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せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼじゃぱんからのお知らせ
カトリック教育学会2025‐ラウンドテーブル
公開日:2025.09.01


2025年8月29日、NPO法人せいぼはカトリック教育学会にて、ラウンドテーブルを実施しました。
学生スタッフ9名と高校生ボランティア二名で、せいぼの概要と学生スタッフの活動内容、活動に参加することになったきっかけと現在の思いを話して頂きました。

その内容に基づいて、参加者は話を聞きたい学生のテーブルに分かれ、以下の内容について話し合いました。
それぞれの学生が高校からせいぼの活動に関わっているメンバーで、深いカトリック精神に基づいた内容を知ることができるものになりました。

・横山:NPOを通じた実社会でのカトリック教育の実践

このラウンドテーブルでは、「NPOを通じた実社会でのカトリック教育の実践」をテーマに参加者と意見交換を行います。せいぼの活動は、遠い場所にいる顔の見えない子供達に支援をするという観点でカトリック教育の実践を行っていると考えることができます。この活動を通して生徒には遠い場所で生活を行う人々の生活を考えるための想像力や共感力を養ってもらうことを大きな目標としています。

自身が高校時代にせいぼの授業を受けて販売活動を行なったことの紹介をして、中高生の間に実社会でカトリック教育の実践を行うことの重要性や、その後の進路に関わらずその経験がどのようにして生徒に影響を及ぼしていくかについて考えます。

・西田:建学の精神を生かしたミッションスクールの教育

このラウンドテーブルのテーマは、建学の精神をどのようにしたら具体的に活動にし、それを生徒が実感して社会に羽ばたける知恵になるのかという点です。
神戸女学院の「愛神愛隣」がその具体例となりました。

西田さんは神戸女学院の1年生で、ボランティア論の授業をきっかけに活動に関わるようになりました。
その中で、大阪万博にも参加し自らのコミュニケーション力を生かして、広報や高校生のサポート、イベントの参加をしています。
また、今後は動画でのせいぼの活動の発信もしていく予定です。
そんな彼女とともに、ミッションスクールが普遍的に持つ価値観が社会貢献の形としてどのように実を結び、学生の個性が発揮されていくのかを考えていきます。

・吉田:男子校での課外活動と宗教教育の意義

このラウンドテーブルでは、「男子校での課外活動と宗教教育の意義」をテーマに、参加者との意見交換を行います。吉田さんはカトリック男子校であるサレジオ学院の出身で、同校はNPO法人せいぼと初めて連携した学校でもあります。吉田さんは在学中にコーヒー販売を提案・実施し、その活動は現在も継続しています。卒業後は月次レポートの作成や助成金申請などを通して、母校とNPOのつながりを支えています。
宗教教育が社会貢献にどのような影響を与えるか、卒業後も母校とつながり続けるための仕組みづくりについて、参加者と共に具体的な応用例を考えます。

・大武:女子校における活動のチームワークと継続性

このラウンドテーブルでは、「女子校における活動のチームワークと継続性」をテーマに参加者と議論を行います。
大武さんはカトリックの女子校である光塩女子学院中・高等科の卒業生で、在学中にはせいぼが実施する特別授業を受け、学校行事である親睦会で実際に販売の企画と部署のリーダーを務めました。コーヒー販売の初年度であったにもかかわらず、それまでの授業で知り合った中1から高2までのメンバーたちと協力して企画を作り上げ、その後毎年引き継ぎをしながら企画は継続しています。
当日はチームとして1つの企画を作り上げていくことがもたらす成長とその活動をどうやって次の世代に伝えていくかについて考えます。

・平野:NPOを通じた高大接続と社会人としてのキャリアのつながり

このラウンドテーブルでは、「NPOを通じた高大接続と社会人としてのキャリアのつながり」をテーマに、参加者とともに議論を行います。静岡サレジオ中学校・高等学校を卒業後、上智大学に在学し、NPO法人せいぼの学生チームの設立や広報、レポート作成、Web運用などをリードしてきました。中高で身につけた主体性や協働性が、大学での活動を支え、将来のキャリアにもつながっています。
「学生の経験がそのままキャリアにつながるにはどうしたらよいか」「NPO活動がキャリア形成にどう寄与するか」といった問いを投げかけ、参加者と具体的な応用例やアイデアを探ります。

・鶴田:NPOを通じた卒業後の出身校とのつながり

このラウンドテーブルでは「NPOを通じた卒業後の出身校とのつながり」をテーマに、参加者とともに意見交換を行います。鶴田さんは光が丘女子高等学校を卒業し、現在は南山大学に在籍しながら出身高校とも関わり続けています。
当日は卒業後も学んだことを活かして母校の活動に関わり続けるあり方について考えます。

最後にそれぞれのテーブルにて、参加者から今後の活動への応用例が発表されました。
具体的な「生きる事例」であるミッションスクールで過ごした大学生が、ラウンドテーブルを実施することで、有意義な機会となりました!