皆さまの温かいご支援のおかげで、7月もマラウイの子どもたちに多くの学校給食を届けることができました。また、日本でもコーヒーを通じた啓発や教育活動が広がっています。
本レポートでは、マラウイでの給食支援の現場の声と、日本での活動をお届けします。
1.せいぼが支援する子どもの卒園式
2023年にクリバー幼稚園に入園した、せいぼが支援する子供の一人が、2025年7月24日に卒園しました。
彼女は小学校1年生になることを楽しみにしていますが、それと同時にクリバー幼稚園と毎日食べたせいぼのお粥が恋しくなると話してくれました。
「娘は英語を上手に話し、数字もとても上手に数えられます。これもすべてせいぼの支援プログラムのおかげで、娘はしっかりとした基礎を身につけて小学校1年生に進むことができます。」と、卒園式でこの生徒の母親は誇らしげに語りました。
この卒園はせいぼの教育プログラムがもたらす長期的な効果の証です。
卒業証書とプレゼントを手に、満面の笑みを浮かべる様子(2025年7月24日)
母親との記念撮影の様子(2025年7月24日)
マクウィカ幼稚園で支援を受けている子どもたちが、これからの学びの旅へのしっかりとした土台を築いた証である卒業証書を誇らしげに手にし、感謝の笑顔で輝いています。(写真はマクウィカ幼稚園)
保護者や幼稚園の関係者が一堂に会し、支援を受けている子どもたちの教育の確かな礎が築かれたことを祝いました。この瞬間を可能にしてくれたせいぼには、特別な感謝の言葉が贈られました。関わったすべての人にとって、誇らしいひとときとなりました。 (写真はマクウィカ幼稚園)
将来のリーダーには強固な基盤が不可欠であり、そのすべては幼児教育から始まります。この輝かしい子どもたちは、法律をテーマにした劇の中で国歌斉唱を堂々とリードし、この若さで自信と規律ある姿を披露しました。(写真はマクウィカ幼稚園)
ガウンを身にまとった生徒たちが、自信に満ちたポーズをとっています。彼らは、教育においてこの段階がとても大切で、お祝いするに値するものだと分かっているのです。(写真はマクウィカ幼稚園)
・お母さまの言葉
「自分の子どもが保育園を卒園し、小学校へ上がる準備ができたことを、大変嬉しく、また誇らしく思います。経済的に余裕のない母親である私にとって、この大きな節目は心からの喜びです。私一人の力では、ここまで来ることは到底できませんでした。子どもに無償の教育とあらゆる支援を提供してくださったせいぼに、深く感謝しております。」 と、ある生徒のお母様は、感謝を込めて語りました。
マクウィカ幼稚園で見られた、達成感に満ちた笑顔。この小さな卒業生たちは、これが輝かしい学びの旅の始まりだと知り、誇らしげに卒業証書を手にしています。(写真はマクウィカ幼稚園)
2.Chisomo(チソモ)CBCC
チソモCBCCのお粥休憩中の、喜びに満ちたひととき。子どもたちの笑顔と、お粥でいっぱいになったお皿を見れば、彼らがこの時間をどれほど心待ちにしているかが伝わってきます。これは単なる食事ではなく、幸せと愛情に包まれるひとときなのです。
嬉しそうにお粥を食べる生徒の様子(2025年7月17日)
3.Future Leader’s(フューチャーリーダーズ)幼稚園
温かい朝食リクニパーラは、健やかな子どもたちはもちろん、障がいを持つ子どもたちにも非常に良い影響を与えています。学校給食があるおかげで、すべての子どもが栄養満点の状態で一日を始め、学ぶ準備を整える機会を得ています。
せいぼチームと学校との連携は、両者の関係を強化し、より効果的で影響力のあるプログラムの実現へとつながっています。
保育園では、園児たちが安全にお粥を楽しめるように、また事故を未然に防ぐために、食事を提供する前によく冷ますという注意深い配慮がなされています。
お粥の時間は、お話と笑顔、そして笑い声にあふれた、かけがえのない時間です。
身体測定のたびに赤ちゃんの体重が着実に増え、見た目も健やかになっていること。これらは、給食プログラムがプラスの効果をもたらしている明確な証拠です。
「一人の女の子を教育することは、コミュニティ全体、ひいては国全体を教育することである」と言われます。そしてせいぼは、この給食支援を通じて、マラウイ全体の教育を幾度となく支えてきたのです。
お粥を食べることで子どもたちの心は安らぎ、お互いを思いやる気持ちが育まれます。