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せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼじゃぱんからのお知らせ

CBCCの責任者のミーティング
2022年11月4日、マラウイのせいぼスタッフはCBCCの責任者の方々を集め、ミーティングを実施しました。
CBCCでの給食提供の状態、進捗状況と課題などを話し合いました。
そのミーティングの中で、CBCCのコンペの優勝者への景品の贈呈式も実施する予定でしたが、12月に延期になりました。

ミーティング内容のまとめ
開会の祈りの後、以下の内容について話し合いました。
・給食の在庫管理と使用状態
・せいぼとの連絡の取り方、コミュニケーション方法の見直し
・給食作製のために使用するストーブの使用について
・在庫管理記録の付け方、在庫の配達方法について

上記の点を確認した上で、それぞれのCBCCの代表が自分の学校の課題を提示し、それに対して参加者が意見や提案を出していました。

Makapwa CBCC
出席名簿によって、子どもたちの出席率や彼らが欠席の際のサポートになっているとのことでした。
Makapwaの共同体は、せいぼによって2022年に提供された井戸や新しい教室に対しても、とても感謝していました。
課題としては、現在両親からのサポートが受けられておらず、他のCBCCからの支援に頼っている状態が挙げられています。

Chilingani CBCC
こちらのコミュニティでも、出席名簿によって、子どもたちの生活の状態などがサポートできていると言っていました。
そして、子どもたちが先生たちに名前を呼ばれ、先生たちに認識されていることが分かると、とても嬉しくなり、大きな声で返事をしているとのことでした。
また、CBCCの責任者の方々は、両親に対して制服を購入するように勧めることができていると、報告をしてくれました。

一方で課題としては、他のCBCCの子どもたちも、食事を取りに来てしまうという点が挙げられます。
それによって、給食の在庫の減りが早いとのことです。
こうした状態は、村のコミュニティ全体の課題になるため、せいぼとしては村長に相談をするように呼びかけています。

Tawina CBCC
課題として、学校の登録者数に対して、出席率が少なすぎると、責任者は語っていました。
しかし、学校側は両親とミーティングをするなどのコミュニケーションは取れていると言っています。
その一方で、彼らは村のリーダーたち(村長など)とは話し合いがあまりできていないようでした。
そして、建物の状態がひどく、トイレの屋根も崩壊していました。

こうした状況の中で、会議に参加していた他のメンバーからも、多くの助言がありました。
現状のところ、トイレの屋根を直すなど、今CBCC内でできることを実施するという方向で落ち着いています。

Tikondane CBCC
学校委員会(The school commitee)のメンバーは、Tikondane CBCCに対して、共同体内の両親の力を借りてどのように、学校をレンガを使って立て直しているかについて、説明をしてくれました。
さらに、近隣で働いている学校の先生から、CBCCの状態が良い点に対して賞賛を頂いたことを、誇りを持って語っていました。

現在、学校の出席率もよく、野外には遊ぶことができる庭もあります。
花も植えられており、学校の周りがとても良い状態になりつつあります。
現在は、800ものレンガを集めて、キッチンとトイレを建設している最中です。
これからこの建設のために必要なのは、10袋分のセメントの購入です。

CBCCの代表は、水源について大きな課題があることを伝え、近くにある急流から水を取っているという現状を伝えました。
しかし、その急流は頻繁に干上がってしまうことも、言及していました。

Kachimera CBCC
主席率が安定しているのが、Kachimera CBCCの特徴になっています。
CBCCの会合のメンバーは、CBCC自体の運営にも積極的に関わっており、周辺の掃除もしっかり実施してくれています。
さらに、両親たちもとても協力的で、給食の準備を手伝いに、学校にも来てくれています。

一方で、課題ももちろんあります。
CBCCは衛生的な水を入手することが困難です。
CBCCにはキッチンがなく、さらに学校の備品を個人的な理由で使用している人々もいます。
その会合のメンバーは、キッチンの整備をする支援をしており、さらに学校の備品は安全な場所に保管するように、心がけています。

Chisomo CBCC
Chisomo CBCCは、先生がかつては1名しかいませんでした。
一方で、現在は4名います。
生徒の皆さんの出席率は、学校の登録者数を考えると、とても良い状態です。
そして、卒業して小学校に上がってメンバーも、とてもよく学校に通っていたとのことでした。
以前は、CBCCの会計士だけが学校給食を作っている状態でしたが、現在は共同体のメンバーが順番に当番制で実施しています。

一方で、衛生的な水が入手できない課題も、多くあります。
その理由としては、彼らの井戸の深さが足りず、乾季には水が十分にたまらないことが原因です。
全体の会合の中では、破損のある屋根の問題や、トイレの不足についても、課題として提示していました。

Mlambe CBCC
このCBCCでは、屋根の整備のプロジェクトが完了したところで、トイレを立てるために十分なレンガを集めることはできました。
一方で、セメントが足りず、現在支援を必要としています。

学校全体の出席率はいいですが、それでもまだ課題が残っています。
先生たちは、教室の掃除や身の回りの整理に時間がかかってしまい、授業の開始を遅らせてしまっています。
また、トイレが不足していることも、課題の一つです。
さらに、衛生的な水の入手が困難で、教室の壁も修繕が必要な状態です。

そのため、会合のメンバーに対して、Mlambe CBCCの掃除の支援を実施し、先生たちが集中して授業に取り組めるようにすることが必要であることを伝えました。

以上のような形で、せいぼの支援先のCBCC (共同体が運営する子供センター)では、給食支援によって出席率が高くなっている学校もある一方で、衛生的な水の不足や教室の環境の問題で、運営が困難な場所もあります。
今後、せいぼは給食支援を基盤としながら、それに関わる支援については、会合での話し合い事項を参考に、展開することも検討していく可能性があります。