでおり、料金は、
電気代を含めて11,000マラウイクワッチャ(約1,500円)です。

おばあちゃんは、木材とトマトを販売し、生計を立てています。
2020年の5月からトマトの販売を開始し、さらに病気の夫が使っていた、
小さな土地を使って、それらを栽培しています。
37,000マラウイクワッチャ(約5,000円)を、栽培に使用する種、
そして肥料に投資していますが、農林水産省に保有されているものであることで、
いつその場所が奪われてしまうのかも、心配しています。

トマトが熟すと、それらを販売し、そのお金で家賃を払っています。
また、おばあちゃんは、Nandolo Trees Associationという組合にも入っており、
雨季に木々を販売することもできます。
もし販売がうまくいけば、手取りの金額が多くなります。

せいぼの支援パックが届くことで、メアリーさんおばあちゃんは、
困難な中でも貯金をすることができ、いくらかのトマトで稼いだお金は、
他の用途に使用することもできるようになっていると言います。
彼女はいつも借金や賃貸で頭を悩ませていますが、
少し余裕が出たことに対して、とても感謝をしていました。

「多くの私の困難が、皆さんのおかげで減りました。
 心から感謝しています。」

せいぼの支援パックの力
マリアさんも、クラリティさんの家族も、支援パックによって、生活の変化を体験し、
その結果、子供たちへ食事を安定して与えることができています。
また、それだけではなく、仕事を得ることで、継続的な収入を得るきっかけを作っています。

今後も、せいぼは、こうした現地の家族の成長を見守り、支えていければと思います。
日本円で3,000円が、1家族分の支援パックの値段となり、現地で提供が可能です。
こちらこちらから、ご支援が可能です。
これからも、どうぞよろしくお願いします!